k-lazaro’s note

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シュタイナーの「ウイルス」観 ③

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霊的なものへの傾向が、ワクチン接種によって子ども達から奪われる

 「唯物主義的時代には、ある集団により、人類のあらゆる霊的発展を麻痺させ、不可能にしようとする動きが強まる。・・・霊的なもの、精神的なものを愚かなこと、精神異常と考えることが一般的になることが切望されるだろう。」と、シュタイナーは述べている。
 では、それはどのような方法で行われるのだろうか。これに続く文章を以下に載せる。

・・・病気から守る予防接種製剤が出てきたように、それに対する予防接種製剤を世に出すことにより、それを実現しようと試みられるだろう。魂の霊的傾向の居場所を人の肉体からなくすように働きかけるある種の予防接種製剤がもたらされるのである。人は、霊的観念のための素質に対する予防接種を受けるようになるだろう。
・・・私は、闇の霊達、それらが取り憑くようになる人間が、人の非常に若い時期に、身体に作用して、魂から霊的なものへの傾向を排除するように機能する予防接種製剤を発見するようインスピレーションを与えるだろうと、あなた方に語った。今日、あれこれのために予防接種を行うように、将来においては、霊的生という「愚かさ」を自ら生み出すことのないように抵抗力を付ける物資ができるようになり、それが子ども達に予防接種されるだろう。「愚かさ」とは、勿論、唯物主義的意味でのそれである。

 シュタイナーは、ある種のワクチン接種によって、人が、霊的なものを求めたり、考えたりする能力を失っていくと言うのである。シュタイナーによれば、人は、肉体とエーテル体、アストラル体そして自我(霊)よりなるという。日中の意識においては、それらは相互に重なり浸透している。また肉体組織の中にも、魂と霊の器官といえる組織がある。例えば、デカルト松果体が魂のすみかであると主張したが、これは古くからの伝統的な考え方であった。シュタイナーは、血液が自我の器官であるとしている。いわゆるチャクラは、霊的な器官であると同時に、肉体の特定の部位に位置している。「健全な精神(霊)は健全な肉体に宿る」というのは、まさに真理であり、肉体にダメージを与えることにより、人が魂や霊を成長させることを阻害することができるのである。

・・・そもそも霊と魂について考えることが、既にその人が病気であるとみなされる時代(が来るだろう。)ただ肉体についてのみ語る人が健康なのである。・・・それにふさわしい、人に作用する薬剤が発見されるだろう。その時(869年のコンスタンチノープル公会議)、人々は霊を排除した。(今度は)人々は、薬剤によって魂を排除するだろう。人々は、「健康上の観点」から、できるだけ早期に、可能なら誕生直後に、魂と霊が存在するという考えにその肉体が至らないように有機体に作用する予防接種製剤を発見するだろう。― 二つの世界観の潮流が非常に鋭く対立するだろう。一方は、真の現実性、霊と魂の現実が成長するように、いかに概念と表象を形成するかを熟考する。他方は、今日の唯物主義者の後継者であり、肉体を「健康」にする、即ち、もはや魂と霊のようなことを語らず、機械と化学のうちに生きている力について語るような「健康」を、その体質によってもたらすようにする予防接種製剤を求めるだろう。人類から魂を排除することを、人々は医学者に委ねるだろう。

 既に現代においては、霊について語ることはいかがわしい「オカルト」であるとされる。歴史的には、キリスト教の869年のコンスタンチノープル公会議において、先ず、人が霊性を持つことが否定された。それ以前には、人が肉体・魂・霊よりなると考えるキリスト教徒、神学者もいたが、以後はそれは異端とされたのである(シュタイナーは、この決定の背後に太陽の悪魔ソラトの働きを見ている)。次の段階になると、中世を経て、近代から現代にかけて、人は肉体のみからなるものとする考えが主流となっていった。魂は、単なる脳内の化学的反応とされるようになっていったのである。
 しかし、人の本性は、人に本来備わっているものである。一般常識においては否定されようが、魂や霊を求める性向は自然に現れてくる(人により強弱はあるが)。唯物主義の背後にある存在は、それを根絶しなければならない。その手段がワクチン接種だというのである。
 それは、既にあるのか、またいかなるワクチンがそうであるのかはわからない。しかし、現在のワクチンには、弱毒化あるいは無毒化したウイルスの他に、水銀やアルミニウムなどが添加されているのが一般的である。これらが脳に作用したらどうなるだろうか。自閉症児とワクチンの関係を指摘する専門家もいるのである。自閉児の子どもが年々増加しているアメリカでは、実際、出産1時間後にはもうワクチン接種がスタートするらしい。その後、年齢が上がると共に、何十というワクチン接種が子どもに行われていくのであるが、この間の水銀やアルミニウムなど添加物の蓄積が心身の健康に良いとはどうしても思われないのである。

・・・予防接種はある種のアーリマン的力となる。人は、ある種の唯物主義的感情から抜け出せなくなる。天然痘予防接種においては、人がまさに(アーリマン的な)ファントムに覆われることが憂慮される。(そうすると)人は、正常な意識のように、魂的実質を身体から解放するのを妨げるファントムを持つようになる。人は、体質的に物質的になり、もはや霊的なものに高まることができない。

 ファントムとは、肉体の霊的原型とも呼ぶべきものである。肉体の形状、働きはこのファントム(体)により形成される。純粋なファントムは肉体を健全に維持するのであるが、人のファントムは進化の長い歴史のなかで、毀損、劣化してきたため、これを修復するのが、キリストが地上に受肉した一つの理由であった。このファントムが、ワクチン接種により、アーリマン(悪魔)により汚染され、それが魂の自由な活動を阻害するというのであろう。

 トーマス・メイヤーは、このことが、唯物主義が今日これほどの力を得ている理由であるとし、また新型コロナのワクチン接種の影響について、現に、人のファントム体がアーリマン的存在によりひどく毀損されているという霊視者の報告を伝えている。
 日本においても、ワクチン接種後の人格の変化や霊的オーラの変化を語る人がいるようである。それこそが、このワクチン接種の真の目的であると考えるべきであろうか。