k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

アーリマンの受肉

万人の万人に対する戦い

戦火は中東に飛び火した。イスラエルのガザである。 世界有数の諜報機関をもつ、IT先進国、監視の徹底したイスラエルで、なぜハマスの奇襲が防げなかったのか?しかも事前にイスラエルには他国から警告があったとされるのに。 その理由は色々説明されている…

キリスト体験はどのように改ざんされるのか?

このブログでは、時々、欧米の政治情勢に触れる記事を載せてきた。その中に、ドイツの緑の党の名も出てきているが、それが取り上げられている記事において、この党に対する評価は芳しいものではない。人智学的には、どうも「敵対勢力」側に位置しているよう…

黙示録の光に照らされたウクライナで起きていること

ペルセウスの頭を持つメドゥーサ像(ペルセウスとメドゥーサの立場が逆転している) 日本では、ウクライナの情勢について、ウクライナが猛攻を続け、領土奪還が間近なような報道が続いているが、欧米の報道の基調は既に変化しているようだ。ウクライナでは兵…

三人の王と太陽の悪魔

ディーガル(あるいはディーゲル)の世界人口予測というものがある。ディーガルというのはアメリカの軍事関連のシンクタンクのようなのだが、この組織が、2020年に、2025年の世界各国の人口(とGNP)の予測をだしたのた(今は削除されている)。ところが…

電子的ドッペルゲンガー②

①の部分でナイダー氏は、電子的ドッペルゲンガーの生まれた背景やその具体的な事象、問題点等について説明した。②は、更にこれを補足する説明で、本の後書きとして書かれたものである。①同様に、要点のみを抜き出し、途中に訳者の補足を加えていく。 *** …

人間をめぐる闘争 - 人間の自我に対する科学技術全能幻想の攻撃

ウクライナ問題でエネルギー事情が逼迫し、先行きが怪しくなっているようだが、世界的に脱炭素化が進められてきている。その一環でガソリン車の廃止、電気自動車導入の動きが世界中で強まっている(実際には、電気を作る過程で二酸化炭素が生み出されるのだ…

アーリマンの道(タオ)

アーリマン 「ルシファーの受肉」に続き、エリック・カニングハム氏の『ルシフェリック・ヴァース 老子道徳経と秘教的歴史における中国のルーツ』から、今度はアーリマンに関わる部分を紹介する。 前回は、ルシファーの転生を主題としていたので古代中国が主…

ターニングポイント

2020年3月11日のWHOによる新型コロナ・パンデミック宣言後、世界は明らかに変わった。それも劇的に。 コロナは世界的に終息に向かいつつあるように見えるが、一方で、「原因不明」の超過死亡が続いており、その影響は今後も続くものと思われる。ワクチンは、…

メフィストが書くならば

以前、「獣の世界的イデオローグ」で、世界的ベストセラー『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』、『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の仏教に由来するヴィパッサナー瞑想の実践や二元論的世界観に…

獣の世界的イデオローグ

ユヴァル・ノア・ハラリ シュタイナーは、現代の危機の根源は、人類が唯物主義的思考に染められていることにあると見ていた。唯物主義的傾向は、人類の進化の上で必要であったのだが、その進化を阻止しようとする霊的勢力の働きもあって、人類は、唯物主義の…

全ての祭儀統一のための神殿

以前、ソロヴィヨフのアンチキリストの予言と現代の状況を比較している本(「ソロヴィヨフのアンチキリスト予言と現在の世界情勢 ①」)を紹介した。現われている現象の底流にある本質を見ると、現代社会は、彼により予言された社会に近づいているというので…

ソロヴィヨフのアンチキリスト予言と現在の世界情勢 ②

フリッチョフ・カプラ氏とその著作 この項目の①では、インゴ・ホッペIngo Hoppe氏の著書『アンチキリストの短編物語』に基づき、ソロヴィヨフのアンチキリストの予言物語は、メルヘンや寓話的な表現であり、実際に起きるであろう出来事をそのまま描写したも…

ソロヴィヨフのアンチキリスト予言と現在の世界情勢 ①

ソロヴィヨフ 以前、19世紀ロシアの哲学者、文明批評家、詩人、ウラジーミル・セルゲイェヴィチ・ソロヴィヨフのアンチ(反)キリスト出現の予言について触れた。 それは、1つの物語となっており、ごく簡単に紹介すれば、アンチキリストが、最初、世界的な…

左道のオカルト・ロッジで働く者はどこから来たのか?

前回、左道のオカルト・ロッジの背後にある霊的存在の話を紹介した。今回は、その配下にいて、実際にそのロッジを支配している者達の話である。これも、前回と同様にエルトムート・ヨハネス・グロッセ氏の『自我のない人々は存在するか?』に基づく。 この本…

アーリマンの受肉はいつ起きるのか? ②

シュタイナーによるアーリマンの頭部 「アーリマンの受肉はいつ起きるのか?」の後半である。 前半では、「アーリマンの受肉の目的を援助する8つの潮流」が述べられたが、現在の世界情勢を見ると、それらの潮流が非常に強まっていることは明らかである。 コ…

アーリマンの受肉はいつ起きるのか? ①

人類の代表 シュタイナーは、いわゆる悪魔についても語っている。一般に悪魔と言えば、神に対抗する霊的存在で、人間を誘惑し悪へと導く。シュタイナーによれば、こうした霊にもいくつかの種類がある。最初に神々が創造した宇宙には、悪魔が存在しなかったが…

エーテル界を巡る戦い

感覚によって捉えられる物質的世界だけが世界ではない。物質的世界の他に目に見えない世界が存在しており、真実の世界は、それら多重の世界が入り交じっている。目に見えない世界とは、大きく言えば、物質界の「上に」エーテル界、アストラル界、霊界が存在…

監視社会と人間性の破壊、アーリマンの受肉

シュタイナーの指示に基づくアーリマン像 アメリカのバイデン政権が、「誤報(ディスインフォメーション)管理委員会」を創設すると報道されている。政府が誤情報を認定し、情報を規制するというのである。これには、ジョージ・オーエルの『​​1984』(全体主義…