k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

心臓はポンプではない ⑥

f:id:k-lazaro:20220107091919p:plain

宇宙の心臓

 トマス・コーワン博士の『人間の心臓、宇宙の心臓』を引き続き紹介する。
 今回は、本の題名にある「宇宙の心臓」についての章から、要点を引用していく。

 病気の根は、私たちの周囲にある。それは、社会、経済、政治システムを含む。「宇宙の心臓」を理解することは、人類が今そこにいるより大きな文脈を解く鍵である。
 医学大学時代の、人智学の教師ノーマン・デヴィッドソンは、世界を知るのに重要なのは、地球は止まっており、太陽や惑星が私たちの周りを回っていることを理解することであると語っていた。

(太陽は、らせんを描いており、惑星は、太陽のらせんの道に引き寄せられている。)

 地球中心説の人々

 ・数千年の間、サステナブルな社会に生きてきた。
 ・惑星、動物、土壌等を含め、環境の健康を改善してきた・・・

 太陽中心説の人々

 ・サステナブルでない社会に生きている。
 ・生命界の健康を低下させてきた ・・・

 地球中心説から太陽中心説への転換は、人類にとって巨大なターニングポイントであった。

 ここで言う地球中心説(天動説)は、勿論、物理学で言うそれではない。人間個人個人を中心において世界を見ると言うことである。それは近代において否定された思想であるが、それに基づき生きていた人々はむしろ自然や宇宙と調和した生活をしていた。自分の存在の意味も無意識的に感じていたのである。しかし、太陽中心説(地動説)に転換したことにより、そのような感覚は失われ、人の霊性の感覚も失われていき、人は、自身を物質世界の一部分に過ぎないと思うようになっていったのである。シュタイナーは、地動説は、ルシファーの人類への攻撃であると語っている。
 なお、太陽と惑星の軌道についての文章は、太陽の周りを惑星が単純に周回しているという一般的な太陽系の姿は、実際のものと異なっていることを意味している。太陽自体が猛スピードで動いており、惑星はそれと一緒に移動しているからである。ネットには、直進する太陽の周りを螺旋軌道している惑星の動きを描写している動画も見られるが、シュタイナーは、太陽の動きも直線ではないとしているようなので、惑星を含む真の太陽系の軌道はかなり複雑なようで、実は、これらの動画も真実ではないようである。これについては、いずれ新たに項目を設けて解説したいと思ってい。

 人の心臓の力、活動は、より大きな宇宙のそれらと同じ、あるいは関係している。心臓の形は、中心から左に36度より少し多く傾いて立方体の中に置かれたチェスタヘドロンにより可視化されることを私たちは見た。それは、胸にある心臓と同じ角度である。そしてそれは、人間の体温の平熱(摂氏)にほぼ同じである。思いやりのある人は、「Heart 心臓(心)の温かい人」と言われる。人の温かさは、実際に心臓から来るのかもしれない。HeartMath Instituteの研究は、心臓が体の指揮者のように振る舞っており、他の臓器は、心臓のリズムに合わせていることを示している。これにより、様々な臓器が1つの、生きているシステムに統合されているのだ。
 人は、平均、1日に25,920回呼吸する(平均18回/1日×60分×24時間)。太陽が獣帯の12宮を一周するのには、同じ数の年を要する(プラトン年)。太陽は、獣帯を、72年で1度動く-それは、人間の平気寿命である。この72年に、およそ26000日がある。呼吸の吸い込みと吐き出しの各サイクルの間に、過呼吸を防ぐ少しの休憩がある。冬至夏至の時、太陽は一時休止する。それから(地球から見て)反対方向に動き出すのである。
   これらの計算は、宇宙の地球中心説―人が宇宙の中心に立つときに体験できるものーに由来する。それは、シュタイナーが、何度も何度も原型、あるいは「完全な」リズムとして強調したものである。人間ーそして心臓と肺の律動システム(鼓動と呼吸)ーは、1:4の比率、「創造」リズムの中にある。
 この視点は、人々に、各個人にとっての、根を下ろしている感覚、視点、唯一無二の感覚を与える。すべてのものが、それぞれ、宇宙の中でユニークな場所と役割を持っているのである。それは、信頼と安心の視点でもある。地球中心説の人は、宇宙の秩序の中で場所と他の存在に結びついていることを知っている。それは、我々が、そこに向かうように努力すべき理想である。
 勿論、太陽が地球の周りを回っていると言っているのではない。人類と心臓と、そしてより広大な宇宙の関係を認め、それらを癒やすために働くなら、私たちは、愛と信頼、安心、健康の新しい場所に至ることができることを、示しているのである。

 人体の構造やリズムは、宇宙と共通しているといことである。ここに出てきたプラトン年は、神秘学では重要な概念である。春分点が地球の歳差運動によって黄道を一周するのに要する時間であり、それは時代の区切りを意味する。宇宙も人間と同様に、誕生と成長そして死滅という歩みをするのである。 
 「太陽は球体ではない」の項で、「ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(宇宙)は、照応しているという。あるいは、「 As above, So below(上なる如く、下もまた然り)」という神秘学の教えがある。世界は、まさにこの言葉の通りであると言うことであろう。」と書いたが、ここでも人と宇宙の照応関係を垣間見ることができる。

 地球中心説とは、自分(人間)と宇宙が一体であることに基づく立場である。人間はそれぞれが宇宙と一体であるのだから、人は誰であれ等しく尊いのである。決して、単なる「土くれ」ではない、機械ではないのである。

 

地球は球体ではない ②

f:id:k-lazaro:20220106095749j:plain

地球と月の大きさの比較

 「心臓はポンプではない」で紹介したフランク・チェスター氏は、シュタイナーから着想を得て、全く同じ表面積を持つ7つの面を持っている、 4つの正三角形と、凧のような3つの四辺形から構成されている「チェスタヘドロン」という立方体を造形した。これは、人間の心臓の原型とも言えるものであった。
 チェスター氏は、心臓の次に地球に目を向けた。 シュタイナーは、地球の火山活動の原因について講演した際、地球が球体ではなく、「一種の四面体」であることを指摘した(①で述べたとおり)。「中米、南極、コーカサス、そして日本には、4つの三角形が組み合わさって宇宙から生まれた形である四面体の4つの角があるのだ」という。
 この言葉を受けて、チェスター氏は、実際に四面体を地球に当てはめることにした。すると、彼の計算では、シュタイナーの言う中米の点ではなく、日本、コーカサス、そして北米のカンザスの三点を結ぶと正三角形になることがわかった。 しかし、この三角形から下向きに逆四面体を作ると、南極点(地球内部)に4,132キロメートル届かないのである。
  この正四面体から南極点に到達するためには、南を向いた3つの面を均等に伸ばす必要があるのだ。 しかし、この構成では、もはや「正確な」正四面体(4つの正三角形で構成される)とはいえない。そこで、ここに登場するのがチェスタヘドロンである。四面体の下向きの面(基底となる三角形と結ばれている)を94.8304度の角度で開くと、この3つの三角形は、チェスタヘドロンの正三角形と全く同じ関係になるのである。

