k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか? ①

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 ウクライナ危機を巡る日本の報道は、「プーチン・ロシア=悪」一色となっている。勿論、軍事侵攻は批判されるべきである。一方、世界では、ロシアへの非難の声は多いが、実質的にロシアへの制裁に加わっているのは、米英中心の世界の一部にすぎない。 
 今、ロシアをこのように批判するなら、なぜそれ以上に世界中で殺戮を繰り返してきた米英を批判し、制裁をかしてこなかったのか?
 ワクチンによる大量殺人に触れない報道機関は、既に真実を伝える気がないのである。ウクライナ危機においても。世界中で嘘が支配している。問題は、その背後にあるものの意図である。

 以下のテリー・ボードマン氏の論稿は、前に紹介した「21世紀の危機における4つの対抗勢力」と内容が一部重複するが、今後の世界を見るにあって示唆的な部分があるので、また2回にわたり掲載することにする。

k-lazaro.hatenablog.com

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なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか?

2021年と私たちの重要な時代の本質 - 私たちが直面している力

「ザ・プレゼント・エイジ」 Volume 6/No. 7/8 12月/2021/2022年1月号

Terry Boadman テリー・ボードマン


 記録史上最も愚かな年と正当性をもって呼ぶことのできる2020年を生き抜いた後、我々は今、2021年という世界的な大量虐殺ーすべて2020年の愚かさ、すなわちCOVID-19パンデミックは「死に至る大流行」だとする断定に基づく、健康と安全の名の下に行なわれている、いわゆる「ワクチン」による大量殺人ーの年を生きているのだろうか
なぜこの馬鹿騒ぎとこの大量虐殺が続いているのでだろうか?それは、私たちが置かれている歴史的な時代の危機的な性質と関係がある

 アントロポゾフィー[人智学]では、個人が21歳になることは、それぞれ約7年間の3つのライフフェーズを完了したことを意味する[7×3]。私たちはまず、自分自身のエーテル体または生命体を発達させる(誕生から歯の生え変わりまで、伝統的には7歳前後)。エーテル体は、私たちをこの世に送り出した母親のエーテル鞘から分離する。歯が生え変わり、学校に通い始めると、この段階が終了する。次に、歯の生え変わりから思春期まで(伝統的には7〜14歳)、アストラル体、つまり感情やリズムの力を発達させる。最後に、思春期から大人になるまでの間(伝統的には14〜21歳)、親や教師の支配や権威から解放され、自分で考える能力を発達させる。21歳までに、私たちは社会に参加する完全な市民権を持った、責任ある社会の一員になるはずである。

 

誤りか悪か?

 私たちは、キリスト教時代、つまり「キリスト教化された」時代の21年目[21世紀]までに、現代の私たちの多くが、私たちの肉体を育み支えてくれている地球を大切にする責任を非常に意識するようになったことを見てきた。しかし、このような意識は、ほとんどの場合、人間の過ちや悪を個々に認識するようになったために生じたものである。もし私たちが霊的な現実、つまり私たちに邪悪な考えや感情を植え付け、邪悪な行為に駆り立てる霊的な反対勢力を考慮しないなら、世界に存在する恐ろしいもの、すなわち貧困、飢餓、戦争、環境破壊、仲間への抑圧などはすべて人間の誤り、人間の間違った考えによって起こっていると結論づけることになる。・・・

 しかし、もし私たちが精神世界を考慮するならば、その世界の存在に気づき、アントロポゾフィーで「霊的対抗勢力」と呼ばれる彼らの一部が、人間に対して全く好意的でないことに気づくのである。なぜなら、最も深いレベルでは、現代のイニシエーターであるルドルフ・シュタイナーが説明したように、それらの存在は、彼らが知っているかどうかにかかわらず、私たちが目覚めるのを「助け」ようとしているのだ物質界に埋没している私たち人間は、あまりにも眠く、怠惰であるため、目を覚まさせるために衝撃を必要とすることが多い。その衝撃とは、そのような存在による行為であり、そのような行為、衝撃を私たちは「悪」と呼んでいる

