k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

私は半年前に死んでいた

 最近「In deep」さんのブログに興味深い記事が載っていたので、これについて少し考察したい。

 これは、「In deep」さんの読者が見つけて寄せた文章ということだが、コロナワクチンで一度亡くなった方と思われる方の「体験記」のようなのである。その出所についての情報は無く、ネットで検索しても特に情報を見つけることはできなかった。

「In deep」さんも真偽は分からず、「創作」として見てほしいとしている。

 私が読んだ感想では、確かに霊界での記録とも考えられるものであった。内容に納得できる部分があったからだ。しかし、今のところは、そのような知識を持った方の「創作」とするのが無難と思える。

 それは、次のような文章で始まる。(文中に私の意見を【 】で挟んでいる。)

――――――――

私は2022年8月に死にました。

 

 その事に気が付いたのは私が死んでから半年が経ってからです。

 

【自分が死んだのに気づいたのが死んでから半年後というのは、どういうことだろうか?最後に、病院で蘇ったという記述があるので、その後の文章ということになる。昏睡状態が半年続いたということか?】

 

 がやがやと聞こえる人の声に目を覚ました私は、見慣れない部屋のベッドに横になっていました。 しかし、初めて見る場所ですがとても居心地が良いのです。

 故郷に帰ったかのようなとてもリラックスした気持ちで初めて見る光景をきょろきょろとしている自分に少し戸惑っていました。

 

【通常の臨死体験では、霊界に赴く前に、光のトンネルをとおるというような体験があるのだが、この人は、いきなり霊界にきているようで、それがなかったのだろうか。また、臨死体験であれば、実際に霊界に参入することなく、その手前で現世に戻ってくるので、やはりこれは通常の臨死とも異なる特別な体験となるのかもしれない。】

 

 すると、すぐ私の隣に誰かが立っている事に気が付きました。 つい今の今まで私一人だったはずですが、一瞬に誰かが現れた、そんな感覚です。

何か、この場所は私の感覚とは少し違う感じがあるのですが、その違いが何なのか今でも分かりません。

 私の隣に現れたのは60代半ばくらいの白髪の品の良い女性です。

 初めて見る女性ですが、ここでもまた不思議な感覚を覚えます。

 初めて訪れたこの場所が何十年も通いなれた実家のように懐かしく思えたように、初めて見る白髪の女性にも何とも言えない居心地の良さを感じるのです。

 

【「一瞬に現われ」た初めての人だが、「居心地が良い」人というこの白髪の女性は、あえて解釈するなら、この人の守護霊かもしれない。見えないが常にこの人を見守ってきたのだから、心の中で親しみを感じるのだろう。】

 

 彼女は私を子供か孫を見るような慈愛に満ちた柔らかい笑顔を見せながら静かに言いました。

『あなたは亡くなったの』

 私は彼女の優しさとは裏腹に強烈な言葉に一瞬身動きが取れなくなってしまいました。

「今何て言ったの?」

『あなたは亡くなったのよ』

「え、な、なんでそんな事を言うのですか?」

 明らかに動揺を隠せない私の手をとり、彼女はさらに愛に満ちた笑顔を見せながら私に語りかけます。

『大丈夫、 ゆっくり理解すればいいのよ。』

『あなたは死後の世界に戻って来たの。 2022年8月にあなたは死んだの。 そして今日は2023年2月8 日。でもこれは地上の時間だから実際にここではそういう時間ってないのだけどね。』

 

【ここでこの場所が、やはり死後の世界=霊界であることが明かされる。それも死んだのは半年ほど前のようだ。霊界では、地上のような時間は流れていないということだ。】

 

 私には彼女が嘘をつく人間には思えないし、私を混乱させたところで何の得もないだろう。 では、なぜそんな事を言うのだろうか?

「私は死んでいません、私は生きています。だって自分の体だってあるし、現にこうしてあなたと話をしているじゃないですか。」

 彼女は静かに笑顔を見せたまま何も話しません。

「何か言って下さい。 私は生きて...」

 途中まで言いかけて私はなぜかハッとしました。

 彼女は生きている人間じゃない。 なぜかその事がはっきりと理解出来たのです。

とすれば、 私は...

 その時私は声をあげて泣き崩れてしまいました。

 どれくらい泣いていたでしょうか。 涙を拭きながら少しだけ冷静さを取り戻した私は顔をあげると、さっきまで目の前にいた白髪の女性がいません。 そしてここがさっきまでいた場所ではない事に気が付きます。

 ここはどこかの家の庭のようです。

 え、何これ。

 やっぱり夢?

 自分の手や体を眺めてみると、若い時にとても気に入っていた服を着ている事に初めて気が付きました。

 あの時の服が今入るわけがありません。 でもちょうど良いサイズで着ています。

 この服はもう何十年も前の服よ。 どうしてここにあるの?というか、 なぜ私が着ているの?

