k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

G20は操り人形か

 ロシアのウクライナ侵攻が始まってからまる一年経過する。日本のマスコミは、相変わらずロシア・プーチン悪の論調で、戦況は、ロシアが「負けている」とするものが主流のようだ。しかし、ロシアと敵対している欧米でも、反戦NATO脱退、ロシア支持の声が人々の中に、まだ少数派かもしれないが、浸透し、デモや集会などの運動も組織されてきている。ウクライナ問題の真実が確実に伝わってきており、また切実な問題として、ロシア制裁のブーメランによる生活苦が市民生活を圧迫しているからである。
 実際にどちらが悪いにしても、停戦や和平を求める声がほとんど聞こえず、ウクライナに支援してロシアを撃退しろという声ばかり聞こえる日本の現状は極めて危ないと言わなければならない。こうした状況では、アジアにおいてアメリカが引き起こすかもしれない紛争に、日本は容易に巻き込まれてしまうだろう。
 今の世界では、背後に隠されているものにこそ真実がある。嘘が支配する世界なのだ。このことを冷徹に見抜くことが、その力を養うことが必要である。


 昨年11月にインドネシアのバリ島で、世界の主要国の首脳が集まるG20が開催された。以前からそうなのかは分からないが、ここにWEFのクラウス・シュワブ氏が参加したようで、それに批判的な意見がネットに散見される。一民間機関の代表にすぎず、どの国の選挙で選ばれた訳でもない人物が、世界各国の首脳に指示を出しているというのだ(実は、WHOと各国も同じような構図にあると言える。その財政をまかなう主要な寄付者がビル・ゲイツの財団であることにも見られるように、「私的な」運営が指摘されている機関が、各国を指導しているのだ。)

 今回紹介するのは、このG20と、それと国連が推し進めているアジェンダ2030のSDGsに関連する『ヨーロッパ人』の記事である。

 

 さて、今日本では、何かというとSDGsという言葉が出てくる。「国連で定められたのだから良いことである」、「地球のために実現しなければならない」というような風潮だが、世界を見れば、(ウクライナ問題でそれどころでなくなっている背景もあるが)正直に熱心に取り組んでいるのは日本くらいとも言われている。

 「持続可能な社会」を目指すという理念だが、実は、これは私にとって、実に懐かしい言葉である。イギリスのシューマッハーという経済学者が1973年に出した『スモール・イズ・ビューティフル』という世界的に有名になった本がある。これは、大量生産と大量消費の現代の経済文化を批判し、環境問題の深刻さを世界的に伝えたのである。だから「小さいことはいいことだ」となるのである。ここで、経済は持続可能な社会を目指し「適正規模」でなければならないという考えも生まれてきたのだ。

 それが長い年月を経て、ようやく世界全体がそうした社会を目指すようになったと言うわけである。だが、今進められていることは本当にいいことなのだろうか?

 コロナやウクライナにおける世界中の欺瞞を見てきた今、それを素直に信じることはできないと思うのだ。

 こうした欺瞞性が以下の記事では語られる。では、その本当の狙いは何か?

 所詮今の世界を支配しているのは世界的大企業であり、その利益のために、パンデミックや紛争が造られているというのは本当であろう。

 しかし、人智学派としては、更にその背景に霊的勢力の動きを見なければならないのだ。

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人民には人民がふさわしい政治がある

 ジョセフ・ド・メイスター

 

悪魔は民衆に感じられることはない、悪魔が民衆の襟首を掴んでいても

 メフィストフェレス

 

悪魔のような人形劇G20

政党民主主義へのレクイエム

 

  2022年11月15日~16日、バリ島で第17回G20(The 17th Summit of the Selection of the Worst)1が開催された。彼らのイデオロギー的なスーパーファーザーであるWEFのチーフ・イデオローグ、ユヴァル・ノア・ハラリとボスであるクラウス・シュワブは、強制的にホモ・サピエンスを異端審問時代の「ホモ・デウス」という高等猿の種に退行させようとしているのである。彼らの意図が必然的にそのように劇的にならないなら、この記事のタイトルはこの会議にもっとふさわしいものになっただろう。この言葉と、大いに賞賛されながらほとんどまだ理解されていない2030アジェンダを理解するためには、まずそのイデオロギーを理解することが適切であると思われる。