f:id:k-lazaro:20220106100829j:plain

f:id:k-lazaro:20220106100757j:plain

  日本-コーカサス-カンザスにより造られる三角形を上にした、この逆さのチェスタヘドロンは、その下側の頂点で南極にぴったりと接する。チェスタヘドロンが地球の中にきちんと納ったのである。 彼は、もしかしたら、ルドルフ・シュタイナーが地球を構成する基本形として透視し、講演で示唆しようとしたのは、このチェスタヘドロンだったのではないだろうかと考えた。 チェスタヘドロンは、"一種の四面体 "とも言えるからである。
 その後、フランク・チェスター氏は、チェスタヘドロンが地球の中で基本的な幾何学形態として機能しているという彼の仮説を裏付けるかのような現象を発見した。 面-点-面のマッピングを含む法則的変換に従うと、チェスタヘドロンは、立方体をその中に基礎として持っていることが示された。しかもこの立方体は、我々の月と同じ直径を持っているのである(地球のコアの直径は3400km、月の直径は3474km。上の写真を参考)。
 そして、2008年、スウェーデンのウプサラ大学の科学者たちは、地球のコアが、古いモデルで想定されている六角形のものではなく、立方体の鉄の結晶構造を持っていることを裏付けるような研究結果を発表したのである。
 これらの発見は、地球のチェスタヘドロンの対応という考え方に沿ったものであり、地震波が、赤道から赤道への動きに比べて、地球の軸に沿って(極から極へ)速く伝わる理由を説明するものでもある。 また、地震波地図において、地球上のより低温、温暖、高温である地域を結ぶ顕著なシンクロしたラインが、地球内のチェスタヘドロンモデルに本質的に対応していることを示すことができるという(下図)。

f:id:k-lazaro:20220106101226j:plain

(In Deepブログより)

 更なる応用例は、オーロラの出現における現象論の説明である。 オーロラ(北極光)と南極光(南極光)の出現分布(宇宙から見た地球表面)は、フランク・チェスターが人間の心臓のエネルギー的起源を研究する際に、チェスタヘドロンで水の渦を作る実験で見つけたリングと一致しているように見えるのである。
 心臓の形成の根底にあるテンプレートは、7面のチェスタヘドロンが回転してできる3次元形状である。その回転は、下の写真にあるような、鐘を逆さにしたようなリングをなぞる。 その同じリングが、断面図で示す心臓の左心室の壁として見えている。 このリングと同じものが、地球の表面にも見られるということである。

f:id:k-lazaro:20220106101411j:plain

左:回転するチェスタヘドロン、中央:回転の断面図、右:北極のオーロラ

 人工衛星の写真から、オーロラは同じようなリングの中で光を放ち、リングの中のどこにでも現れるが、北極では、中央部には渡らないことが分かっている。リングの内部は暗いままであり、オーロラはその周囲で最も大胆に輝いている。
 しかし、南極上空のオーロラは、中央部でも光が横切るのである(下図 リングの中に光の線が走っているのが見える)。

f:id:k-lazaro:20220106101606j:plain

 なぜ、南極と北極で光の出方が違うのかが、チェスタヘドロンで説明できるという。 チェスター氏は、北半球の円を、回転するチェスタヘドロンの定める角度で南半球に向かって伸ばすと、外側の円錐が上の写真に見られるように南極と同じ大きさの円で終わることを、実験で示したのである。
 これによると、南極では、回転するチェスタヘドロンに合わせて作られた内輪がなく、南極にはただオープンスペースがあるので、エネルギーが同じ熱量で流れ、中心を横断することができるというのである。

 以上が、チェスタヘドロンを地球に当てはめることにより見いだされたチェスター氏の発見である。それは、シュタイナーの考えをもとにし、チェスター氏が独自の研究で到達したものである。その着想は更にプラトンにも遡るのであるが、プラトンもまた秘教の教えを受けていたというから、その源流がプラトンよりもまた前に遡ることは明らかであろう。

 人間の心臓や地球の根底には、チェスター氏が発見した7面体のチェスタヘドロンなどの幾何学的な構造があるのではないだろうか? そしてさらに  もし心臓が「人間の中心」であり、心臓と地球がチェスタヘドロンを通してそのような内的関係に立っているとしたら、では地球とは何なのだろか?
 ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(宇宙)は、照応しているという。あるいは、「 As above, So below(上なる如く、下もまた然り)」という神秘学の教えがある。世界は、まさにこの言葉の通りであると言うことであろう。

地球は球体ではない ①

f:id:k-lazaro:20220105120206j:plain

ルドルフ・シュタイナー 「地球と月についての黒板絵」

 これまでシュタイナーの心臓や太陽に関する考えを述べてきた。それらは、現代の一般常識と異なるものであった。しかし、それを傍証する研究や発見も出てきており、何より心臓や太陽の実際の姿に常識との矛盾が見られるのも事実であることから、一概に否定できないということは言えるだろう。

 続いて、今回紹介するのは、地球に関する、シュタイナーの「非常識な」認識である(前のエピソードも未完成なのに新たな話題に移って恐縮だが)。

 これは、いくつかのサイトで「日本は地球の頂点」という表現で既に紹介されているようであるが、「地球は球体ではない」という主張である。
 それでは先ず、シュタイナーの言葉を直接引用しよう。以下は、西川隆範氏訳による『天地の未来 : 地震・火山・戦争』というシュタイナーの講演集による。

 ■シュタイナーの 1906年の講演『地震の深層』より

 地球は球体であり、球体として形成された、と言われています。しかし、地球が球体であるというのは正しくありません。地球は実際には、本来どのようなものか、説明しようと思います。地球が球体だというのは空想にすぎません。
 地球の形態を正しく思い描きましょう。四面体と呼ばれている形態です。
 三角形が四つあります。底辺に三角形があり、さらに三つ三角形があって、ピラミッド形になっています。三角形が四つ境を接しているのが四面体です。
 さて、これらの三角形の平面をいくらか湾曲させる、と考えてみてください。そうすると、やや異なってきます。丸くなりますが、まだ固定していません。直線だった三角形の辺は丸くなります。こうして、丸くなった四面体ができます。
 このように丸くなった四面体が、私たちの地球なのです。これは、ある程度まで確認できることです。地球四面体の縁を見出すこともできます。地球を平面図で描いてみましょう。
 北米・南米があり、その中間に中米があります。そしてアフリカがあり、ヨーロッパがあります。小アジアギリシア、イタリア、スペイン、フランス、つまりヨーロッパです。上にはスカンディナヴィア、イギリスがあります。それからアジアです。
 下に南極があります。南極のまわりには、たくさんの火山があります。上に北極があります。私たちは線を引くことができます。メキシコ南西部のコリマ山のあるアメリカ中央部から発して、アンデス山脈を通って、南極にいたる線です。地球の縁は丸くなっています。

f:id:k-lazaro:20220105121331j:plain



 つぎに、南極からアフリカを通って、コーカサスの火山にいたる線があります。それからスイスを通り、ライン川を越えていく線です。これらの線は三角形に見えます。この三角形が、四角形の底面に相当します。
 四面体の底面をことを考えてみてください。私たちは、どのようにして頂点にいたるでしょうか。地球の反対側に行かなければなりません。そうすると、頂点は日本です。四面体の底面の角に中央アメリカ、南極、コーカサスがあります。そして、頂点に日本があります。このように地球を思い描くと、宇宙のなかの湾曲したピラミッドのようです。
 頂点は日本です。

f:id:k-lazaro:20220105121426j:plain

(原図は上の写真)

 底面には、アフリカ、南米、太平洋の南部全体があります。このような湾曲した四面体、一種のピラミッドとして、地球は宇宙のなかに存在しています。これが地球のもともとの形です。