 このような衝撃に遭遇したとき、たとえば現在オーストラリアで起きている「コビド危機」のように、世界中の政府や残忍な公的機関の思い切った行動に、私たちの従来の考え方は「こんなことが起こるのか」「人間がこんな非人間的で冷酷な行動をとるのか」と愕然とし、すべて「健康」「安全」の名の下に行われるこのような行動は、もし私たちに少しでもヒューマンな感覚が残っていれば、単に「誤り」ではなく、邪悪で、非人間的で、悪であると感じる。それはどこか別の場所から、通常の人間の経験の外にある別の領域から、私たちに「押し付けられた」ように思われ、政治家や国や地方の官僚、警察や裁判官など人間の強制手段によって行動しているのだルドルフ・シュタイナーは、悪の力は「...死の力が単に人間に死をもたらすために存在するのと同様に、人間に罪を犯すように仕向けることだけを目的として宇宙に存在するのではない、彼らの機能は、人間が意識的魂を発展させる必要が生じたときに、霊の生命に自らを開く傾向を呼び起こすことである...」と言っています。

 

※悪は、人間が自己の本質(霊的存在であること)に目覚めるために存在している。神の計画において、悪魔にも存在理由があるのだ。旧約聖書の「ヨブ記」や、ゲーテの「ファウスト」はそのことを示唆している。物語によると、それらに登場する悪魔は、ヨブやファウストに悪をなすが、神はそれを「公認」している。物語は、彼等の「神への信仰」を巡る神と悪魔の「賭け」から始まるのである。

 

なぜ集団白痴化と大量虐殺なのか?

 9.11以降、それまで霊や精神世界の概念に気づかなかった多くの人々が、悪の体験を通じてこれらの真実に目覚め、それが単なる人間の過ちの体験ではなく、人間を通じて働く悪しき霊的作用の現れ、つまり異次元から人間の生活に侵入する何かであると確信するようになったことを観察することができるこうした体験は、やがて多くの人々を霊界の実在とキリスト・イエスの実在を受け入れるに至らしめた。これは、キリスト教の伝統の中で育ったが、後にそれを捨てて無神論や不可知論に走った人々にも、また、常に唯物論者や無神論者であった人々にも起こったことであった。

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意識的魂の時代とオクターブ

 シュタイナーは、彼が意識魂の時代と呼んだこの現代、またポスト・アトランティス第5時代(1413-3573)における人類の主要な仕事が、いかに意識魂を発展させることであるかを示した。5という数字を彼は「悪の数」と呼んだ。 おそらく、五芒星や五角形の2つの縦向きの方向に象徴される、善と悪の選択の数字と呼ぶこともできるかもしれない。ブッダが生きた第4ポスト・アトランティス時代(紀元前747年〜紀元後1413年)の人類の課題は、自分で考えることを学び、生と死とこの世での人間の存在の謎に関して、真実と過ちを理解することであったが、我々の時代の課題は、新しい人間の思考能力を意志と正しく結びつけて、この世で正しく行動することである。だから、私たちの課題は、誕生と死、真理と非真理を理解することよりも、善を行うこと、悪を行うこと、そしてそれらの関係を理解することにある。善と悪を理解した上で、善を行うことなのだ。そのためには、霊界の本質と、霊的・物質的存在である自分の本質を理解するようにならなければならない。この21世紀特別な歴史的時代であり、1413年から3573年の「意識魂の時代」という大きな文脈の中で起きているのである。トーマス・マイヤーは、その著書『In the Sign of Five』 で、18797年の大天使ミカエルの時代の始まり以来、人類が経験してきた5つの重要な霊的出来事、課題、存在について簡潔に説明している。この寄稿は、それを補足するものである。

 例えば、今世紀と千年紀の最初の21年間と、2021年という特別な年に注目すると、過去4000年の歴史における他の3つの期間と、前世紀(1921-2021)の3年と関係があることに気づく。西暦2000年から2021年の期間は、紀元前2021年から2000年の21年間と、紀元前139年から118年の21年間との間に共振が見られるのである。第三に、この2021年と1988年、1955年、1921年との間には、ルドルフ・シュタイナーが説くキリスト・イエスの生涯の33年のリズムに沿った共鳴が見られることである。