 

無から有を生み出す

 ユヴァル・ノア・ハラリ(1976年生まれ)は、イスラエル歴史学者である。2005年よりヘブライ大学にて教鞭をとり、「物質的な自己反省」というような問題に取り組んでいる。2016年にはベストセラー『Homo Deus: A Brief History of Tomorrow2』が出版され、すぐにドイツ語をはじめとする23の言語に翻訳された。この本は間違いなく素晴らしいし、高い知性により書かれている。オーウェルの『1984年』のように、驚くべき効果を発揮するのだ。まともな悲観論者でさえ、ハラリほど一貫して我々の未来を想像する勇気はないからだ。

 自分自身で知覚し、考えることをまだ忘れていない読者は、ハラリの失敗につまずくが、夢見る同時代の大多数の読者は、それに気づかない。彼は、精神を物質を同一視し、公理のように「無からの創造」を仮定しているのだ。この手品によれば、生命のない物質が無意識のうちに勝手に形成され、発展していくのである。自発的に、それ自身の立派な創造的で有意義な活動を展開するのである。例えば、宇宙は原子が無造作にぶつかることで生まれた(だから大晦日には花火が上がるのか)。それと同じように、人形は偶然の産物として繁殖するのである。人形は、無意識で、自分が何に執着しているのか、誰に踊らされているのか、それすらもわからない。"科学 "は、ハラリにおいて、メフィストフェレスのように聞こえる:科学は、人間の思考や行動は、もっぱら脳内の電気化学的なプロセスの結果であることを教えてくれるのだ。思考や人間の「表象力」は、生化学的なアルゴリズムの産物に過ぎない、と。

 

* 参照:Herbert Ludwig, "Der Weltideologe des Tieres" in Jg. 27, Nr. 1 (November 2022) and Fassadenkratzer, 23 September 2022.

 

 このような考え方は、「Mateir物質・題材」を、個人の自由な選択という旧来のイメージは誤りであるという「論理的」結論に導く。勿論、そのような気の利いた話を、私たちは以前から聞いている。これは、私たちが、思考において肉体の外におり、脳が思考を正しくあるいは誤って反映し、その結果を意識化するとする事実と正反対である。

では、この左派で緑の教授のいわば「価値増大」はどこにあるのだろうか。

 

人間性の最適化

 アジェンダ2030で、ハラリとシュワブは、「私たちに」、身体、脳、心(これらの種類の物質に違いはない)を最適化する方法を切り開く。これらは、「私たちにっとて」、新しい意識状態にアクセスすることを容易にするものである。半導体、チップ、小さなワイヤーが自動的にデジタル化され、インプラントになる。皮膚の下に装着することで、人間とは異なり、主観的な意識にとらわれない新しい形の知性を提供することができるのだ。ハラリによれば、そうしたオートマタは「私たちを」超えることができるようになる(良いこと、悪いこと--それは何なのか)(冒頭の標語を参照)。ヒューマニズムの人間中心的な世界観は、データ中心的な世界観に、意識的な知性は、より優れた意識のないなアルゴリズムによって取って代わられることになる。人間はグレードアップし、世界はより良い場所になるはずだ。はっきり言えば、その結果、未来の地球に住むのは、最適化された少数の超人たち、より多くの奴隷カースト、そして主体性のない、役立たずとなった大量の食べるだけの者達である。弾ける分子、電子的直感、刺激的な陽子を想像しながら、ゲーテの『ファウスト』(第2部)に登場するやせた悪魔と太った悪魔のダンスに立ち会うことを想像する。

 

2030アジェンダへのコミットメント

 G20の首脳がサミットの最後に共同声明として発表したのは「純真さ」ではない。次のように、抽象的道徳性をもった隠語で、二重舌が舌足らずに話しているのだ。

「バリでの我々の会議は、前例のない多次元的な危機に見舞われました。COVID-19パンデミックの壊滅的な影響や気候変動のような試練があり、その結果、経済の減速、労働力の増加、世界経済の回復の鈍化、持続可能な開発目標の妥協が見られました。」 パリサイ派[偽善家]は、今日もはや評価されず、異議を唱えることを求めている。彼らは、国連に集まっている。