 四面体を形成するこれらの線をたどって追っていくと、これらの線に沿って火山があるのが分かります。
 チリなどにある南米の火山、南極の周囲にある火山について、みんさんは良く聞くことがあるでしょう。コーカサスには巨大な火山があります。
 『ヨーロッパには火山は多くない。しかし、かつて火山があり、それが死火山になったことを、いたるところで証明できる』と、いうことができます。シュレジエンの北からブレスアウへ向かうと、奇妙な弧峰があります。
 今日の人々は、この山を恐れています。この山の岩石を調べると、死火山があります。さきほどは底面のみを描きました。いたるところに、日本に向かう線があります。これらの線に沿って、地表に火山があります。いたるところに、日本に向かう線があります。これらの線に沿って、地表に火山があります。重要な火山を描いていくと、地球の形態ができあがる、ということができます。火山が線をなしており、それらの線が地球が四面体であることを示しています。(ここまで)

 地球はもともと四面体で、それが膨らんで球体となった。その四面体の縁は、稜線のように火山帯を構成している。それらの線は日本に集中しており、日本は地球の頂点と言える、ということであろう。
 ちなみに、シュタイナーのこの考えをブログで紹介している In Deep さん(上と下の図も In Deepさんより)は、シュタイナーの言う線が、アフリカの大地溝帯を通っていると指摘している。大地溝帯とは、アフリカ南部から、中東のイスラエルまで続く巨大な断層で、将来的にはこの地溝帯により分断されると地質学的に考えられている場所だという。21世紀に、大地溝帯でアフリカ大陸が分断されるという学説が誕生する何年も前に、大地溝帯に沿って「シュタイナーの『地球の縁』としての線が引かれている」のである。

f:id:k-lazaro:20220105140623j:plain

 地球の生成について、「現在最も有力な説は、原始惑星系円盤でガスや宇宙塵が膠着して微惑星が形成され、さらにこれらが衝突を繰り返しながら成長し原始惑星を経て惑星が形成されたというモデルである」(ウィキペディア)から、当然ながらシュタイナーの考えはこれと全く相容れない。
 現代科学の常識は、広大な宇宙空間の中で、そこに存在した物質から、「たまたま」太陽系や地球が誕生したとするものだが、シュタイナー、あるいは神秘学の考えでは、地球の誕生は、神々の計画に基づく必然である。そこで人間を始めとする諸生物が(それに関わる霊的存在達も含め)進化の道を歩む場所として造られたのである。それはまさに聖書の「創世記」や世界中の神話が語っていることである。
 そうであるなら、その創造にも何らかの法則をみることができるのではなかろうか。プラトンは、「神は常に幾何学する」と述べたそうである。必然により誕生した地球の構造は、必然の法則、例えば幾何学に基づいているのではなかろうか。
 プラトンは、プラトン立体(正多面体である正四面体、正六面体(立方体)、正八面体、正十二面体、正二十面体)を、エーテルを含む5元素と関連付けていたが、ケプラーは、プラトン立体が宇宙の構造の基本であると考え、各惑星の軌道をそれにより説明している。このようなことも、宇宙や地球と幾何学との間に神秘的な関係があるという認識があったからこそである。
 では、現在の知見の中に、幾何学と地球の構造との隠れた関係を確認できるものは存在するだろうか。このようなことは現代科学の目では論外であり、その様な科学的研究は存在しないだろう。シュタイナーの地球の四面体説を火山の位置が示唆しているとはいえ、それを証明するのは難しい。

 しかし、ここに新たな視点から挑戦した者がいる。「心臓はポンプではない」の記事に出てきたフランク・チェスター氏である。例のチェスタヘドロンがこの「シュタイナーの地球四面体説」にも関連しているようなのである。

 これについては、次回に譲ることにしよう。

心臓はポンプではない ⑤

f:id:k-lazaro:20220103173314j:plain

レオナルド・ダ・ビンチ 「ウィンザー解剖素描集」

 これまで「心臓はポンプではない」とするシュタイナーの考えについて、トマス・コーワン博士の本をもとに解説してきた。その中で、心臓の中で血液が渦を形成しているという記述がでてきた。これは、現代になってようやく明らかになった知見である。しかし、それを400年も前に、見いだしていた天才がいる。レオナルド・ダ・ビンチである。
 『タオ自然学』で物理学と東洋思想の類似性を指摘し、ニューエイジ運動にも影響を与えた物理学者、フリッチョフ・カプラ氏は、『レオナルド・ダ・ビンチの手稿を解読するー手稿から読み解く芸術への科学的アプローチ』(一灯舎刊)で、これについて述べている。これは、レオナルド・ダ・ビンチの膨大な手稿に記録された彼の科学的認識、発見について解説した本である。カプラ氏は、この中で、レオナルド・ダ・ビンチの、時代を超越した優れた科学的洞察について述べており、心臓の渦記述はその中の1つである。
 レオナルド・ダ・ビンチは、人体の解剖を行い、それをスケッチしていたのだが、その鋭い観察眼は、「万能の巨人」の名に恥じず、医学者顔負けであった。そしてこの本に依れば、それは、当時の医学者のみならず、現代の医学者をもうならせるものであるというのである。
 例えばカプラ氏は、次のように述べる。

 レオナルドは心臓弁の機能を完全に理解しており、様々な開閉段階での形を驚くほど正確に示説した。・・・医学史家でレオナルド学者のケネス・キール氏は、大動脈弁の開閉を描いたレオナルドの2点の素描と、キール自身が同じ弁を撮影した2枚の高速度写真を並べて比較した。

f:id:k-lazaro:20220103174718j:plain

大動脈弁 左がレオナルドの素描、右が現代の高速度写真

その結果は衝撃的だった。500年前にレオナルドが描いた、開いた弁尖の間にできた開口部の三角形の形、弁尖の縁の波打った形、閉じた弁の細かい形は、現代の写真によって示された解剖学的特徴とほとんど同じだったのである。(千葉啓恵氏訳)

 そして、カプラ氏は、レオナルドの心臓の解剖において最も高度で驚異的な部分として、大動脈の根元に入ったときの乱流(渦)のスケッチと記述を挙げているのである。

 彼は、血液が三角形の開口部を通過すると、既に大動脈の中にある静止した血流に衝突し、その後の逆行運動で、3つのはっきりした渦を作ることを明らかにした。そしてこれらの渦が、血液が大動脈弁のすぐ後ろにある、大動脈壁の3つの袋の中を通った時に発生することを示した。彼はこれらの半球形の袋を「半円」と呼んだ。この袋は、18世紀にこれを再び発見したアントニオ・バルサルバにちなんで、現代ではバルサルバ洞と呼ばれている。

f:id:k-lazaro:20220103180632j:plain

大動脈の根元での血液の乱流(ウインザー手稿)

・・・いずれにせよ、彼の仮説(大動脈弁の開閉は、大動脈洞で回転する血的の渦によって開始するというもの)が実験的に検証されるまでには、400年以上を待たなければならなかったのだ。

 現代科学がようやくレオナルド・ダ・ビンチに追いついたと言うことである。
 だが、どうして彼がこのようなことを発見できたのかと言うことについては、彼の天才と言うことだけでは説明ができないと指摘する者もいる。確かに、死体の解剖によって血液のこのような動きを把握することはできないと思われるのである。
 では、どこからその知見を得たのか?
 レオナルド・ダ・ビンチは確かに天才であるが、彼の知識には、自分自身の独自の探求により得たものの他に秘密の源泉があったようである。
 それは、彼の絵にも現れている。それについては別に改めて触れたい。

