k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

人智学雑学

彗星の役割とは

以下の記事は、ずっと以前にできていたのだが、彗星がテーマなので、今度、彗星が話題になった時に合わせて掲載しようかと思っていて、そのままずるずると未掲載できたものである。 最近、In deep さんの姉妹ブログ「地球の記憶」で「2月上旬に”地上から肉…

第1ゲーテアヌム消失から100年

実は、前回の記事で今年は最後とすることにしていたのだが、脱稿後、今年の大晦日にふさわしい論稿を見つけたので、これを紹介したい。 掲載誌は、いつもの『ヨーロッパ人』誌である。 スイスのバーゼル近郊、ドルナッハに、シュタイナーが創始した人智学の…

大乗仏教はどのようにして生まれたのか①

木造阿弥陀如来及両脇侍像 浄土寺 「キリスト教芸術におけるブッダ」では、仏教のキリスト教への影響について触れた。その中で、キリスト教以前の宗教はキリストに収斂し、以後の宗教はキリストから滋養を得たというようなことを書いたが、今回は、これに関…

キリスト教芸術におけるブッダ①

福音書を朗誦している聖ヨサファト(12世紀のギリシアの写本より) このブログの主なテーマの1つである「二人の子どもイエス」という考えは、シュタイナーの「キリスト論」の一部を構成するものである。今回は、シュタイナーの「キリスト論」で論じられてい…

ギョベクリ・テペとアトランティスの双子

ギョベクリ・テぺの遺跡 「形態形成場理論はエーテル界を説明するか?」でルパート・シェルドレイク氏の説を紹介したが、氏のこの「形態形成場説」は、科学に新たな視点を与えるものである。一種のパラダイムシフトとも言えるものであろう。 しかし、現代主…

ジャンヌ・ダルクの使命 (後半)

前半に続き、ジャンヌ・ダルクの霊的使命にについて述べているジョーン・M・エドマンズ氏の『ジャンヌ・ダルクの使命』から紹介する。 エドマンズ氏は、世界史的使命を担ったジャンヌの誕生と死の日付けにまつわる意味を次のように語っている。 ジャンヌ・ダ…

ジャンヌ・ダルクの使命(前半)

ジャンヌ・ダルク 先に、「自由を巡る闘い(後半)」で、シュタイナーが、ジャンヌ・ダルクが歴史上重要な使命を果たしたと評価していることについて触れた。今回は、このことについて触れてみたい。 彼女のことを知らない人はいないだろうが、ウィキペディ…

形態形成場理論はエーテル界を説明するか?

以前、「物理学の基礎定数は変化する」で、ルパート・シェルドレイク氏について紹介した。 彼は、ケンブリッジ大学で自然科学、ハーヴァード大学で哲学と科学史を学び、生化学の博士号を取得した。植物発生学や細胞老化の研究を行い、英国王立協会会員である…

日本人の過去生

現在のウクライナ問題の根底には偏った民族主義があると思われる。ウクライナの実権を握る「ナチス的民族主義者達」は、国内のロシア語話者、ロシア系の人々を暴力により弾圧してきたが(東部では砲撃による殺害もあった)、それが今回のロシアの軍事侵攻の…

電気と人間の意識

「プーチンとは何者か?①」で、マルクス・オスターリーダ氏の論考に触れた。今回は、同じオスターリーダ氏の論考だが、歴史や時事関係ではなく、科学的な内容である。 電気の問題については、「ドッペルゲンガーと電気」などの記事でこれまでも触れてきた。…

シンクホールの出現の意味するもの

チリに出現したシンクホール 最近、チリでシンクホールが出現したというニュースが流れた。シンクホールと は、ようするに地表に突然できた巨大な穴で、直径が数十メートルに達するものもある。地質学的には、ドリーネと呼ばれ、石灰岩質のカルスト地形で、…

ドッペルゲンガーと電気

以前掲載した「古代メキシコの秘密とアメリカ」外の記事を拝借した、カール・シュテッグマン Carl Stegmann氏の本、『もうひとつのアメリカDas Andere Amerika』から、別の章を紹介する。 今度はドッペルゲンガー(ヒューマンダブル)の話である。これについ…

CO2地球温暖化説を使った人類への戦い

ダボス会議で話すグレタ・トゥンリリ これまでコロナやウクライナについての「嘘」を見てきたが、今回は、CO2による地球温暖化の問題を考えてみたい。 以前から語られてはいたが、昨年からCO2削減がやけに騒がしく宣伝されていてマスコミで取り上げられない…

栄養の真実の基礎 ②

「 栄養の真実の基礎」の後半である。 この後半には、「エーテル技術と塩化銅生体内結晶化法」で既に触れられた未来のエネルギーについてのプファイファー氏とシュタイナーの対話の言葉が出てくる。 ーーーーーーーーー ミネラル代謝 しかし、他の代謝過程、…

栄養の真実の基礎 ①

エーレンフリート・プファイファー博士 仙人は霞を食べて生きていると言われるが、実際に、ほとんど食事をしないで生きている人は存在する。例えば、キリストの生涯を幻視したというカトリックの福者アンナ・カタリナ・エンメリック(1774年-1802年)は、聖…

