k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

聖杯と反聖杯の潮流

このブログでは、時々「影のブラザーフッド」を取り上げてきた。言ってみれば、「陰謀論界隈」でよく出てくる「フリーメイソン」のような秘密結社なのだが、人智学派は、その背景に霊的対抗勢力を見ている。これも、一部の「陰謀論」では、その組織のトップ…

フランシスコ教皇は聖書の改訂を行なうのか?

前回のクリスマス(二人の子どもイエス)関連の記事に、キリスト教の「教義への攻撃」について書いたが、その後、気になる情報を得たので、今年は、今週の定例の更新で終わろうと思っていたのだが、臨時号として、これについて述べてみることとした。 その最…

二人の子どもイエス-クリスマスの物語

子どもの礼拝(フィリッポ・リッピ) 今日はクリスマス・イヴの日なので、イエス誕生に関する記事を掲載することにした。なお、クリスマスについては以前の次の記事を参照してほしい。 https://k-lazaro.hatenablog.com/entry/2022/12/22/082236 シュタイナ…

「デイヴィッド・オーヴァソンとは誰か?」補足

今日の午前中にデイヴィッド・オーヴァソン氏=フレッド・ゲッティングズ氏説の記事をブログにアップしたのだが、何という偶然であろう、午後に、そのゲッティングズ氏の論考が掲載された本が配達された。 これは以前から注文していたもので、毎年発行されて…

デイヴィッド・オーヴァソンとは誰か?

フレッド・ゲッティングズ氏とされる写真(彼については以下の文参照) このブログは主要なテーマを「二人の子どもイエス」として始まったのだが、そのうちに長い回り道(迷路)に入り込み、なかなかそこを抜け出せなくなっている。「二人の子どもイエス」を…

シェークスピアの暗号

今回は、これまで「二人の子どもイエス」の関連で何度か紹介してきたデイヴィッド・オーヴァソン氏の、別の著作『シェイクスピアの秘密の書物 神秘的で薔薇十字的な暗号の解読』についてさらに紹介する(これについては先に少し触れている)。 k-lazaro.hate…

「科学的気候コンセンサス」の嘘

12月2日、UAEで気候変動対策を話し合う国連の会議(COP28)の首脳級会合が終わり、2030年までに世界全体の再生可能エネルギーの発電容量を3倍に引き上げることに110か国以上が賛同したという。このうち有志の21カ国は、その「3倍」に原発を含めるという…

国際連盟、UNO、グレートリセット

実は私もそうなのだが、日本人には「国連信仰」のようなものがある。国際機関というと、平和や民主主義、人権、環境等について全幅の信頼をおいてしまうのだ。それは絶対的権威と言えるだろう。 だが、私は、コロナ以降、この信頼が非常に揺らいでいる(どん…

良心とは何か?

今回のテーマは「良心」である。 先ず個人的な経験から語ろう。 私は、子どもの頃、ときどき嘘をついていたように思う。嘘をつくことにあまり罪悪感をもたなかったのだ。勿論、嘘がばれれば親にしかられた。それでも嘘をつくのは平気だったのだ。しかしある…

シュタイナーと隠秘学の伝統

自然の錬金術的三つ組み シュタイナーの人間観では、人間は身体・魂・霊からなるとされ、また、更に細分して身体・エーテル体・アストラル体そして自我の4分肢からなるともいわれる(他に「霊我」等のより高次の霊的構成要素が現在の段階では潜在的に存在して…

「運動神経」は存在するか?

神経細胞 昨日興味深いテレビを見た。世界中の「不思議な」現象を紹介する番組なのだが、そこで見たのは、少年時代から約10年間も、原因不明で、 意識がありながら体を動かせなかった(体に閉じ込められた)という「ゴースト・ボーイ」の話である。彼は、…

釈迦仏陀は、入滅後何をなしてきたのか?

これまで何回か、仏教とキリストとの関係あるいは人智学派の考える仏教及び仏陀について記事をアップしてきたが、今回もこのシリーズのものとなる。 一般的には、釈迦仏陀(以後「仏陀」)とキリストは、それぞれ仏教とキリスト教という世界宗教の創始者とい…

スイス大統領 コロナ問題の告発で辞任か?

スイスのベルセ大統領 世界的(日本を除く)にはもはやコロナは人々の話題にのぼらなくなっており、ワクチンも行なわれていないようだ。むしろワクチンについては、「DNA汚染」など新たな疑惑が登場し、ワクチンの被害を受けた人々による訴訟も行なわれてき…

デジタル通貨は破綻寸前の経済システムを救うか?

封建制度のかつてと今 シュタイナーの人智学は、人間活動の全分野を視野に置いている。社会生活においても、来るべき世界のための革新を求めており、その中心思想は「社会三層化」と呼ばれる。今回は、これに関する記事を紹介したい。 人間の経済生活には「…

万人の万人に対する戦い

戦火は中東に飛び火した。イスラエルのガザである。 世界有数の諜報機関をもつ、IT先進国、監視の徹底したイスラエルで、なぜハマスの奇襲が防げなかったのか?しかも事前にイスラエルには他国から警告があったとされるのに。 その理由は色々説明されている…

輪廻転生をふまえた人体解剖学

ヨハネス・W・ローエン氏 人間が輪廻転生するというのは、人智学における基本的認識の一つである。しかし、キリスト教において(ということはそれを信仰している人々においては)、それは一般的に認められていない。シュタイナーは、この失われていた認識を…

キリスト体験はどのように改ざんされるのか?