太陽は空洞 ②

f:id:k-lazaro:20220102162837j:plain

"The Sun" ゲオルク・ブラットマン著

 前回は、現代物理学のプラズマ宇宙論に基づく「太陽空洞説」を紹介した。
 では、シュタイナーは、この関連で、どのように語ってるだろうか? 次のような言葉が残っている。

 太陽は、物理学者が今日想像しているものとは非常に異なっている。彼らがそれに近づくなら、とても驚くだろう。そこに炎の球体は存在しない。そこにあるのは、地上的物質を吸引し、それらがそこで消失するあるものである。太陽は、吸引を引き起こす空虚な空間である。それは、炎の球体ではなく、宇宙の真珠に似ている。そこには何もない吸引する球体である。

 あるいは、

 太陽の内部は、「空間以下」というようなもの。そこでは空間自体が取り去られた領域である。・・・太陽の内部は、むしろ吸引の領域と考える必要がある。それは、ネガティブの空間、空虚より空虚な空間である。

 シュタイナーは、太陽は空虚な(空虚より空虚な)空間であると考えているようである。しかし、空虚より空虚とは? 
 勿論、現代物理学ではそのような言葉は出てこない。シュタイナーは、この世界は、物質世界だけでなく、それを超えた(あるいはその背後にある)世界、超感覚的世界ー例えばエーテル界ーがあるとしている。物質的に何もない空間は真空であるが、それを更に超えると「反空間」に至ると考えることができるのではなかろうか。
 前回、エリック・ドラードやニコラ・テスラの関連で。「カウンタースペース」、「エーテル」という言葉が出てきたが、シュタイナーの考えもこれらに関連するようである。

 シュタイナーの考えに基づき太陽についての論考を出版した人に、人智学系のキリスト教団体である「キリスト者共同体」の司祭であったゲオルク・ブラットマンという方がいる。ブラットマン氏のその本は、『太陽ー古代の密議と新しい物理学』という。原書はドイツ語であるが、主に英語版に基づいて少し紹介したい。
 ブラットマン氏は、もともとは大学で物理学と天文学を学んだ科学者であった。この表題が表しているように、ブラットマン氏は司祭であると同時に科学者でもあり、両方にまたがる関心がこの本を生んだようである。シュタイナーによれば、キリストは太陽神である。その神の体とも言える太陽を、シュタイナーの考えをふまえて神学及び物理学・天文学の知見から論じたのである。

 以下、その本から関連部分の要点を紹介する。

1.13 空洞の太陽

 太陽の表層を越えたところにある状態に立ち入ることができないというのが、太陽の表層の特徴である。
 「太陽の表層より深い層については視覚的観察によってのみ観察できるだけで、望遠鏡ではより深く探求できる可能性は低い。」カール・オットー・キーペンホイアー(1957)。それは、我々の近くに関する限り、空洞である。
 この限界において、通常のコンセプトを用い続けることができるだろうか?他にふさわしい探求法を求めるべきではないだろうか?

 要約
  ・内側と外側が裏返し
  ・母なる星の力強い放射光の体の中を惑星が動いている
  ・中央には、地上的アプローチを拒絶する空虚な空間のシンボリックな絵がある

※太陽の表面温度は6000度とされているが、太陽コロナの温度はその位置によっては200万度にもなる。つまり太陽表面から離れるほど、温度が高くなっているのである。これは、太陽のエネルギーを核融合とする説とは矛盾するパラドックスであるように思われる。太陽を理解するのに、地球において当てはまる原理を用いることは適当ではないようである。著者によれば、太陽のコロナが太陽の周りを幅広く取り囲んでいるが、それは太陽の翼である(上の本の表紙の写真がそれを表している)。また太陽風が各惑星に達しているように、太陽の実質は全太陽系に広がっている。むしろ、太陽系そのものが「太陽の内側」と考えられるというのである。我々は、太陽の「中」にいるのである。

1.14 浮かぶ真珠

 (シュタイナーが太陽について語っているような)空虚な空間は見えるだろうか? 太陽のまばゆい表面は、その背後に、堅固な実質があり、爆裂するほど空間を膨らませているという印象を与えるほど、引き締まっている。空虚な球体なら堅く、金属のように輝くべきではなく、透明であるべきだろう。
 答えは、簡単な実験で発見できる。必要なのは、ソーダ水の瓶である。液体のなかには、銀色の輝く真珠がある。瓶を開けると、真珠は泡立ち、増えていく。
 初めて見ると、それはおとぎ話の浮かぶ真珠のようである。輝く個体のように見えるのは、幾分密度の劣る成分が周りを囲んでいるのである。

f:id:k-lazaro:20220102172009j:plain

 それぞれの泡は、一種の空洞の空間で、その中でガス物質が液体の中で自身を保っている。水の中の泡を見ると、密度の高い物質を通して、より密度の低い物質を見ていることになる。空洞の空間は、まばゆい銀の皮に包み込まれており、それは、内部を見るのを妨げており、それを金属の物体のように見せているのである。あるいは、液体の内部から、外側の境界の表面を見ているというべきだろうか?
 いずれにせよ、これは、より密度の高い媒体を通してより密度の低い対象を見ると、それらを分ける界面は、それ自体は不透明な反射鏡として見えるという自然法則を示している。
 太陽を見るということは、光に満ちた宇宙の体の内側から、中心の球体を見ているのである。我々の視野は、明るく反射し、その先の空洞を見通すのを妨げる被膜にとどまっているのである。太陽の球体は、太陽の海の流れる光に浮かぶ高貴な真珠である。輝く殻が目をくらますほどまばゆいのは、界面が密度の違いを分けるだけでなく、全く異なる空間の状態に移行するからだろうか? 

1.15 宇宙の渦巻き

コップの中の液体をかき混ぜるとき、より早くするほど、中心のろうとは深くなる。コップの縁に近いほど液体の回転は遅く、中心に行くほど早くなる。中心では、液体がもはや、そこにできた聴力の下では自己を維持できなくなり、分裂するほどのスピードで回転する。その物質の構造は、この緊張に耐えられず、中心の渦から離れていく。裂け目が開く。これが、脇から見える、そこまで掘り進んだ「幹」である。勿論、この吸引チューブは、真空があれがどこでも入り込む空気で満ちている。
 空気がない真空で渦巻きができるとき、何が生じるだろうか? すべての物質の内で最も希薄なものが渦巻くとき、そこに入り込む他の物質が何もないとき、何が入ってくるのか? 反物質の絵がここにあるのではなかろうか?
 物理学で渦は、rv=cで表される。rは半径、回転の中心からの距離、vは回転のスピード、cは定数である。Rが0の時、スピードは無限になる。圧力pを探ると、rが0の時、pは無限となる。必然的に、ネガティブの圧力に導かれる。真空より低い圧力である。ネガティブの圧力とは張力にほかならない。同じことが液体に適用されるが、一般的に、液体の構造はこれに達する前に、バラバラにならざるを得ない。
 テオドール・シュヴェンクは、多くの自然の関係に渦を考察した。
 「外側が遅く、内側が早いという異なるスピードを持った渦は、太陽系の運動によく似ている。細部は別にして、それは、ケプラーの惑星の運動の第2原則に従っている。その運動法則にある渦は、惑星システムのミニチュアのイメージである。太陽自体は、渦の中心に対応する。
 次のようにも言える。渦は、全惑星システムを包含する光線の体のレプリカであり、中央の吸引チューブは、太陽の中心の空虚な空間に対応する。
 この中心の物理的状態は、すべての測定を超えて、物質を維持する能力を超えている。最も希薄な媒体は、そのような計り知れない巨大な吸引、異常なストレスに耐えられない。物理的存在は粉々になるだろう。絶対的な真空が口を開くのである。
 ここで我々は、こちらの側とあちらの側(純粋な霊的存在あるいはアンチ物質、エーテル?)の境界における荒々しい戦いの一端を見るのである。その表面は、肉眼ではすべすべと輝いているが、望遠鏡では、泡立ち、沸き立つ大釜のようで、荒々しい。境界面で起きているのは、物質とアンチ物質の対立する世界の揉み合い、永遠の、和解し得ない対立状態にある衝突と分裂である。