『ホモ・デイ【訳注:「神人達」の意味か?】』(スイスを含む)3 は、2030 アジェンダへの支持表明により、彼ら自身が意図的かつ協調的に前述の多次元的な不幸を引き起こしていないだろうか-あるいは、それを許しているだけではないだろうか。このような、予測不可能な、しかし、想像を絶する被害を目の当たりにすると、「選ばれた代表者は、国民の代表なのか、ドストエフスキーの、最後に述べられたロシアの離教者に相当する者なのか、それとも単に愚かなのか」と、疑問に思わざるを得ない。そうすると、我々は無防備になってしまうのだ4。

 いずれにせよ、いわゆるパンデミックとその世界的な遺伝子と注射の実験が、史上最大の資本犯罪であることがとっくに示されていることに、わが国の当局はいまだに気づこうとしないのである。それでも、お偉いさんたちはトランスジェンダーの新語を駆使して、ホモ・サピエンスとの戦いに邁進する。最近では、何千何万という科学者の反対にもかかわらず、人造の気候宗教という嘘までついて、それに対応する異端審問を確実なものにしているのだ。同時に、彼らの地政学は、米国の利害と素晴らしい歴史的無知が組み合わさって、永久に戦争を続けることになる。  そして、本当に今最悪なのは:

 その「ホモ・デイ」は、科学と社会の生命線である「確信犯的に」公論を拒否するだけではない。世界的な抗議の波にもかかわらず、彼らは警察やジャーナリストの支援を受けながら、あらゆる手段を使って、公的な客観性や専門的な議論と戦っているのだ。

 

セイレーンの歌声

 アジェンダ2030の17のSDGs(「持続可能な開発目標」)の唱和を聞く偏りのない現実主義者は、空虚で抽象的で、羊毛のように包まれた概念にまるめこまれているように感じる。すでに政府がこのSDGsを模範的に実施しているオランダでは、『エポック』誌5がすべての「目標」を詐欺師扱いして詳しく解説している。文字通り、すでに3,000人の農民が畑から追い出され、労働を禁じられ、救いのメッセージを身をもって体験しているのだ6。なぜなら、カナダとの間で締結された食料品供給に関するいくつかの経済協定は、「オランダ」と「カナダ」の企業にとって「研究によれば」より有利になるからである。

 

パンドラの箱の詳細

 パンデミックは、多くの国で正体が既に露呈してきているが7 -PCR検査は不適当であり、マスクは蚊に対する鶏小屋の金網のように役に立たず、遺伝子操作注射は身を守らず危険である-「ホモ・デイ」は、WHOの指導・調整役と他の国際機関の支援のもと、グローバルヘルスガバナンスを強化するという約束を再表明した。彼らは、COVID-19に対する包括的な予防接種が世界的な公共財であることを認識したのだ。

「我々は、安全で安価、高品質で効果的なワクチン、治療薬、診断薬への迅速、公平かつ普遍的なアクセスを確保するための取り組みを強化する。」 ウクライナの50の毒物研究所からよろしくということである。

 さらに、これらの首脳は、持続可能な開発目標(Agenda 2030)の達成に向けたデジタル変革の重要性と、インターネット上での(誰による?)偽情報キャンペーンに取り組むことがいかに重要であるかを強調した。

「私たちは、より包括的で、人を中心とし、力を与え、持続可能なデジタル化を進めていきます。」

「共に回復し、より強く回復する」というスローガンのもと、首脳陣は「(疑惑の)COVID-19パンデミックの有害な影響を緩和し、強固で持続可能、かつバランスのとれた包括的な成長を促進する」ことを約束している。CBCD8では、BISや国際銀行と連携し、現金の廃止を目指すとしている。羊毛の言葉で。

「財政措置は柔軟性を保ち、状況の変化に応じて適宜調整する用意がある 。」などと述べているのである9。

 

今後の展開は?