 

※イエス・キリストは、33歳でゴルゴタの丘磔刑を迎えたことなどに見られるように、キリストと33という数字に関連があることをシュタイナーは指摘している。これを人類史に当てはめる考え方が、人智学派にはある。

 

 この3つの歴史的共鳴を理解する鍵は、7つの音からなるオクターブである。オクターブは、下のド・レ・ミの3音と、真ん中の音ファ、そして上のソ・ラ・ティの3音から構成され、ド・レ・ミの3音と、真ん中の音ファの3音は、上のソ・ラ・ティは、上のソ・ラ・ティは、下のド・レ・ミの3音と、上のソ・ラ・シの3音から構成されている。中心軸のfaを中心に、他の6つの音は、ド-ティ、レ-ラ、ミ-ソのように互いに関係し合っている。あるいは数字的に 1-7、2-6、3-5、そして中央の4番を中心に。この配置は、ルドルフ・シュタイナーが、アトランティス以後の7つの時代(エポック)が互いにどのように関連しているかを説明した方法と一致している。第4時代(紀元前747年から紀元1413年)は「パートナー」を持たず、支点として単独で立っており、他の6つの時代は支点を中心として、いわばミラーリングし合っているのだ。最初の、あるいは「下の」三組の何かが時代を超えて反響し、二番目の、あるいは「上の」三組に再び現れる。つまり、ポスト・アトランティス期の第5時代(1413〜3573年)には、ポスト・アトランティス期の第3時代(2907〜747年)の特徴が現れているのである。第3期は、エジプト人が死後の肉体の保存に気を配り、巨大な物理的建造物を建設するなど、人類の文化に唯物論が登場した時代であった。第5の時代には、唯物論がさらに巨大化し、社会と文化のあらゆる側面に影響を及ぼし、特に科学技術に大きな影響を与えていることがわかる。

 

なぜ大量虐殺が起こるのか?

  したがって、イエス・キリスト受肉のプロセスの始まりである非常に中心的な彼の歴史的なポイント、すなわちナザレのイエスの誕生(そのプロセスは30年後にヨルダンでキリストの存在がイエス受肉することで完了した)を中心に、西暦2000年から2021年という期間は、紀元前2000年から2021年に相当すると言うことができる。数学的には、ポスト・アトランティス第4紀(紀元前747年〜紀元1413年)の2160年の実際の中心点は、紀元1年でも紀元30年でもなく、紀元333年であると反論する人がいるかもしれないが、もちろん数学的にはその通りである。シュタイナーは、紀元666年にピークに達した太陽の悪魔、反キリストソラトの介入による影響に対抗しバランスを取るために、その中心点(333年)前にイエスキリストの生涯が始まっていると指摘している。

 ルドルフ・シュタイナーの人類への最大の贈り物の一つは、イエス・キリストの生と死と復活の33年間が、それ自体、この地球上の人類の進化の全スパンの支点であったことを、多くの講義の中で示すことであった。その支点や軸よりも前に起こった歴史上の出来事は、その支点や軸よりも後に起こった出来事によって映し出され、333年という第4エポックの数学的な中心を中心に据えることはできないのだ。とはいえ、ポスト・アトランティス・グレート・エポック全体と地球進化全体の数学的中心である年が、たまたま3つの3を含んでいるという事実自体は、決して軽微なことではない。オクターブ(実際には7音)のパターンは、それ自体が3重構造になっている。123 - 4 - 567.