(ここまで)

 銀河系もまたまさに渦巻きであるが、生物・無生物を問わず、渦巻きは自然のそこら中に見ることができる。物質世界は渦巻きが基本の形態にようである。その渦巻きの尖端は別の世界に達しているのだろうか? 
 著者は、物質世界と反物質世界を理解するために、「射影幾何学」を用いて論じていく。「射影幾何学」はシュタイナー派にとって、重要なツールのようである。
 これらについては、別に紹介していきたい。

太陽は空洞 ①

f:id:k-lazaro:20211229095902j:plain

 「心臓はポンプではない」というシュタイナーの考えは、現代人には非常識なものであるが、最近の多くの研究は、むしろ現代の常識の方が誤っていることを強く示唆している。同じく、現代人の常識を破るシュタイナーの発言に、「太陽は空洞である」という主張がある。
 現代人で、これをすぐに信じる人はほとんどいないだろう。だが、かつて、太陽は神と見なされていた。そのような時代には、太陽の内側は、灼熱の炎の塊というより、虚無の空間、あるいは霊界につながる空間というような考えの方がむしろふさわしかったかもしれない。
 また、現代においても、おそらくシュタイナーが語った意味とは異なるのだが、空洞説を唱える人々は存在する。シュタイナーの説に入る前に、先ずこちらから見てみよう。

 それは、太陽の中にはUFOの基地があるなどと言う「空想」の類いではなく、現代科学の理論に基づく主張である。
 これを日本で主張する人の一人が三浦一則氏で、三浦氏は、その著書『重力はなかった?! プラズマと電気でよみ解く 宇宙と地球の本当のしくみ すべての恒星は放電している』で太陽空洞説を展開しておられる。
 三浦氏の主張の基本となっているのは「プラズマ宇宙論」で、それは、ウィキペディアによれば次のような理論である。

 「プラズマ宇宙論とは、宇宙論の一種で、宇宙的スケールの現象は重力だけではなく、宇宙の全バリオン物質の99.9%を占める電気伝導性の気体プラズマの運動に起因する、巨大な電流と強力な磁場の影響を大きく受けているとする。そして電磁気力と重力の相互作用によって、壮大な現象を説明できると主張する。主として電磁流体力学の上に立脚した理論である。
 プラズマ宇宙論はビッグバン理論と比較して、銀河の回転曲線問題を暗黒物質という仮定の物質を持ち出すことなく簡潔に説明でき、近年発見されたヘルクレス座・かんむり座グレートウォール、U1.27といった宇宙構造体の成り立ちを説明する際、現行のビッグバン宇宙論(およびそこから発展した理論)では存在自体が矛盾してしまう程巨大な宇宙の大規模構造も、プラズマ宇宙論では矛盾無く説明できる。しか、プラズマ宇宙論宇宙マイクロ波背景放射の観測事実をうまく説明できていないため、現時点では標準的な理論とみなされていない。」

 以下、三浦氏の著書から 

『重力はなかった?! プラズマと電気でよみ解く 宇宙と地球の本当のしくみ すべての恒星は放電している』三浦一則

 太陽の真球度を測ったところ、自然界では最も球体に近いことがわかりました。真球度を表す扁平率は、太陽=9×10のマイナス6乗、木星=0.06487、土星=0.09796と、桁違いに丸いのです。
 もし太陽が中までぎっしり(質量を持つ)ガスが詰まっていて、重力で圧縮されているとすれば、遠心力で赤道付近が膨らみます。太陽の扁平率が極めて少ないのは、太陽プラズマが表面にしかないためだと考えられます。
 太陽の表面を覆うプラズマは、ほとんどが陽子=プロトンで、電気的にはプラスに帯電しています。そうすると内側にはプラス同士の電気的反発が働きます。この薄皮のようなプラズマだけで、内部が空洞だから、遠心力の働きが弱く、扁平率が小さいのだと考えられます。
 プラズマが内から外への電気的な反発力を持つとして、それが散り散りにならずに球体を維持しているのは、プラズマが生み出す外向きの電気的反発力に対して、プラズマに内向きに働く別の力が働いているものと考えられます。
 それはプラズマが生み出す磁場のちからです。この磁場の存在を、太陽観測衛星ひのでがpress090407_CG_color%202捉えました。表面のプラズマは、粒状斑=グラニュウルという状態で、螺旋状の磁場を形成します。この磁場が生み出す力と電気的な力がバランスすることで、太陽は真球をかたちづくっているのです。
 核融合開発では、高温のプラズマを磁場で閉じ込める方法が研究されています。太陽表面で置きている粒状斑は、まさに磁場によるプラズマの封じ込めなのです。
 そして完全に封じ込められているわけではなく、赤道付近からはプラズマが吹き出しています。それが太陽風です。そしてプラズマがつくりだすビルケランド電流が不安定になるとプラズマに欠損部が生じます。それが黒点です。逆に電流が大きくなったところからは磁場が表面から離れることで、プラズマが噴き出してしまいます。それがフレアです。
 このように太陽は表面の薄いプラズマの膜が、電気的反発力と(それが生み出す)磁場の封じ込め力のバランスによってつくられているという電気的太陽モデルが、太陽観測衛星ひのでの観測から推察されるのです。
(ここまで)

 また、同じく電磁気学の観点からの主張がアメリカにも存在する。アメリカに、あのニコラ・テスラを継ぐ天才とも称されるエリック・ドラードという方がいる。ドラード氏は、電気科学の専門家で、次のように語ってるという。「太陽の灼熱は外部の殻の部分の話で、内部はカウンタースペースである。内部では核融合は行われていない。我々はRCA時代に太陽内部の研究を行い、既存の核融合説がまったくのトンデモであることを発見した。」
   ここにカウンタースペースという言葉が出てきた。残念ながら氏がどのような意味で使っているのかは、まだ情報を見つけることができておらず不明なのだが、実は、これはシュタイナー派の科学者達の中でよく使われる言葉である。
 それは、「エーテル」に関わる概念なのである。かつてエーテルは、物質世界に浸透している実質と信じられてきたが、物理学の世界ではアインシュタインにより否定されたと言われる。しかし、ニコラ・テスラは、これをまた復活させようとしていたという様な話もあるようである。
 シュタイナーの太陽空洞説はこの辺につながっているように思われる。

ジオエンジニアリング、トランスヒューマニズムそして新型コロナ ②

f:id:k-lazaro:20211227145212j:plain

 引き続き、『ジオエンジニアリングによるトランスヒューマニズム』のブックレビューを紹介していく。(上の写真の人物が、著者のエラナ・フリーランド氏)