 元米国国務次官補で投資銀行家のキャサリンオースチン・フィッツに対する映画監督のロバート・シビスのインタビュー(Transition News, 24.10.2021) でフィッツは雄弁に説明している。「私が見るところ、少数の銀行と防衛関連企業がすべての情報システム、すべての支払・金融システムを支配・操作し銀行口座をコントロールしている。彼らが現実に見ているのは、情報主権も金融主権もなくなった政府である。もう主権はない。」

 混乱した現代の人々は、どうにかしていつか元に戻ると考えている。この希望は大きな疑問符を生み、最後には死にいたるだろう。この点では、クラウス・シュワブ氏の言う通り、「同じものは二度とない」のだ。なぜなら、「ホモ・デイ」の超国家的な権力が、自由民主主義国家の基本的な成果(つまり心臓部)である三権分立を破壊し、今も破壊し続けているからである。思考の禁止がとどめを刺す。制度化された外部管理(UNO、WEFなど)を通じて、選ばれた当局が、それにより「ホモ・デイ」に従順な政府、国会議員、政党への信頼を失った市民の権利を永久に剥奪し、市民を監督下に置くのである。これらの制度は、もう限界のようだ。上位幹部の担当者は、説明責任報告書を書くことができる。長年の不正や特権、慣行について徐々に明らかになりつつある事実は、悪行の呪いを示している10。「コロナ」のような統制され計画されて発展していったカタストロフィは、事務所や局、コントロールセンターの人員が変わっても、これからいつでも繰り返される可能性があるのだ。幸いなことに、私たちは、それに代わる、自己責任で自由と平和のうちに生きたいと願う人々のイニシアチブ、並行組織、団体をいたるところで目にすることができる。

 

デーモンズ

 四分の一の真実と空回りを見分けることができる人智学徒は、確信犯的な「ホモ・デウス」志願者に、ドッペルゲンガー現象やもっと不快な何かの匂いを感じるかもしれない(もちろん、通常、例外はあるだろうが)。

 ルドルフ・シュタイナーは、105年前にすでに指摘している。

「皆さん、私が昨日言った未来の発展についてのことに加えて、次のことを考えてください。人は、未来において、市民生活ではそのようにすごしているので、外見的にはハンス・クンツ【という名の人間】ですが、体は強いアーリマン的存在が宿るほど空っぽな人を経験することができます。人は、アーリマン・デモニックな存在に出会うことができるでしょう。その人間は、人そのものであるようにしか見えないでしょう。その個性はとてもとても内面にあり、外見的にはまったく違うイメージが人に現われているのです。」 (GA 177, 1917.10.7の講義)

 1969年12月6日、カリフォルニアのフリー・オルタモント・フェスティバルで、ローリング・ストーンズが30万人の観客に悪魔の力を見せつけた時、ハラリはまだ生まれてはいなかった。ミック・ジャガーが「悪魔を憐れむ歌」を歌っている最中に、18歳の色男メレディス・スミスがヘルズ・エンジェルにステージの目の前で無残にも殺害されたのだ。【訳注】教会や宗派は別の経験をしている。いわゆる「離教者」であるドストエフスキーは、小説『悪霊』の中で、人間の魂に冥界の存在が実際に宿ることを描写している。

 

【訳注: 1969年12月6日、カリフォルニア州にあるオルタモント・スピードウェイで開催された、ローリング・ストーンズ主催のオルタモント・フリーコンサートで、演奏中に観客が殺害される事件が起こり、『オルタモントの悲劇』と呼ばれる。】

 

カラマーゾフの兄弟』の中で、イワン・カラマーゾフは、異母兄のスメルジャコフが霊的な世界を信じないと言っているのを支持している。公式の物質主義的世界観によれば、神は存在せず、その結果、「殺人さえも、すべてが許される」という論理的帰結に、彼らは共に同意するのである。強欲な異母兄が遺産をもらうために父親を殺してしまう。イワンは巧妙に仕組まれた計画に憤慨する。スメルジャコフが、すべてが許される、神などいないと戸惑いながら答えた後、イワンは、悪魔は存在する、神、霊界があるはずだと知って愕然とした。ルドルフ・シュタイナーが初めて、地獄と天国にしっかりとした精神科学的な理解をもたらしたのである。(下記参照)

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かなり現代的な文化的感覚...