 

2000-2021年の歴史的共振

 紀元前21世紀前半、エジプトは弱体化していたが、2040年頃、テーベを中心とした中王国(紀元前2040〜1782年)が建国された。21世紀にはオシリス崇拝が優勢になった。メソポタミアでは第3王国のウルが栄え、ギルガメシュ叙事詩が最初に書かれた時代である。ウルは紀元前2000年以降に衰退し、アブラハムがウルを出てカナンに定住したのもこの頃、つまりヘブライ人/イスラエル人/ユダヤ人の物語が始まったのも紀元前2000年頃と思われる。紀元21世紀の最初の21年間は、確かにイスラエルの人々にとって困難な時代であったジョージ・W・ブッシュ政権の周辺には、多くの二重国籍の親シオニストユダヤアメリカ人がいて、9・11以降の「対テロ戦争」を含むイスラム世界におけるブッシュの政策に影響を与え、それ以降、かなりの激動が起こったことは、多くのアメリカ人が指摘するところである。

 2000年から2021年にかけての第二の共振は、紀元前139年から118年にかけての時代である。ポスト・アトランティス期の各エポックは2160年で、7×308.6年の周期である。2029年、第5期ポスト・アトランティス・エポック(1413-3573)は、第2期(ヘプタッド)(1721-2029=308年)を終え、第3期へと移行する。2160年の各時代は、この308.6年[2160÷7]の7つの期間(ドレミ...など)を、成長、ピーク、衰退、あるいは根、茎、花という3つの段階に大別して見ることができる。この7つの周期は、他の時代の7つの周期(ドとド、レとレ、ミとミなど)と比較することができる。2021年は、1413年の第5エポックの始まりから608年だ。第4エポック(紀元前747年)の始まりから608年後というと、紀元前139年である。紀元前139年から118年の間(つまり西暦2000年から2021年に相当する期間)に何が起こっていたのか?

 紀元前140年代、ローマは第3エポック、第4エポックからのライバルであるカルタゴギリシャをそれぞれ破り、地中海を支配し、130年代にはスペインの征服を完了させた。それは、紀元前132年に親プレベーア派のティベリウスグラックスが保守派の元老院議員によって暗殺され、紀元前121年には同じく親プレベーア派で改革派の兄弟であるガイウス・グラックス元老院によって滅ぼされたことに象徴されるものであった。これらの重要な出来事は、紀元前1世紀のローマの内戦につながり、共和制を終わらせ、ジュリアス・シーザーの甥で養子であったアウグストゥス(R. 27 BC -14 AD)の帝国に至ったのである一方、紀元前130年代から120年代にかけて、中国は漢の武帝(紀元前141〜87年)のもと、北、南、西へと大きく発展していた武帝は136年に儒教を国教とし、これが中国の文明に大きな影響を与えることになる。「武帝の在位期間は54年で、この記録は1800年以上後の康熙帝まで破られることはなく、中国の歴代皇帝の中でも最高記録である。彼の治世は、中華文明の地政学的影響力を大きく拡大し、統治政策、経済的再編成、法家と儒家のハイブリッド教義の推進による強力な中央集権国家の発展をもたらした」。

 つまり、この数十年、紀元前130年代と120年代は、東西の偉大な国家にとって重要な時期であったことがわかる中国は、経済、領土、文化など、あらゆる面で自信に満ちた発展を遂げ、ローマは、外側の支配が続いていたにもかかわらず、内なる混乱の時代に突入していたのであり、この状況は、少なくとも今日の中国とアメリカの状況と比較に値する。ポスト・アトランティスの第4時代には、中国と西洋はほとんど接触していなかったが、第5時代の今日、中国とアメリカは、あらゆる接触にもかかわらず、むしろ1914年以前の20年間のイギリスとドイツのように、そして120年前のヨーロッパの二国のように、中国とアメリカは、巨大な割合を占めるかもしれない悲劇の対立に不可避に向かっているように見える二つの文化であり、お互いを理解できない運命にあるように見えるのである。

 というのも、この21世紀の「キリスト教」世紀には、シュタイナーが「ルシファーが紀元前3000年頃に中国で受肉し、アーリマンが紀元3千年の始まり後すぐに「西側」(私の考えでは、おそらくアメリカ)で受肉する」と述べたこの二つの文化間の対立が迫っているのだ。