 ケムトレイルで吸い込み、遺伝子組み換え食品で摂取するナノ粒子に加え、新しいワクチンによって受け取るDNAとナノ粒子の小さなフェーズドアレイアンテナを通して、私たちの身体そのものがパルス周波数のトランシーバーになっているという考えは、乱暴で、不可能に聞こえるが、フリーランドの新著の中心を成している。
 この主張の背景を知るためには、フリーランドとクリフォード・カーニコムとの長年にわたる共同研究に立ち戻る必要がある。
 「カーニコム氏は、またしても非常に大きな科学的貢献をした。」とフリーランドは語った。
 「クリフォードが歴史に名を残すのは、多くの発明家や科学者がそうであったように、彼を歴史から完全に消し去らない限り、モルジェロン繊維の中にあるCDBやクロスドメイン細菌を発見したことによる。」
 「繊維そのものは保護ポリマーです。その中には、生命の3つの領域すべてを横断する、この遺伝子操作された生物の繁殖に関係するクロスドメインバクテリアを含む3つの部品が入っています。モルゲロンの風土病の一部は、ハイドロゲルの中にあるようで、現在、いわゆるワクチンとして人々に注入されているようです。」

酸化グラフェンとナノ粒子(ワクチン-に含まれる)は、本当にモルジェロンと相関しています。」と、彼女は付け加えた。「私は、新刊の中で、モルジェロンがいかに前駆システムであったかを説明しています。」
 フリーランドは、次に、拡大表示されフェイスマスクの、ネットで出てきたビデオに言及した。
 「人々がマスクをよく見ると、モルゲロンの繊維によく似た小さな虫のようなものが見えて、電磁場を近づけるとモルゲロンのように動きます。立ち上がって動くんです。彼らは生きているのです」
 新しいmRNA "ワクチン "に関連して、この件に関するより多くの情報を与えるように尋ねられたフリーランドは、パルス電気周波数伝送による活性化についての言及を持ち出した。
 「このワクチンには、分子生物学からデジタル生物学に移行したため、遠隔操作で活性化できるようになった様々な病気が含まれています。様々な病気は、5G/6Gの周波数によって呼び出すことができ、すべて非常に静かに行われます。ほとんどの人は、6Gがすでに完成されたものであることさえ知らない。6Gは私たちの脳や体に浸透し、フェーズドアレイアンテナによって、4Gプラスシステムで5Gシステムが既に出来上がっていたように、既にかなり出来上がっているのです。これが、5Gがなぜ多くの制御の目的でうまく機能するのかの鍵です。」
  さらに、フリーランドは、今、ナノテクノロジーのレベルで起こっていることは、1980年代にさかのぼるHAARPの技術に、まさにそのルーツがあると言う。

 HAARPとは、「高周波活性オーロラ調査プログラム High Frequency Active Auroral Research Program、略称:HAARP、ハープ。アメリカ合衆国で行われている高層大気と太陽地球系物理学、電波科学に関する共同研究プロジェクトである(ウィキペディア)」とされるが、やはり「陰謀論」的見方では、気象操作が可能であり、地殻操作(地震発生)にも関わっているとする説がある。

f:id:k-lazaro:20211227165230j:plain

ハープによるものとされる雲

「フェーズドアレイアンテナを見たいなら、HAARPを見ればいいのです 」と、彼女は言った。「他のフェーズドアレイも本質的には同じシステムです。焦点を合わせることができます。ビームになり、ある範囲に広がります。このナノ粒子が私たちの中に入ると、ネットワークの足場になるのです」。

