k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

黙示録の光に照らされたウクライナで起きていること

ペルセウスの頭を持つメドゥーサ像ペルセウスとメドゥーサの立場が逆転している)

 日本では、ウクライナの情勢について、ウクライナが猛攻を続け、領土奪還が間近なような報道が続いているが、欧米の報道の基調は既に変化しているようだ。ウクライナでは兵が尽き、女性や少年、病人まで徴兵されてきているという。「ウクライナの敗北は決定的」と言う分析も増えている。国の腐敗やナチス勢力の存在も分かってきており、各国のウクライナ支援の熱も冷めてきている(残念ながらここでも日本を除いて)。

 しかし、諦められない勢力は、NATO本体を投入すべく画策しているとも言われており、まだ先は見えない。欧州大戦、世界大戦の危機もまだなくなっていないのである。

   今回は再びウクライナ問題についての記事となる。

 現在ロシアは、アメリカ・NATOの直接的軍事支援(武器、情報、人員)を受けたウクライナと闘っているが、一般的には「ロシアが侵略した」と批判されている。しかし、実際には、ウクライナのナチ勢力によるロシア語話者への迫害とNATOによるロシア侵略を阻止するためという理由が真実であるという指摘もある。

 これまで掲載してきた人智学者の論考では、後者の方が真実により近いとされ、またその霊的背景が語られてきた。来るロシア文化期を阻止するという西のオカルト結社の意図である。

 

 私が目にしてきたのは欧米の人智学者の見解であり、では当のロシアの人智学者はどのように考えているのだろうかと、色々ネットを検索してきたが、ロシア語も分からないので、なかなかそれに出会うことは出来なかった。それが、最近ようやく見つけることが出来たのである。

 ロシアの著名な人智学者といえば、あの作曲家のセルゲイ・プロコフィエフの孫であるセルゲイ・オレゴヴィッチ・プロコフィエフ氏がいる。彼は、一般人智学協会の理事会メンバーを務めたこともある人智学界における有名人であるが、既に2014年に亡くなっているので、現在のウクライナ問題への考えを求めることは出来ない。

 一方、たまたま海外の人智学関連の情報を当たっている中で、ロシア出身のG.A.ボンダレフという方の著作に巡り会う機会があった。ボンダレフ氏は、仕事のかたわら、ソ連時代にあって、地下活動的に人智学運動を進めていたという。ただ、どうもボンダレフ氏の文章(ドイツ語訳、英語訳)を読むと、プロコフィエフ氏とは異なり、人智学協会の指導部には批判的な様子であった。

 その著作には、今回の事態が起きる前に出されたものであるが、ウクライナを巡る潜在的な世界的危機が既に述べられていた。それでボンダレフ氏のホームページで探してみたが、やはり現在の問題についての直接の記事は見つけられなかった。

 しかし、それを何度か見直している内に、ボンダレフ氏とは別の人物による、現在のウクライナ問題についてのロシアの人智学者としての見解を見つけることが出来たのである。

 その内容は大筋では、既に掲載した記事の内容を踏襲するようなものであり、その様な認識が、どちらもシュタイナーの指摘を基盤にしているので当然ではあるが、共通していることが分かった。著者については、ロシアの人智学者であると思われるということ以外全くわからないが、今回はこの論考を紹介する。

 この文章は、ボンダレフ氏もそうなのだが、大変刺激的である。いわゆる「陰謀論」とされる主張を裏付けるような内容でもあり、ショッキングでさえある。読後は、(人智学の一定の知識を持っていたとしても)一概に信じられないという感想を持つだろう。

 また今回紹介する記事の原文はロシア語なので、機械翻訳して呼んだのだが、一応内容は理解できたものの、機械翻訳ゆえに正確な翻訳であるという保証はない。ご存じのように、機械翻訳では文章が一部そっくり省略されてしまうこともある。

 以下の文章は、これらのことをふまえて読んでいただきたい(文章は長いので途中適宜省略した。また内容によって文章を一部修正している)。

―――――――――

黙示録の光に照らされたウクライナで起きていること

Происходящее на Украине в свете Апокалипсиса

ヴィタリー・モシェフ Виталий Мошев

 2022年10月20日

 

・・・2022年2月24日、ウクライナで敵対行為が始まり、ロシアは軍隊をウクライナに導入し、ウクライナを非武装化、非ナチス化するための作戦を開始した。・・・非難や断固とした拒絶から、これらの困難だが必要な行動を支持し理解することまで、さまざまな見解、意見、立場が表明されている。

・・・

 しかし、ウクライナで起きていることはすべて、物質的な利益をめぐる争いによって決定されているわけではない、と私たちは考えている。

 この記事では、精神科学の助けを借りて、舞台裏を覗いてみようと思う。

II

【以下、この問題についての、欧米とロシアの見方についての説明が続く】

・・・

 第一の見解によれば、ロシアは独裁国家であり、人類の発展の「自然な」道を歩んでいるウクライナに対して不当な戦争を仕掛けた。

 人類の発展の「自然な」道:ヨーロッパへの統合、「文明」共同体への統合。

 いわゆる「先進国」の「文明」共同体への統合である。ウクライナは、国際法のあらゆる規範に背く「全体主義体制」に支配されている、

 人間の自由は抑圧され、「自由な」ウクライナが独立した発展の道を歩むことはできない。

 ウクライナ人自身は、自分たちが政権の束縛を解き放ち、自国の新しい明るい未来を切り開く自由な国民だと考えている。

 ウクライナの住民の側からは、いつもこんな言葉が聞こえてくる:

