二人の子どもイエス
Hella Kruase-Zimmer "Die zwei Jesusknaben in der bildenden Kunst” 以前、「二人の子どもイエス」のテーマを扱っている本として、デヴィッド・オーヴァソンの本を紹介したが、今回紹介するのは、ヘラ・クラウゼ-ツィンマー(Hella Kruase-Zimmer)とその…
パチーノ・ディ・ボナグイダ「イエスの磔刑」 デヴィッド・オーヴァソンは、『二人の子ども』で先ず上の絵を論じている。 1320年頃に、イタリアの画家パチーノがモンティセリの修道院のために描いた絵で、磔刑のイエスの左右に聖書の物語をちりばめている。 …
"The Two Children"表紙 ③で触れた「二人の子どもイエス」のテーマを扱っている本の一つが上の写真の本である。発行されたのは初版が2001年で、副題には「A Study of the Two Jesus Children in Literature and Art」(文献と芸術における二人のイエス子ども…
ベルゴニョーネ 「 神殿 の12歳のイエス 」 これは、レオナルド・ダ・ビンチとほぼ同じ時代にイタリアのミラノで活動したアンロジオ・ベルゴニョーネの、イエスの12歳の時の出来事を描いた絵である。 中央に座っているのがイエスである。この絵で奇妙なの…
ラファエロ「聖母子と洗礼者ヨハネ」 ルネサンスを代表する画家ラファエロは、多くの聖母子像を描いた。この絵は、その代表作の一つである。 聖母子とは言うまでもなく、聖母マリアとその子イエスのことである。その二人の左側にいる子どもは、獣の毛皮を身…
キリスト教絵画には、イエス・キリストの生涯を描くものが多数ある。多くは聖書から題材がとられているが、中には聖典ではなく、外典・儀典の類いからとられたものもある。従って、描かれた内容はこれら聖書や外典に根拠があり、それにそって解釈される。しか…