フリーランドは、誰もがモルゲロンズのフィラメントを吸い込んでいるが、一部の感染者は、皮下の感覚である「群れ」のようなナノボット特有の性質に特に気づいている、と言った。
 「"群れ "として集まったとき、モルゲロンズの爛れた部分から出るナノワイヤーと一緒に見る機会があるのです」と説明した。携帯電話やオーブントースターに近づくと、小さなワイヤーが狂い出す。おいしい、おいしい、おいしい、彼らは電磁気が大好きなんです!つまり、血管や神経を体内の足場として、私たちをサイボーグ化することを目的としているのです」。
 「多くの人がモルゲロンで亡くなっています。」 と彼女は言いった。「CDCは最近になってようやくこの病気を病気として認めましたが、それでも彼らは皮膚の病気だと偽っています。血液の病気、血液への攻撃なのです。この「ワクチン」がそうであり、スパイク・プロテインが細胞への攻撃となるのです血液が凝固して、心臓発作や脳卒中になるのです。この遺伝子治療や遺伝子攻撃を受けた人には、恐ろしいことが起こるのです」。
 新しい「ワクチン」であれ、ケムトレイルであれ、遺伝子組み換え食品であれ、それらはすべて「血液への攻撃」であり、ルドルフ・シュタイナーが言うように、「人を服従させようとする」力によって「血液に刷り込む影響」によって設計されているのです。
 一方、このような洞察が公の場、学校、大学、政府の中枢に浸透するかどうかは、時間や読者の評価にかかっている。
 ただし、このテーマに初めて触れる読者にとって重要なのは、フリーランドが決して孤立して活動しているわけではない、ということだ。彼女は、地球工学現象の実像を探り、それに対する一般の認識を高めようとする、増えつつある独立した研究者の一人である。しかし、この分野の研究では、居間にいる象の大きさや、"陰謀論 "などの否定的な言葉のせいで、研究者間のコンセンサスを得ることが難しいのである。
 フリーランドはすべての著書で、脚注に膨大な資料を添付して、彼女が提示し分析した情報を実証しているにもかかわらず、人類の未来や人工衛星を中心とするテクノロジーの悪用に対する彼女の懸念を共有する人々の中には、フリーランドや他の研究者が主張する「ケムトレイル」が軍事・産業・情報機関の意図のために有毒化学物質、電磁パルス、ナノテクノロジーなどを運んでいるということさえ認めない人々がいるというのが依然として事実なのである。
 例えば、反5G携帯電話タスクフォースの創設者であり、『見えない虹』の著者であるアーサー・ファーステンバーグがその一人である。『見えない虹:電気と生命の歴史』の著者である。ファーストンバーグは、現在地球を周回する何千もの新しい商業衛星から地球に降り注ぐ放射線が増加していることに、世間の注意を喚起している。
 「"ケムトレイル "はデマだ」と彼はこのライターに書いている。「ケムトレイルは結露の跡であり、飛行機旅行が始まって以来、飛行機の後ろにできている。今日、飛行機の交通量が多いので、どこでも見られる。飛行機の排気ガスには水蒸気と微粒子が含まれており、エアレーン内の温度が露点以下になると、持続して雲を形成するのである。そうやって雲はできるのです。もし、このようなことが起こらないと考えるなら、雲は存在しないと考えることになります。あるいは、飛行機の排気ガスに含まれる水蒸気は、海から蒸発する水蒸気とは違うということです。水蒸気は水蒸気なのです」。
 一方、ファーストンバーグの『見えない虹』を出版したチェルシー・グリーン・パブリッシングの創立者イアン・ボールドウィンは、ケムトレイルを、厳密で独立した科学的研究と、情報に基づいた公衆の対話に値する深刻な問題として捉えており、彼自身の環境活動家でもある。ケムトレイルを、厳密で独立した科学的研究と、十分な情報に基づいた一般市民との対話に値する重大な問題だと考えている。実際、彼は世界中で展開されている反ジオエンジニアリング運動を支援することに関心を抱いている。
 そのために、ボールドウィンはバーモント・インディペンデント誌の発行人であるロブ・ウィリアムズ博士とともにウェブサイトourgeoengineeringage.orgを立ち上げた。彼らはこれを「地球上で最も緊急かつ十分に報道されていない地球環境問題を、証拠に基づいて探求する」と表現している。ウィリアムズはまた、バーモント・インディペンデントのユーチューブ・チャンネルで、フリーランドや地球工学研究に携わる人々に積極的にインタビューを行っている。
 フリーランドやボールドウィンらが指摘するように、"地球工学 "をめぐっては2種類の公論が展開されている。 ひとつは、ボールドウィンがこのテーマについて書いたエッセイの中で述べているように、「秘密裏に進行し、議論が抑圧されている軍事的なもの」であり、もうひとつは「メディアで公然と議論されている、未来に基づく公然のもの」であり、主に地球温暖化の影響を軽減するための太陽放射管理(SRM)である。
 地球工学の秘密の形態について、証拠に基づく情報を得たいと考える懐疑的な読者にとって、ourgeonegineeringage.orgに掲載されているJ. Marvin Herndon, Ph.D. と Mark Whiteside M.D., M.P.H. の書いた科学論文(フリーランドが自身の著作で引用したものもある)が、独自の資料を提供するとともに地球工学現象の深刻さを強調している。
 例えば、Herndonの2021年の論文「Ancient Giant Sequoias Are Dying: Scientists Refuse to Acknowledge the Cause」(Advances in Social Sciences Research Journalに掲載、Dale D. Williams、Mark Whitesideとの共著)、2020年の論文「True Science for Government Leaders and Educators: The Main Cause for Global Warming" (同じくAdvances in Social Sciences Research Journalに掲載)は良い出発点である。
 フリーランドが自身の研究や執筆に与えた影響について記述してほしいという筆者の依頼に対して、イアン・ボールドウィンは次のように書いている。
 「エラナは反生体工学運動の勇敢なパイオニアである。彼女は、今は亡き有名な疫学者の活動家であり修道女のロザリー・バーテル博士が著書『プラネット・アース』で残したものを引き継いだのです。2000年に出版された「戦争の最新兵器」(原題:Planet Earth: The Latest Weapon of War)。バーテルは1984年にトロントで国際公衆衛生研究所を設立した。
 私が2015年にMarvin Herndon、後にRob WilliamsとMark Whitesideと共同で地球工学について調査・執筆を始めたとき、Elanaの最初の本「Chemtrails, HAARP, and the Full-Spectrum Dominance of Planet Earth」は1年前の本だった。この本は、地球工学操作に対する軍の長期的関与の深さについて、包括的で目を見張るようなガイドであることが証明された。
 3年後の2018年、エラナが2冊目の『Under an Ionized Sky』を出版したとき、私は再び、他の人がほとんど挑戦しない場所に行く彼女の大胆不敵な意志に打たれました。人は多くのことを学びました。たとえば、米空軍には、空軍気象庁と気象・宇宙環境サービスという2つの気象・気候機関があり、どちらも「気象局長」に報告することになっていたこと。また、NASAが、少なくともエラナの高学歴の視点からすると、「秘密の宇宙防衛、宇宙兵器、無人衛星やロケットの打ち上げ、プラズマ研究についての一般の知識を混乱させることを任務とする心理情報活動」であることを人は知ったのだ。その他にも、さらに迷宮入りした、極悪非道な『安全保障』作戦だ。
 「化学」と「電磁波」という2つのエネルギー源が、どちらも地球工学の秘密作戦の基本であることを私に理解させたのはバーテルであり、この重要な違いを私に理解させたのはエラナだった。そして、天候、地震、火山、津波、そしてもちろん気候そのものといった主要自然現象を緩和し、制御するために陸海空で展開されている技術インフラの複雑さを理解し始めたのだ。」
 もちろん、他にも著名な作家やネット上の活動家が、秘密の多様な地球工学について研究し、意識を高めようと努力している。先駆的な作家であるニック・ベギッチ・ジュニアとジャンヌ・マニングに加え、「Chemtrails Confirmed」の著者ウィリアム・トーマス、「Chemtrails Exposed」の著者ピーター・A・カービーがその一人である。また、フリーランドと定期的に連絡を取っているルクレティア・スミスや、マイク・モラレス(Above Ground World News、別名「The Real Weather Channel」)の定期的なジオエンジニアリング天気予報には驚かされる。
 スミスは、NASAのウェブサイトで、地球上の衛星画像をもとにしたリアルタイムの気象パターンと、その日ごとの気象パターンの履歴、たとえばハリケーンの進行状況を見る方法を親切に教えてくれた。
 エラナ・フリーランドは、10年以上にわたって地球工学とその傘下にあるその他の技術について研究し、文書化した本を執筆している。

 なぜ、フリーランドはこれほどまでに研究に時間を費やすのだろうか?
その強い動機のひとつは、父親の人生にあるという。
 「父は科学者で、無機化学の博士号を持っていました。私は人生の後半、偶然の発見で、父がずっとアメリカ海軍の情報部にいて、戦歴のすべてを南太平洋で過ごしていたことを知ったのです。私の推測では、爆弾を作らせたが、ひどく利用され、最後は大病を患ったのだと思う。私が地球工学のような軍事的な謎の真相に迫りたいと思うようになったのは、彼の経歴が大きく影響していると思います。」
 フリーランドはインタビューの最後に、独立した研究者・作家として孤独な生活を必要とする彼女の仕事は、個人的なルーツだけでなく、深い精神的なルーツを持っていると話してくれた。
 25歳のとき、ハワイ島ヒロの大学の教室で、ある体験をしたんです。その日、私は神と出会いたいという大きな願望が叶わないかもしれないと思い、落ち込んでいました。当時は「グノーシス」という言葉はありませんでしたが、私はグノーシス、つまり神の生きた体験を求めていたのです。
 教室の天井から光線が差し込んできて、私の胸を貫き、心臓の周りの壁を砕き、まばゆい光の存在が私の上にひざまずいたのですが、おそらく数秒のうちにすべてが終わったと思います。
 3日後の夜、背筋にエネルギーが走る中、私は「私は道であり、真理であり、命である」という言葉を聞いたのです。しかし、やがて私は、教会とキリスト教は別物であることを知りました。
 私にとって、毎日が日曜日であり、どこもかしこも教会なのです。私が体験したこのキリストは、実はルドルフ・シュタイナーが「エーテル的キリスト」と呼んでいたものだったということに、私は行き着いたわけです。キリストは復活して去るとき、弟子たちに「あなたがたが見ているように、わたしも帰る」と言い、雲に上って行ったのです。」
 数年後、ウォルドルフ学校の教師になるために勉強していたフリーランドは、シュタイナーが、ヒトラーが権力を握った1933年から、エーテル的キリストがますます明らかになり、より多くの人々が地球のエーテルにキリストを見ていくという講義をいくつか行ったことを知った。
 この体験は、フリーランドの仕事に対する理解の中心となっている。不思議なことに、地球工学は雲に関するものであり、雲はルドルフ・シュタイナーが地球のエーテル体と呼んだであろうものである。
 フリーランドが言うように、「私にとって、地球工学の攻撃について3冊の本を書くことになったのは、まったく偶然ではありません。それは天職であり、天命であり、間違いなく天職なのです。"
 モノクロイラスト版は、アマゾンや世界中の書店で大量に配布されています。プレミアムカラーイラスト版は、https://rudolfsteinerbookstore.com/product/geoengineered-transhumanism/。(ご質問は、Frank Dauenhauer氏(info@cfae.us)までメールにてお問い合わせください)。