 したがって、イエスにおけるキリストの受肉は、中国におけるルシファーの受肉より3000年後、西洋(アメリカ)におけるアーリマンの受肉より2000年前に起こったのである。人類が21世紀を迎え、生態系の絶滅や核の消滅を避けるためには、地球に対して「大人の」責任を負わなければならない世紀を迎えた今、ルシファーが作り、アーリマンが深い影響を与えているこれらの文化、すなわち中国とアメリカが、まさに今世紀人類が通過しなければならないスキュラとチャリブディスであり、安全に通過できる見通しは、今のところ少なくともあまり良くないことが分かる。

 

※「スキュラとチャリブディスの間にある」とは、ギリシャ神話に由来する「二つの悪の小さい方を選ぶ」というイディオム。

ソラトの窓

 この対立の直前には、1998年(=3×666)を中心とする1973年から2023年までの「ソラトの窓」と呼ぶべき時期があったルドルフ・シュタイナーは、太陽の悪魔ソラト(太陽のカウンター知性)は「自ら」受肉するのではなく、受肉した人間を通じて666年ごとに霊界から人類の歴史に重要な「介入」を行うと指摘したキリスト教時代における最初の介入は666年頃で、ゴンディス・ハプール[ゴンディシャプール](イラン南西部)のアカデミー、特にその医学部と関連していた。2つ目は、1332年頃、フランス王フィリップ4世がテンプル騎士団を滅ぼし、ヨーロッパで最初の近代的な官僚的中央集権国家を樹立したことに関連している。3回目は1998年頃で、この年は世界的に大きな経済危機があり、9.11事件もあった。

 ここで重要なのは、これらの介入は1年だけに起こったのではなく、49年から50年にかけて起こったということである。666のリズムの年は、池に石を落とすと中心の衝撃から波紋が薄くなるような、数学でいうガウス関数グラフ(ベル曲線ともいう)のようなものである。したがって、3つの介入を641-666-691, 1307-1332-1357, 1973-1998-2023. というように見ることができる。第3の介入は、3つの中で最も外部に影響を与えたが、3つともユーラシア大陸の大部分に影響を与えた大規模な伝染病も含んでいる。テンプル騎士団の滅亡や9.11など、幻想、欺瞞、不真実の問題は、特に後者の2つの介入で取り上げられている。

 新約聖書の「ヨハネの黙示録」には、遠い将来、物理的な地球の終わりに起こる出来事が書かれているが、この人類の自我の時代である21世紀の重要な出来事は、その時に起こることを予示しているとも言えるヨハネの黙示録』第13章では、地上に現れた二つの角を持つ獣(11-18節)が、海から現れた7つの頭と10本の角と10個の頭を持つ獣(1-10節)に仕えている。二つの角を持つ獣は、「最初の獣の力をすべてその前に行使し、地とそこに住む者たちに、致命的な傷が癒えた最初の獣を拝ませる」(12節)。2つの角を持つ666の獣はまた、人々に「印、獣の名、あるいはその名の数字を右手か額に受ける」ように仕向け、それがないと売買できない、つまり経済的に機能しないので、おそらく死ぬことになるのである。では、現代ではどうだろうか。手の親指と人差し指の間に埋め込むマイクロチップ血液脳関門を通過する酸化グラフェンを含むCOVID注射、人々の生活をますます規制するQRコード、これがないと(中国では)売買や旅行、多くのサービスを利用することができない。そして、これらすべての背後で、クラウス・シュワブの世界経済フォーラムは、グレート・リセットが人間とAI(人工知能)を融合させ、トランスヒューマンを生み出すと説いているのだ。

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 以上が前半である。
 地球進化を数字(リズム)で把握するのは、シュタイナーや神秘学の基本的な考え方である。ただそれはもちろん固定されたものではない。悪の介入があったり、人類には自由意志があるので、様々な変化を伴うものである。
 上に、「中国とアメリカの対立」について少し触れられていたが、より詳しく後半にも語られることとなる。現在の世界の焦点は、ロシアとアメリカ(NATO)の対立であるが(ウクライナアメリカの駒にすぎない)、その背後には「中国とアメリカの対立」も隠れている。シュタイナーは、東(ヨーロッパ)と西(アジア)の対立についても語っているのである。