 そんな事を考えているとこの服を着ていた頃のあの大好きな想い出が次々に思い出されます。

 理解を超えた出来事に混乱してはいるものの、不思議と心に不安はなくとても居心地が良いのです。 すると、遠くから二人の人が近づいて来るのが見えました。

 今自分の身に何が起きているのか、これから何が起きるのか、 分からない状況にも関わらずとてもリラッ クスしている自分が不思議でしょうがありません。

 それどころか、なぜか先ほどから胸がときめいているのです。 まるでデートで待ち合わせの彼を待つような心境です。

 理由の分からないワクワク感をそのままに、先ほどの二人の姿を目で追うと顔が見えるほどの距離まで 近づいていました。

「え、え、え、お母さん! お母さんじゃない!」

 なんと数年前に他界した大好きだったお母さんが目の前にいるではありませんか。

 わけも分からないままに私はお母さんに抱きつき大声で泣いていました。

 あたたかく、力強い、あの時のお母さんが今私を抱きしめています。 その愛に私は包まれ幸せを体中で感じています。

 落ち着きを取り戻した私は、この世界の事、私はどうなっているのかをじっくりと聞きました。

 やはり私は死んでいるようです。

 今回は少し冷静に話を聞く事が出来ました。

 死後の世界は驚くほど地上と同じです。でも物事の途中経過がないように思えます。
 瞬間的にすべてが変化するからです。

 そして一番聞きたかった質問をします。

「私は何で死んだの?」

 お母さんは静かに答えます。

『今地上で流行っている病の薬で死んだのよ。』

 私は記憶を辿りよせるようにしばらく考え込みます。

「たしかに流行病で世間は騒いでいたけど、 私はそれにはかかっていないよ?」

『その病にはかかっていないけど、予防する為に多くの人にやっている薬が原因で死んだのよ。』

「それって、 あの注射? 私3回目をやって・・・ その後何日か調子悪くて・・・そのあと・・・思い出せない。」

『そう、そこであなたは死んだのよ。 そして今ここに戻って来たの。』

 私は頭を整理するまでにどれだけの時間を使ったのだろう。

すると、お母さんと一緒にいた人が私たちを家の反対側に来るように案内します。

 この家の裏側にはとてもとても広い芝生が広がっていて、そこには数えきれないほどの人たちが集まっていました。 何千人、 何万人、いえ後ろの人がかすんで見えないほど人がいます。

「この人たちは何をしに集まっているのですか?」

私が質問をすると、一瞬にして深刻な表情に変わるのが分かりました。

『この人たちは、あなたと同じ理由で亡くなった人たちです。』

『毎日これだけの人がこちらの世界に送られて来ます。』

『でもこの人たちはあなたのように自分の死を受け入れられずに混乱状態にある人たちです。 その為に これから時間をかけてケアをしてあげなければならないのです。』

 

事故などで突然命を失った人は、自分の死をすぐに理解できないとよく聞くが、この記録の作者と同様に、ワクチンでなくなった人々もそうなのだろうか。】

 

 すると、お母さんが話しを続けます。

『実はね、 あなたには大切な仕事があるの。 この人たちはまだまだ寿命が残っている人ばかりなの。 それが原因でスムーズに死後の世界に入って来られないの。』

『ここ1年は世界中から毎日毎日こういう人たちが来るのでこちらの世界も混乱しているのよ。 ここからの話はあなたには信じられないと思うけど、 落ち着いて聞いてちょうだい。』

『ここに送られて来る人たちが亡くなっている理由は病気ではないの。 寿命が残っていても強制的に命を終わらせられているの。 あの注射に入っている薬はとても厄介なもので、亡くなった後の霊体にも影響が残ってしまうの。』

 私は思わず話を遮ります。

「ちょっと待って。 じゃああの注射は人を殺す為のものだって事? そんな話は信じられないわよ。 国も医療も国民みんなもこのとんでもない流行病と一所懸命戦っているのよ。お母さんがそんな陰謀論みたいな事を言うタイプだとは思ってもいなかったわ。」

『あのね、こちらの世界に来るとありとあらゆるものの真実が誰でも確認する事が出来るの。 地上のように隠す事が出来ない世界なの。』

『お母さんはね、今地上で起こっているこの惨劇をどうしても見て見ぬふりが出来ないの。 罪もない人たちが次々に寿命を強制的に終わらせられて愛する家族と引き裂かれる姿を見てられないの。』

