k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽は空洞 ①

「心臓はポンプではない」というシュタイナーの考えは、現代人には非常識なものであるが、最近の多くの研究は、むしろ現代の常識の方が誤っていることを強く示唆している。同じく、現代人の常識を破るシュタイナーの発言に、「太陽は空洞である」という主張…

ジオエンジニアリング、トランスヒューマニズムそして新型コロナ ②

引き続き、『ジオエンジニアリングによるトランスヒューマニズム』のブックレビューを紹介していく。(上の写真の人物が、著者のエラナ・フリーランド氏) ケムトレイルで吸い込み、遺伝子組み換え食品で摂取するナノ粒子に加え、新しいワクチンによって受け取…

ジオエンジニアリング、トランスヒューマニズムそして新型コロナ ①

空中に怪しげな物質が散布されているとする「ケムトレイル」説をたまにネットで見かける。私も興味を持っていたが、「陰謀論」とも言われるので半信半疑であった。しかし、ある日、シュタイナー関係の出版社でこのテーマの本を見かけたので、全くのでたらめ…

心臓はポンプではない ④

回転するチェスタヘドロン 引き続きトマス・コーワン博士の『人間の心臓、宇宙の心臓』から心臓の新たな世界を探求する。 前回は、フランク・チェスター氏のチェスタヘドロンという7面体が心臓の構造や機能を解明する鍵となることに触れた。チェスタヘドロン…

クリスマスはいつか?

コレッジョ「キリストの誕生」 クリスマスとは「キリストのミサ」という意味である。イエス・キリストの誕生を祝う降誕祭ということである。多くのキリスト教宗派では、12月25日がイエス・キリストの誕生日とされ、この日に行われる。ただ、教会暦の上では…

心臓はポンプではない ③

チェスタヘドロン 心臓の幾何学 心臓がポンプではないなら、それは何なのだろうか? 何をしているのだろうか? コーワン博士は、「それを知るには先ずその形から探ってみる必要がある」として、心臓の形について解説していく。 心臓は、「ハート型」ではない…

心臓はポンプではない ②

自然は脈動する: ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察 「心臓はポンプではない」というシュタイナーの考えについて語るために、①では、トマス・コーワン博士の本『人間の心臓、宇宙の心臓』から、ジェラルド・ポラックの水の第4相、構造水についての解…

心臓はポンプではない ① 

シュタイナーの人智学は人間と宇宙の総体を視野においている。そこから来る認識は、従って、人間の精神(霊的)的側面だけでなく、魂的、また肉体的側面にも及んでいる。このような人間総体を把握する認識に基づき、いわゆるシュタイナー教育が生まれたのだ…

「二人の子どもイエス」とは ㉑

アウレウス写本 芸術における系図 イエスの系図は、マタイ福音書とルカ福音書に記述されている。そして、そこに挙げられているイエスの先祖の名前が、ダヴィデ王の子(即ちソロモンとナタン)から異なっていることを⑯で述べた。それは、つまり、ダヴィデ王の…

「二人の子どもイエス」とは ⑳

聖セヴェリンのマイスター「王の礼拝」 子どもの中の子どもと王の中の王 これまでイエスの誕生の絵には、ルカ福音書とマタイ福音書に基づく二様の様式が存在することを見てきた。それは、二人の子どもの魂の本質の違いによるものである。 クラウゼ・ツィンマ…

「二人の子どもイエス」とは ⑲

アントニオのコイン ヨルダン川洗礼とキリストの誕生-蟹の象徴- 「二人の子どもイエスとは⑮」で、蟹座が、魂が地上へ誕生するときの玄関、入り口であることに触れた。それは、後のキリスト教哲学とシンボリズムに深い影響を与えた、3世紀のエジプト人秘教…

ヨハネとは誰か

レオナルド・ダ・ビンチ「最後の晩餐」 ベストセラーとなったダン・ブラウンの小説『ダヴィンチ・コード』で、一つの鍵となるのはレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」の絵であった。この絵は、聖書に書かれたイエスが弟子達と行った最後の晩餐を描いてい…

コロナ・ワクチンー霊的観点から ③

『コロナ・ワクチンー霊的観点から 魂と霊、そして死後の生への影響』の内容を紹介する最後の回である。 前回までに、コロナ・ワクチンには人の自我を攻撃するソラト霊が憑いており、人の魂と霊を肉体から引き剥がそうとしている。ウイルスの源も同じで、ウイ…

