k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

キリストの再臨とアーリマンの受肉 ①

f:id:k-lazaro:20211029084700p:plain

レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ(キリスト)」

 紀元33年、キリストは、ゴルゴタの丘磔刑にかかり、死して後に蘇り、天上に帰られた。キリスト教の教えによれば、キリストはこの世に再び現れるという。これを再臨という。

 そもそもキリストとは何者か? 神の子? 大工の息子でユダヤ教に対する反逆者?

 新約聖書ヨハネ伝には次のようにある。

 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
 この言は初めに神と共にあった。
 すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。

 この言(ロゴス)がキリストである。それはこの世の万物を創造した神的存在である。ではなぜ、彼は「死んだ」のか。死とはこの世の被造物に備わるもので、神的存在にはふさわしくない。ここに「イエス・キリスト」の秘密が存在する。