『そこであなたにお願いがあるの。もう一度地上に戻ってこの事実を多くの人に知らせて欲しいの。私もあなたと一緒に地上に行って出来る限りの協力はするわ。』

『そしてもう一つ言わなければならない事があるの。 この惨事はこれで終わらないの。 これからもう一度同じ事が起きるわ。 でもそれは自然に起こる事ではなく、一部の人の手によって起こされる惨事なの。だから出来るだけ多くの人がこの事実に気づいて、彼らの言いなりになるのではなく、自分たちの意思で拒否して欲しいの。そして人との繋がりを今こそしっかりと強く持って欲しいの。』

『このまま同じような状態が続くとこちらの世界も大混乱に陥ってしまうから、この混乱を鎮める為にとても高貴な指導的な立場にある霊たちが立ち上がり人類を助ける事になっているの。 でもその為には 地上の人たちが真実に気づき社会の闇と戦わなければならないの。』

 ここでもう一人の人も真剣な顔で私の手をとります。

『今、人類は岐路にあります。これからの時代を変えられるのは名もなき普通の人たちの力です。 大きな力を持つところにはすでに善霊の光があたる場所がありません。あなたのような名もなき小さな善人が最後の希望なのです。 その小さな光を出来るだけ多く集めて下さい。」

『その小さな光が集まった時、人類には大きな転機が訪れます。』

 と、この言葉を聞いた直後、 突然私は大きな渦の中に吸い込まれる感覚になり、とても眩しい光の中にとけていきました。

 気が付くと私は眩しいライトに照らされた集中治療室の中で目を覚ましました。

 この日からずっと、私の側にはお母さんがいるような気がしています。

――――――――

  さて、先ず、先に亡くなっていた母親が出てきたが、シュタイナーによれば(カトリックなどでも同じような考えがあるが)、亡くなった人は、霊界に入る前に、地上での魂の汚れを取り去るための期間(煉獄、カーマロカ)を過ごさなければならい。それは通常、その人の人生の3分の1の期間とされる。従って、死後数年というこの母親は本来まだ煉獄にいることになる。

 ワクチンによる死者は、まだ亡くなって直ぐの人々ばかりなので、すべてこの煉獄にいるということにはなるが、煉獄は、魂の浄化をする場所である。この母親は、自分の肉親と会って話をしているが、そのような「余裕」があるのだろうか。

 あるいは、秘儀参入者などは、もともと心魂の修練を地上で修めているので、転生するまで霊界に滞在する期間は一般人よりかなり期間を短縮できるようなので、この母親も、もともと徳が高い人であったのかもしれない。

 また、あるいは、そもそもここは普通の煉獄であるのかという問題もあるだろう。ここには、ワクチンによる死者ばかりが集まっているからである。以前紹介したトマス・メイヤー氏の「コロナ・ワクチン-霊的観点から」によると、その死者は、普通のように霊界に赴くことができず、地上世界に縛り付けられているという。とは言っても、死者なので、前のように物質世界にいるのではない。言わば、地上と霊界の重複する世界にいて、通常の死者のようには霊界に上昇することができないのだ。このことは、上の文の、ワクチンが「霊体にも影響が残っている」という言葉に通じるものであろう。

k-lazaro.hatenablog.com

 

 この文章で重要なのは、また同じ事が引き起こされるという記述であろう。この方が、地上界に戻ったのはこれを伝える役割を担ったからとされている。
 今、鳥インフルエンザが騒がしくなっており、これによるパンデミックがまた狙われているのではないかという情報がネットに見られる。危険性が明らかになっているにもかかわらず、mRNAワクチンは、依然として開発され続けており(日本でも、福島県にその工場が造られようとしている)、人への接種が今後も予定されているのだ。こうしたことからすると、不気味な警告である。

 これに対して、「この混乱を鎮める為にとても高貴な指導的な立場にある霊たちが立ち上がり人類を助ける事になっている」とも言われており、救いを感じる。高貴な指導的な立場にある霊とは天使や、大天使等だろうか。あるいは、その霊感を受ける、まだ霊界にいるあるいは既に地上にいる秘儀参入者(マスター)達であろうか。

 いずれにしても、人類の側に、こうした援助を受け入れる下地がなければ無意味となる。これまでのように、唯々諾々と政府や企業、マスコミのいいなりの受け身の人間だけでは、同じ事が繰り返されてしまうだろう。やはり目覚めた人達が必要なのだ。

 

 以上全体を通してこれをどう評価するかだが、語られている内容については、納得できる部分もあるが、だからといってこれが真実の「体験記録」であると断定できないのは言うまでもない。様々な情報を集めれば、こうした文章を作り出すことは可能であると思われるからである。

 やはり「創作」とするのが現段階では無難なのだが、そうとしても、どこからこのようなインスピレーションを受けたかは気になるところである。このような文章が世に出たということは、人類の目覚めを期待する「高貴な霊」の働きのおかげなのだろうか?