霊界には、人間から発せられる恐怖や不安を歓迎すべき食べ物のように思っている存在がいるからです。もし人間に恐怖や不安がなければ、その存在たちは飢えるのです。まだ深く分け入っていない人は、これを比喩と受け取るかもしれません。しかし、このことを知る者は、これが現実であることを知っているのです。もし人間が恐怖と不安と狼狽を滲ませるなら、これらの存在は歓迎すべき滋養を見いだし、ますます強力になるのです。これらは人間にとって敵対的な存在です。否定的感情を糧とするもの、恐怖と不安と迷信を糧とするもの、絶望を糧とするもの、疑いを糧とするもの、これらは霊界の力であり、人間から栄養を与えられると、人間に対して残酷な攻撃を仕掛けてくるものなのです。ですから、霊界に入った人間は、まず何よりも恐怖と絶望と疑心暗鬼と不安に対して自分を強くすることが必要です。しかし、これらはまさに近代文化の感情であり、唯物論は人々を霊的世界から切り離すので、絶望と未知のものへの恐れによって、人間に敵対するこれらの力を呼び起こしがちとなるのです。」

(Rudolf Steiner, GA 56, lecture of 12.12.1907).

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  唯物論者のハラリは、自分の脳細胞が映し出せないものを嘲笑うだろう。しかし,ナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスとその師エドワード・バーネイズ11 の遺言の実行者として,ユダヤ人として,PSYOP(心理作戦)とイデオロギーがいかに邪悪な力を呼び起こすかを熟知しているのだ。ヒトラーの目的は極悪非道な手段で民族を一掃することだったが、精神錯乱のWEFに引きずられた「ホモ・デイの操り人形」は、世界規模の素晴らしい大変動を準備している。すべての文化と進化を破壊し、人間のエンテレキーを消滅させることである。したがって、ドストエフスキーの先見の明は、我々の未来において、人間の共同生活の悪魔化と分裂が巻き起こることを予見していたのである。

「寛容は、愚か者達を怒らせないために、知的な人が考えることを禁じられるレベルまで到達する。」

 

  ガストン・フィスター

 

  1. 1 .G20EUにアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、ロシア、サウジアラビア南アフリカ、韓国、トルコ、イギリス、アメリカの19カ国)の国家元首・政府代表を意味する。WEFのトップであるクラウス・シュワブという超自我も、そして最後に、買われたジャーナルも。ロシアのプーチン大統領は、バリ島にはこなかった。スイスも招待されなかった。そうであれば喜んで行ったであろうが。元連邦大統領と外務大臣がいまだに男性の妊娠のようなニュートラル性をわめき散らしているのを、誰が驚こう。
  2. ホモ・デウス:明日の歴史。C.H.Beckミュンヘン
  3. 2022年12月15日、スイス議会は再びCovid-19法の延長を賛成多数で承認した。つまり、スイス政府は2024年6月30日まで、「パンデミック」対策を口実に市民の基本的権利を制限することができ、コビット証明書などの差別的な手段に再び訴えることができるのだ。
  4. ボンヘッファーによれば、愚かさは、悪意よりも危険な善の敵である。悪は、抗議することも、暴露することも、必要なら力で防ぐこともできる。悪は、人間の中に少なくとも一つの不安な気持ちを残すという点で、常に自己破壊の芽を運んでいるのだ。私たちは、愚かさに対して無防備なのだ。
  5. 2020年12月版、2021年3月。
  6. グレート・リセット」に備えてEUのルールを遵守するため、オランダ政府は3,000の農場を強制的に閉鎖する。窒素酸化物の排出量を大幅に削減することが目標である。しかし、2030年理念の目標番号13は、食糧安全保障を危険にさらすものだ。
  7. ロバート・F・ケネディ・ジュニア著「ファウチ博士、ビル・ゲイツ、製薬業界、民主主義と健康に対する世界的戦争の素顔」を参照。
  8. CBDC(中央銀行デジタル通貨)とは、中央銀行の口座に直接保有される電子マネーの創設を目指す現在のプロジェクトを指す。デジタルID(デジタル身分証明書)のおかげで、中央銀行は人間の仕事とあらゆる行動に対して、望まれない広範な監視の可能性を持つことになる(中国モデルの社会信用システム)。
  9. 35ページの英文要約は、ホワイトハウスのウェブサイト(bit.ly/G20-Bali-declaration)からダウンロードできる(MS WORDでドイツ語に自動翻訳される)。
  10. フリードリヒ・シラー:「それが悪行の呪いであり/それを生み出すことは、常に悪を生み出さなければならない」。
  11. エドワード・L・バーネイズ(1891-1995)は、プロパガンダの父、国家諜報機関の名付け親と言われている。ジークムント・フロイトの甥は、叔父の深層心理学の助けを借りて、アメリカ社会を操ろうとしたのだ。最初の政治的スピンドクターとして、大衆をコントロールしようとしたのだ。

