k-lazaro’s note

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予告された「食糧危機」

エコノミストThe Economist2022年5月19日号表紙

 イギリスに、1843年にスコットランドの経済学者であるジェイムズ・ウィルソン (経済学者)によって創刊されたという週刊誌(新聞)がある。主に国際政治と経済を中心に扱っており、日本では、読売新聞社が提携している。

 世界的に有名な雑誌なのだが、実は、特異な存在である。「中道を謳っていながら、極端な市場原理主義・自由市場万能論」をとっており、しかも執筆者は匿名なのだ(ウィキペディア)。普通は匿名記事など信頼性に欠けることになるのだが、むしろそうした記事が影響力をもっていると言うこと自体に怪しさがある。

 つまり、この雑誌の実態はあるグループの「オピニオン誌」であり、それが今後の世界情勢を読み解く上で参考になると見られているのだ。

 そして、「陰謀論」界隈では、その読み解きには、この雑誌の本文だけでなく、表紙が重要とされる。表紙は写真やイラストが使われるが、そこに特定の意味が込められているというのである。そしてそれは、しばしば今後の世界の「予告」なのである。

 今回紹介するのは、『ヨーロッパ人』に掲載されたこの表紙の読み解きに関するトマス・マイヤー氏の記事である。現在、世界を覆い始めている「食糧危機」の問題に関する指摘である。

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来るべき飢餓の危機

 

 本誌では、イギリスの週刊誌『エコノミスト』のイラストにたびたび注目してきた。

何度も何度も、これから起こる計画的な出来事を「予言」するものであることが証明されているのだ。2022年5月21日号の「迫り来る食糧危機」と題する表紙画像も、おそらくそうであろう。このタイトルは、「飢餓のカタストロフィー」とまでは言わないまでも、「来るべき食糧のカタストロフィー」と訳すことができる。

 "飢餓のカタストロフィー"の責任の所在は、ウクライナにおける「ロシアの侵略戦争」。これは、他のすべての国際グループ、特にNATOの侵略の要素を排除することになるステレオタイプなメディアの流行語である。最新の予告のある種の陰険さを、3本の麦の穂をモチーフにした極めて美しいイメージデザインに感じることができる。観察者は、この美しいものを見て、悪いものを積極的に期待するようになるだろうか? いや、まて。よく見ると、麦の穂はすべてドクロでできているのである。髑髏!それがこのメッセージの核心なのだ。

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 食糧危機については、今、確実に世界中に忍び寄っており、またその原因がロシアのウクライナ侵攻にあるとする言説がまかり通っているが、上の文章にもあるように、これもまた西側のプロパガンダであることは明らかである。既に食糧危機の予兆は、ウクライナ侵攻前にあったし、しかも食糧生産・物流の破壊が人為的に作り出されていると思わざるを得ないからである。(例えば、「In  Deep」さんの次のような記事)

 つまりこれも、「コロナ・パンデミック」と同じように、予め計画され、現に引き起こされている事態らしいのである。その目的は、ある説では、遺伝子改変した人工的な食糧をもっと大々的に導入するためとも言われるが、その真偽は勿論わからない。ただ、人類を肉体から精神まですっかり変えてしまおうという「トランスヒューマニズム」的な思考からすれば、あり得る流れであることであることは確かであろう。

 

 さて、あるグループが、未来に起きるであろう(あるいは引き起こす計画をしている)出来事を予め予示、予告する行為は確かにあるらしい。それは匿名で行なわれるが、具体的に示されるのだ。従って、知る者が見ればその意味が理解できるのだが、その目的は「警告」ではないだろう。むしろ、暗示的に示すことにより、一般の人々の無意識にそれをすり込んでいるのかもしれない。

 このブログでも、第1次世界大戦の背後に隠されていた、西側のブラザーフッドの計画が既に地図の形で示されていたことを取り上げた。

 

 このような例として有名なものに、イルミナティ・カードというものもある。「アメリカのゲーム製作会社の『スティーブ・ジャクソン・ゲームズ』により1995年に作られたカードゲームであり、正式名は『イルミナティ・ニューワールドオーダー』」なのだが、このカードには、世界で起こる数々の事件が予言されていると言うのである。  

 例えば、9.11については次のようなカードがある。

 このカードの絵は、確かにこの出来事の内容によく当てはまっており、ショッキングではある。最近では、このカードとコロナの関連についても様々指摘されている。
 しかし、このような絵や文章はどのようにも解釈できるのであり、後から起きたことをこれに結びつけるのは「ゲーム」にすぎないのかもしれない。つまりは解釈する者の解釈次第なのである。

 しかし、アメリカには、似たような話が外にもある。『ザ・シンプソンズ』という人気アニメがよく「予言」をしているというのである。(例えばトランプ大統領の誕生)

 またいくつかの映画でも、本編とは関係なく、さりげなく「予言」が盛り込まれているという指摘する者もいる。

 これらは常識的には偶然であると考えるのが普通であろうが、シュタイナーの話との関連で示された地図の例もあり、予め「告知」するというのは、オカルト・ロッジの一つのやり方なのかもしれない。

 彼らは、なぜ予告するのか? 心霊界に、未来の種を先に埋め込んでしまうということだろうか?