「二人の子どもイエス」とは ⑱

前に、「二人のイエス」の秘密は、聖書自体に根拠を見い出すことができると述べた。今回は、それについて触れていきたい。 上の写真は、現在はフライヴルクの近くのドナウエッシンゲンにある13世紀の美しいイラストのある「詩篇歌集」のものである。 デヴ…

コロナ・ワクチンー霊的観点から ②

『コロナ・ワクチンー霊的観点から 魂と霊、そして死後の生への影響』の内容を続けて紹介する。 前回は、コロナ・ワクチンの背後には、ソラト、アスラなどの悪魔的霊的存在がいることが述べられた。このような霊は、またトランスヒューマニズムに関連するよう…

「二人の子どもイエス」とは ⑰

羊飼いと王の礼拝(ヴァレリア城、シオン) 引き続き、『絵画における二人の子どもイエス』から1枚の絵に二組の聖家族が描かれている絵を考察する。 その絵は、シオン(ドイツ語名はジッテン。スイス)のヴァレリア城にあるカテリーナ教会に掛けられた、1…

コロナ・ワクチンー霊的観点から ①

現在使用されている新型コロナのワクチンについては、様々な意見がある。 前に述べたように、シュタイナーは、そもそもワクチンが持つ問題を指摘していた。当時始まっていた予防接種の他に、将来は、人間から魂・霊を奪うワクチンが子ども達に使われるように…

「二人の子どもイエス」とは⑯

リベラーレ・ダ・ヴェローナの礼拝図 これまでクリスマスの光景に二つの様式があることについて、別々に描かれた二つの絵をもとに説明してきた。今回は、やはりクラウゼ・ツィンマーの『絵画における二人の子どもイエス』からであるが、一つの絵の中に二つの…

地球の進化

シュタイナーのデザインによる「惑星印章」※ すべてのものは進化する。 かつて、キリスト教世界では、地上の生き物は、聖書の記述に基づき、神により最初から現在の姿で作られたとする「創造説」が一般的であったが、ダーウィンの進化論により、人間を含む生物…

「二人の子どもイエス」とは ⑮

かに座 の ステンドグラス( チェスター大聖堂) 蟹座ー誕生のポータル 上の図は、イギリスのチェスター大聖堂のステンドグラスである。大聖堂は19世紀に修復されており、その際に制作されたもののようである。 「二人の子どもイエス」とは⑦で、デヴィッド…

「二人の子どもイエス」とは ⑭

彫塑作品に見る二様の誕生の光景 クラウゼ・ツィンマーは、『絵画における二人の子どもイエス』の中で、ルカとマタイに基づく「二様の誕生の光景」を描く作品を様々掲載しているが、今回は、彫塑作品を取り上げよう。 先ず、ヴェローナ〔イタリア〕のサン・ゼ…

「二人の子どもイエス」とは ⑬

イエスの誕生(ミュンスター大聖堂) 引き続き、クラウゼ・ツィンマーの『絵画における二人の子どもイエス』から、クリスマス(イエスの誕生)の場面を描いた絵を見てみよう。それは、バーゼル〔スイス〕のミュンスター大聖堂の地下聖堂の大変素朴な絵である…

人間の見えない体

ボッティチェリ「ヴェヌスとマルス」 現代の科学的常識では、人は肉体しか有していないとする考えが優勢である。しかし、かつて、人が目に見えない別の「構成体」を有しているとする考えは、普通であった。 以前、人が体・魂・霊の3つの要素からなるという考…

「二人の子どもイエス」とは ⑫

ズルデルノのフレスコ画(上が全体、下がその一部) ⑪で「キリスト・ロゴスと密接に結びついたイエス」について触れた。歴史上のイエスは、「イエス・キリスト」と一般に呼ばれるが、実は、以前にも述べたように、イエスとキリストは別々の存在である。このイ…

「二人の子どもイエス」とは  ⑪

マイスター・フランケ「子どもの礼拝、王の礼拝」(英国船乗りの祭壇) マイスター・フランケと他の芸術家達 『絵画における二人の子どもイエス』から、再び二つの礼拝を別々の画板に描いている例を見てみよう。ハンブルグ〔ドイツ〕のトマスまたは英国船乗り…

「二人の子どもイエス」とは ⑩

ネルケンマイスター「羊飼いの礼拝」(左)、「王の礼拝」(右) 日本では、クリスマスは、クリスチャンであるないに関わらず多くの人が行う行事となっている。誰でも、それがイエスの誕生を祝う行事であることを知っている。 クリスマスは、「キリストのミ…