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 自分もそうだったが、日本人は、国連というと、平和や人権、地球環境等の課題を担う世界的機関ということで、権威ある素晴らしい組織だという思い込みがある。しかし何事にも裏と表があり、国連も(そしてWHO)例外ではない。先ず、欧米、特にアメリカの影響力が強いことは誰もが認めるだろう。その欧米の化けの皮がはがれたのが今回のコロナやウクライナ問題であり、結局は、欧米の利益を追求するための組織に成り下がっていると言えるだろう。

 そこで働く上級の人間達は、一般国民の選挙で選ばれたわけではなく、欧米大国の思惑で決定される。だから、ある意味やりたい放題なのだ。EUについても同様な批判があるが、官僚独裁なのである。

 そこで今回の記事で触れられているSDGsであるが、確かにSDGsとして表面的に言われていることは全て正しいように見える。今の世界が抱える問題を克服し、持続的な社会をつくるというのだから、誰も反対できないだろう。だが、その美辞麗句の裏で実際には何がやられようとしているのだろう。それについては、多くの「陰謀論」が指摘している。

 いくつかの例を挙げよう。

 先ず、これは今回の記事でも触れられているが、「地球温暖化対策」として,実際には農業が破壊さていることが挙げられる。一方で、肉食は悪であるとされ、代替食として人造肉や昆虫食が盛んに宣伝されている。昆虫食は,従来も伝統食の中に存在してきたので、日本人にはあまり抵抗がないかもしれないが、今特に進められているのはコオロギの利用である。これが最近、マスコミに出るようになったと思ったら、NTTは早速その飼育を始めたという。何と手回しのいいことか。

 しかし、イナゴなどとは違って、漢方では、コオロギを摂ることは妊婦には禁忌とされているというのだ。成分が良くないのである。またコオロギが宿す寄生虫の存在も指摘されている。

 そもそも、先進国で、売れ残りや残飯などで、どれだけ食糧を無駄にしているのだろう。それを減らせば、環境に配慮した適正規模の農業(温暖化に農業が悪いとして。実際は分からないが)を行なうことはできるのではないだろうか。

 一方で、世界の食糧危機は深刻になりつつあるようにも見える。ウクライナ問題による肥料高騰もあるが、鳥インフルエンザ等により日本でも既に卵の値段は上がっている。しかし、ネット情報を見ると分かるのだが、食糧危機は意図的に創り出されている可能性があるのだ。

 

 次に、SDGsに関連してLGBTについても最近やけに騒がしい。よく見るとこれは、そもそも性別を無くそうとなっているようにも見えるのだ。アメリカでは、州によって異なるが、子ども時代から積極的にトランスジェンダー教育を行い、実際に「ジェンダー治療」が行なわれるようになっているというのだ。子ども時代は性自認があいまいな場合がある。それをも無視して、大人が介入するのは問題であろう。

 子宮移植も研究されてきており、女性(男性に性転換した女性も)では既に実施されているのだが、男性への移植も研究されているようなのである。人工子宮の研究も進んでいるようで、そうなればもともとの人間の「母胎」も必要なくなるだろう。SFでよく見る世界が直ぐ近くに来ているのかもしれない。

 

 本人は意識的か無意識なのか分からないが、西側の主要国の首脳が操り人形として動いていると見るのは妥当なのかもしれない。最近各国で起きていることを見ると、自分の国民を守るという信念を持った、責任ある一国の指導者には到底思えないのだ。そこにアーリマンの影が見るのである。