このブログでは、時々、欧米の政治情勢に触れる記事を載せてきた。その中に、ドイツの緑の党の名も出てきているが、それが取り上げられている記事において、この党に対する評価は芳しいものではない。人智学的には、どうも「敵対勢力」側に位置しているよう…

黙示録の光に照らされたウクライナで起きていること

ペルセウスの頭を持つメドゥーサ像(ペルセウスとメドゥーサの立場が逆転している) 日本では、ウクライナの情勢について、ウクライナが猛攻を続け、領土奪還が間近なような報道が続いているが、欧米の報道の基調は既に変化しているようだ。ウクライナでは兵…

地下から発見されたイエスの家と墓?

「イエスが育ったとされる家」 「南側からの1号墳」 入り口と「転がる石」、入り口の高さは約1m 聖なる人物のゆかりのある場所は人々の信仰・崇敬の対象となる。 キリスト教においては、イエス・キリストが埋葬された後に復活したと信じられている墳墓が、エ…

キリスト教は普遍的か?

シュタイナーの思想の中心にはキリストがいる。従って、人智学はキリスト教とは異なるものの、キリスト教的色彩が強くなる。場合によっては、これは、別の宗教的バックボーンをもつ人には、シュタイナーを受け入れるときに障害となるだろう。それは、無宗教…

生理学的観点から見た輪廻転生

シュタイナーは、輪廻転生についての講義で、例えば歴史上の人物の前世について具体的に語ったが、シュタイナーの「輪廻転生論」は更に幅広い。 転生する主体は人間の霊的部分である自我(個性、自己)であるが、それを受け入れる肉体もその前世と無関係では…

レンブラントの「神殿の12歳のイエス」

レンブラント「神殿の12歳のイエス」(アム・レマーホルツ美術館) 前々回、レンブラントは、その光と影の技法を、薔薇十字団の創立者とされるクリスチャン・ローゼンクロイツから教えられたという説をブログに書いた。その時に、レンブラントには、「二人…

地政学の秘教的背景

アルブレヒト・デューラー「黙示録」 現在「BRICs(ブリックス)」の会議が南アフリカで行なわれている。この会議は、今後の世界情勢にとって大変大きな意味を持っているが、西側ではそれがあまり一般国民には伝えられていないようである。この組織は、従来…

フェルメールとレンブラントと・・

フェルメール「地理学者」 彫刻、絵画等、諸芸術の起源は宗教、あるいは宗教的心性にあると言えるだろう。その起源は、決して現代人においてそうであるような「芸術鑑賞」のためではない。 しかし、宗教的背景をもった芸術であれ、個人の芸術体験のための芸…

三人の王と太陽の悪魔

ディーガル(あるいはディーゲル)の世界人口予測というものがある。ディーガルというのはアメリカの軍事関連のシンクタンクのようなのだが、この組織が、2020年に、2025年の世界各国の人口(とGNP)の予測をだしたのた(今は削除されている)。ところが…

人工知能の脅威に効果的に対抗する方法

「コンピュータの父」と呼ばれるジョン・フォン・ノイマンは、コンピュータを開発するにあたり、人間の脳の働きを模倣するという発想を得て、神経学を研究したという。コンピュータは外部化した人工的な『能」として生まれてきたのだ。その能力は、初期にお…

電子的ドッペルゲンガー②

①の部分でナイダー氏は、電子的ドッペルゲンガーの生まれた背景やその具体的な事象、問題点等について説明した。②は、更にこれを補足する説明で、本の後書きとして書かれたものである。①同様に、要点のみを抜き出し、途中に訳者の補足を加えていく。 *** …

電子的ドッペルゲンガー①

「人間をめぐる闘争 - 人間の自我に対する科学技術の全能幻想の攻撃」で紹介したように、アンドレアス・ナイダー氏は、コンピュータにより電子的ドッペルゲンガーが創り出されていると語っている。 今回はこの問題について更に詳しく見ていきたい。 ナイダー…

聖書に見る輪廻転生

アントニオのコイン(秘教によれば人の魂は巨蟹宮を通って地上に降るという) 輪廻転生とカルマについて以前触れた(「人間は一度しか生まれないのか?」)が、今回はその続きと言える。 前回の記事で聖書にも輪廻転生の記述があると述べた。いくつかあるよ…

人間をめぐる闘争 - 人間の自我に対する科学技術全能幻想の攻撃

ウクライナ問題でエネルギー事情が逼迫し、先行きが怪しくなっているようだが、世界的に脱炭素化が進められてきている。その一環でガソリン車の廃止、電気自動車導入の動きが世界中で強まっている(実際には、電気を作る過程で二酸化炭素が生み出されるのだ…