k-lazaro’s note

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キリストの再臨とアーリマンの受肉 ⑤

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人類の代表(キリストとルチファー、アーリマン)像

 シュタイナーによれば、悪魔は、神々の定めた人類と宇宙の進化に対抗する霊的存在である。そして天使達に様々な種類があるように(天使のヒエラルキー)、悪魔も幾つかの種類に分類できる。一つはアーリマンで、人を霊的認から遠ざけ唯物主義に埋没させようとする存在。またルチファーと呼ばれる悪魔もおり、これは、人間の情動をかき立て熱狂へと至らせる。
 しかし、そもそも、なぜ善なる神が創造した世界にこのような悪魔が存在するのかという疑問が生じる。この議論については、別項に譲るが、実は、これらの悪魔も元々は霊的ヒエラルキーの一部であり(つまりいわゆる天使)、それは神の深遠な計画において必要とされていたのである。

 キリストが現実世界に受肉したように、ルチファーは、紀元3000年前頃に東洋(中国)において人の体を得たという。そして、アーリマンは、その対極として、紀元3000年紀(2001年~3000年)が始まるとまもなく西方において受肉すると、シュタイナーは預言している。その時期について、シュタイナーは明確に述べなかったので、それがいつであるのかについては、人智学者の間で様々な推論がなされているが、確定されていない。
 ただ、シュタイナーの言葉を受ければ、それは既に起きたという可能性もあると言うことである。

 上の写真は、シュタイナーの指示により制作された、キリスト及ルチファー、アーリマンの像である。シュタイナーが霊視したそれらの特徴を具象化したものである。