エーテル技術と塩化銅生体内結晶化法

タンポポの塩化銅結晶化写真(ゲーテアヌム研究所、高感度結晶化研究所) 以前、エーテルのエネルギーを用いているとされるキーリーモーターに関する『ヨーロッパ人』の記事を紹介したが、同号には更に関連記事が続いている。今回はこれを取り上げる。 人智…

エーテル界を巡る戦い

感覚によって捉えられる物質的世界だけが世界ではない。物質的世界の他に目に見えない世界が存在しており、真実の世界は、それら多重の世界が入り交じっている。目に見えない世界とは、大きく言えば、物質界の「上に」エーテル界、アストラル界、霊界が存在…

青酸カリによる死とその自我への影響

グロッセ氏の本(英語版) 「太陽黒点と人間」で青酸カリによる人の死の問題に少し触れた。今回は、この問題をもっと詳しく見ることとする。 「太陽黒点と人間」の文中に「チクロン B」というものが出てくるが、これはナチスがアウシュビッツで使用したとさ…

太陽黒点と人間

17世紀に活躍したジョン・ミルトンは、イギリスを代表する詩人(デイヴィッド・オーヴァソンによれば秘教に通じていたという)で、その代表昨は『失楽園』であるが、それは、当時の天文学の発見を数多く取り入れているとされる。その中に、魔王(サタン)…

自我と霊的経済

以前「自我の秘密」で紹介した、人智学者のエルトムート・ヨハネス・グロッセ氏の『自我のない人々は存在するか?』から、今度は別の文章を紹介したい。 人は、肉体のみをもっているのではなく、他の構成要素(あるいは体:この場合、体とは肉体ではない非物質…

職業のカルマと未来

クラニド図形 先に掲載した「古代メキシコの秘密とアメリカ」の記事を拝借した、カール・シュテッグマン Carl Stegmann氏の本、『もうひとつのアメリカDas Andere Amerika』から、別の章を紹介する。 それは、やはりアメリカに関わることであるが、人間の職…

恐怖とその影響

大天使ミカエル 今、コロナとウクライナ危機が世界中の人々の恐怖と不安をかき立てている。恐怖と不安は、人々の冷静な判断力を鈍らせており、人によっては、そうしたストレスが、心身の健康をも蝕んでいるだろう。嘘(非真実)が利己的な同胞団により利用さ…

古代メキシコの秘密とアメリカ②

シュタイナーによる「ゴルゴタの丘」の絵 「古代メキシコの秘密とアメリカ 」の後半である。 キリストが地上に出現しゴルゴタの出来事が起きた頃、遠く離れたアメリカ大陸では、黒魔術師と太陽(キリスト)の秘儀参入者の霊的な戦いが起きていた。 ーーーー…

古代メキシコの秘密とアメリカ ①

シュタイナーや人智学の思想の中心にある霊的存在は、キリストであると言っていいだろう。勿論、キリストはキリスト教の神であるが、シュタイナーの立場では、一つの宗教にのみ関わる存在ではない。万教帰一という言葉があるが、すべての宗教の根っこが同じ…

自我の秘密

シュタイナーの指示に基づくファウストの絵(ゲーテアヌム) 人智学では、人は肉体の他に、エーテル体、アストラル体そして自我よりなると言われる。肉体以外は超感覚的な実質で、肉眼では見えないものである。肉体は鉱物と共通してもつものであり、更にエー…

星座の秘教的起源 ②

前回に続きローランド・シュラップ氏の『獣帯の力の人類の文化史への影響』から紹介する。 地球には、宇宙から12の形成力が送られてくる。宇宙を古代の人々が見たとき、天界にはその力を表すイメージが浮かんだのである。しかし、それらを見ることができる霊…

星座の秘教的起源

子どもの頃から星空を見るのは好きだった。といって星座の名前はあまり知らないのだが、昔から不思議に思っていたことがある。星と星を線でつなげて星座ができており、それに対して、その形を表す名前がそれぞれ付いている。星座はどうやって成立したのだろ…

シュタイナーの学際的天文学 ②

「シュタイナーの学際的天文学」の2回目である。 シュタイナーは、天文学では、観測に基づき仮説が造られるが、「この仮説の作成、つまり、ある明確な宇宙論の設定に至る過程では、理論を提唱する人々の心の中にある先入観が強く反映されるため、多くの恣意…

シュタイナーの学際的天文学 ①

シュタイナーは、もともと現在のウィーン工科大学で学んだこともあり、当時の自然科学に関する豊富な知識を有しており、この分野についての講演もいくつか行っている。それは、もちろん宇宙と人間に関する霊的認識をもとにしたものである。しかし、当時の自…

アトランティス大陸

スコット・エリオットの著作『アトランティスの歴史』(1910年)掲載のアトランティスの地図 Dankmar Bosse氏の『地球の歴史に関するエッセイ』(英語版)から、レムリア大陸に続き、今度はアトランティス大陸についてのエッセイを紹介する。レムリア文明が…