   「エーテル的キリスト」というのは、シュタイナーが予言した、エーテル界に再出現(復活)したキリストであろう。聖書には、キリストが、死んだ後復活し、その後天にあげられる時に、また再び「雲に乗って」戻ってくることを約束したことが述べられている。これがキリストの再臨である。これを文字通り、地上界に再びあらわれると解釈する教派もあるが、シュタイナーは、地上(物質)界ではなく、それに隣接する(浸透しているとも言えるが)エーテル界に出現するとしている。フリーランド氏は、このキリストに出会ったというのである。
 この文の著者は、雲とエーテルを同じようなものと述べているが、実際には、同じではない。エーテルは物質ではなく、生命現象を支えている超感覚的実質であるからだ。ただ、物質界では光や熱、空気などに反映しているというから、雲はエーテルに近い存在かもしれない。実際、聖書自身がエーテルを雲に例えているのだから。
 また地球を取り巻くように存在するエーテルもあるようなので、大気圏などはエーテルにより密接なのかもしれない。この層に対する攻撃は、エーテル界へのキリストの出現を妨害するものではなかろうか?と思ったのが、ハープやケムトレイルへの私の懸念であり、それに関する本を購入した1つの動機であった。

 エド・コンロイは、ベストセラーのUFOアブダクション物語「コミュニオン」の著者であるホイットリー・ストリーバーの人生と仕事について1年間調査した結果、「『コミュニオン』についての報告」(Morrow, 1989; Avon, 1990)の著者として知られている。ベストセラーとなったUFOアブダクションの物語『Communion: A True Story』をはじめ、多数の関連ノンフィクションや小説の著者であるホイットリー・ストリーバーの生涯を1年間かけて調査したもの。また、バーモント州ロチェスターのインナー・トラディションズ・インターナショナルのために、スティーブン・ハッサンの『カルト・マインドコントロールとの闘い』を編集した。カリフォルニア芸術大学の批評研究学部で学び、メキシコ国立自治大学、テキサス大学サンアントニオ校でも学んだ。サンアントニオ・エクスプレスニュースの元コラムニストで、同じくサンアントニオにあるサウスウェスト・スクール・オブ・アートの開発ディレクターを務めています。

エド・コンロイ記者からのコメント  
 エラナ・フリーランドの著書は、地球工学というテーマと、それが人間の生活や自然全体に及ぼすあらゆる影響を深く理解しようとする人への挑戦状である。科学雑誌オルタナティブなオンラインジャーナリズム、難解なスピリチュアル文学などからの驚くべき情報が密に詰まっているため、教養のある読者でも知的障害を感じることがある。同時に、その主題は、「気候変動」に関する主流の考え方や、大気中の「過剰な炭素」の影響を緩和するための公式な意図の領域から完全に外れており、非常に異端であるため、多くの読者は一見しただけで、彼女の著作全体を精巧な「陰謀論」として拒否してしまうに違いない。
 しかし、私のように彼女の著作を真剣に読もうとする読者にとって、フリーランドの著作は感動的な挑戦である。地球工学という現象の複雑さとその高度な技術(たとえナノスケールであっても)を理解すれば、軍事的な地球工学によって人類と地球上のすべての生命にもたらされる破壊の巨大さに完全に圧倒されるのは当然であろう。2014年にフリーランドの最初の本を読んだときの私個人の反応は、自然や空の雲を長年愛してきたことと、"真実はあなたを自由にする "という強い信念に突き動かされて、このテーマについてできるだけ多く知りたいと強く思ったことだった。
 しかし同時に、2冊目、3冊目と読んでいくうちに、自然や人間の生命を犠牲にしてでも地球を「全領域支配」するために膨大な資源を集め、悪巧みをするような軍人の心理があまりにも容易に想像できて、強い嫌悪感と反感を抱くようになった。嫌悪感や反発の感情とともに、地球温暖化対策が「そんなに悪いことなのか」と否定したい衝動に駆られる。しかし、20年以上にわたって頻繁に目にしてきた、明らかに人工的な「雲」が上空で大量に噴射された後、形成されていることに対する好奇心と、フリーランドのような異端の研究者への敬意が、私にもっともっと学ぶことを促し、 "Geoengineered Transhumanism" というテーマで彼女の最新の著書に関するこの記事で最高潮に達しているのである。
 ハリー・サルマンの著書『グレート・リセットとその健康独裁』の英語版、北米版の編集と序文の執筆を終えた後、この記事を書くように促してくれたアントロポゾフィー・エンデヴァー・センターのマネージング・ディレクター、フランク・ダウエンハワーに感謝している。フランクも経営するThreefold Publishingから2021年11月下旬に発売される「A Guide to Freedom in the Post-Corona World」である。拙著『「コミュニオン」の報告』でUFO現象を調査したことから、政府の秘密主義的な隠蔽工作を知らないわけではなかった私は、現在のコロナウイルス危機の背後にある隠された意図を暴露するハリー・サルマンの仕事の重要性を認識した。サルマンの本を編集することは、「Geoengineered Transhumanism」についてフリーランドにインタビューするための素晴らしい準備となった。彼女は同様に、秘密の地球工学だけでなく、新しい「ワクチン」や、細胞や遺伝子レベルで人類を攻撃しているナノテクノロジーの運搬車としての遺伝子組み換え食品についての大規模な公式欺瞞を暴露しているからである。
 フリーランドが著書の中で提供した膨大な資料の多くは、私自身が時間をかけて検証したものである。私は今、彼女の主張のいくつかは議論に値するが、これらの問題をより深く研究する道徳的義務があると、情報に基づいた意見を持っている。また、この問題について責任ある報道を続け、「環境保護団体」(シエラ・クラブ、天然資源保護評議会、地球の友)にこの問題を真剣に受け止めるよう挑む道徳的義務も感じている。私の努力、そしてこれらの分野に果敢に挑戦している他の人々の努力が、あなた自身の調査や執筆の刺激になればと願っている。もし、あなたがそのように思われるなら、私はあなたの成功を祈っている。
 また、エラナ・フリーランドには心から感謝している。彼女は、自分の仕事に対して非常に明確な方向性を持った研究者であることを、辛抱強く私に理解させてくれた。特に、ナノテクノロジーや、ワクチン、ケムトレイル、遺伝子組み換え食品を通じて人間の体内に入り込むナノテクノロジーについては、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるのだが、彼女の理解しがたい発言のいくつかを理解する手助けをしてくれた。ここで、フリーランドの言葉を引用してみよう。この発言は、これらすべてに圧倒されている人々にとって、示唆に富むものだろう。
 「私は、この最新のナノの挑戦について、全く明るく考えており、単なるバッドニュースではないのです。. . . 私は2つのことを支持します。(1)私たちの周りで、そして私たちの中で構築された、一般の人々が眠っていたテクノロジーに関して教育すること。(2)自己選択的なトランスヒューマンが異なる方向に進んでいる今、人間がこのナノ侵略とその遠隔5G/6G AI制御システムからどのように生き残るか発見するための新しい献身的な取り組み、です。私たちの意識的発見のプロセスは始まったばかりなのです。」

 エラナ・フリーランド氏が、このような問題を研究するようになったのは、確かに偶然ではないのかもしれない。キリストに出会い、サンジェルマンにインスパイアーされたと述べているようであるからである。彼女の地道な研究によって、これまでそれぞれ個別に問題点が指摘されてきた物事(その多くは「陰謀論」として真面目に取り上げられてこなかったが)が、1つにまとまり、「全地球、全人間に対する(霊的)攻撃」という姿が見えてきたようだ。それこそ、真実ではなく「陰謀論」であってほしいと思う、恐ろしい全体像であると言わざるを得ない。