「偉大なるウクライナ万歳!私たちは自由な国民であり、自分たちの人生は自分たちで決める!マイダンは、自由な人々が暮らす新しいウクライナの創造の始まりなのだ。

ウクライナ人の目には、自国の政策の内容と目標はこのように映っている。

ロシアは眠りについており、ロシア国民は独裁のくびきに耐えている。

 ロシア人は目を覚まし、「プーチン政権」を打倒し、すべての進歩的な人類とともに、「文明国」の共同体に入るべきなのだ。

 要するに、今日、西側のマスメディアによって放送され、多くの人々や一部のアントロポゾフィー研究者によっても信奉されている、このような出来事や心の状態についての理解が、このように見えるのである。

IV

 敵対行為の震源地にいるウクライナの友人たちは、ロシアのアントロポゾフィストたちに、なぜ自分たちの態度を表明しないのかと尋ねる。・・・

 彼らの市民的立場、社会的覚醒、起こっていることに対する責任感はどこにあるのか?・・・なぜ彼らは沈黙し、なぜ戦争を非難せず、なぜ「プーチン政権」と闘わないのか?

 

人智学的アプローチについて

・・・

 何かについて意見を述べる前に、自分自身の経験や事実に基づいて判断するのではなく、自分自身の経験や事実に基づいて判断するために、問題となっている現象を調べる必要がある。他人の意見や発言ではなく、自分自身の経験や事実に基づいて。R.シュタイナーは、すべてを鵜呑みにするのではなく、検証すべきだと述べている。

 自然現象であろうと社会的プロセスであろうと、あらゆる事象を調査するとき、通常の科学がそうであるように、単に現象を考察し記述するのではなく、それがどのような霊的な力によるものなのか、つまり外的な顕現の背後にある霊的な原因を見ようと努める。・・・

 

歴史的徴候学

 あるプロセスの背後にどのような霊的な力があるのかを理解することを意味するという・・・方法は、歴史的症候学と呼ばれるかもしれない。

 ここでの意味は何か。

 子どもの発達の過程で、ある種の能力が次々と形成されていくように、人類全体においても、歴史的な それぞれの文化的時代にはそれぞれの課題があり、人類は一定の法則に従って発展する。

 それらは人々の潜在意識の中で衝動として作用し、物理的な面で、社会的な現実で起こるすべてのことが起こる。

 物理的な面で、社会的な現実で起こることは、こうした衝動の結果なのだ。私たちの行動によって、これらの衝動が実現するのを助けるか、その展開と発展を妨げるかのどちらかである。

 精神科学の観点からは、人間の発展にはスピリチュアルな力も関与している。

 歴史的な課題に従って行動し、人間が正しい方法で発展するのを見守る正当なものもあれば、それを妨げようとしたり、人類をその精神的な課題から遠ざけようとしたりする敵対的なものもある。人類をその精神的・歴史的課題から遠ざけようとする。

・・・

 同じ出来事でも、スピリチュアルな世界からもたらされるその時代の課題や衝動についての知識を持って見るか、そうでないかによって、見え方がまったく違ってくる。

 例えば、第一次世界大戦を、影響圏、土地、資源をめぐる、政府主導の国家間の闘争として見ることもできる。あるいは、ある種の霊的な勢力が、自分たちの目標を達成するための道具として、これらの国の政治家や政府を利用した結果だと考えることもできる。

【引用者注】ウクライナ問題で現われた現在の敵対勢力の動きは、第一次世界大戦においても出現している。このブログの他の記事を参照のこと。

 

 残念ながら、ほとんどの西側メディアが今日放送している事件の絵は、非常に狭い範囲の事実を示している、アントロポゾフィー人智学)の観点からの考察、すなわち、外的な出来事の背後にある霊的な力を指摘することが、単に欠落しているだけである。・・・

V

 人類の発展において精神的な力と彼らが追求する目標について考察する前に、ウクライナで起きているプロセスについて異なる説明を与えるいくつかの事実を見てみよう。

【以下、西側メディアによる偏向した報道内容が語られる。民衆による民主化のための運動であったというウクライナの「マイダン革命」の実体は、西側の影響下における「色彩革命」であるとされる。】

・・・

 20世紀後半、ユーラシア大陸では「カラー革命」が起こった。- 21世紀の始まり

 ここではその詳細については省き、その構造の要点だけを述べる.

  1. 「血まみれの独裁者」というイメージの形成と、この人物に対する「公正な国民の憤り」の醸成し、印刷物、テレビ、インターネット、ソーシャルネットワーク、個人、組織や企業の集合体、利益団体とのライブミーティングや対話。ある時間にある場所に来て、率直で市民的な立場と変革への要求を表明する。

 2.「広場に行き」、平和的な方法で不満を表明し、変化を要求する。

       政治的要求が、まず暴力的に、次に内部秩序勢力に対する武力的行動を用いて、政府退陣要求へと発展し、最後には人々の殺害に至る。不可逆的になる。

  1. 国家権力機構を掌握し、「血塗られた独裁者」を打倒する反乱。
  2. 「新しい国家元首「選挙」

 ここで、[アメリカの]ビクトリア・ヌーランド国務次官補の、「米国-ウクライナ」財団の会合での仕事に関する報告を見ることができる。彼女は、米国国務省ウクライナの民主主義を支援するために50億ドルを費やしたと述べているが、これは公式に発表された数字に過ぎない。

 それ以前にも、ユーゴスラビア、エジプト、リビアイラクで「カラー革命」による民主主義への「支援」が行われた。リビアカダフィイラクフセインの指導者たちは、他の指導者たちが同じことをしないように、デモによる虐殺を受けた。

 なぜなら、これらの大統領は独立の道を歩み、石油をドルではなく自国通貨で売ることを決めたからだ。

 これらの出来事の主導者が誰であるかは、次のようなスピーチからわかる。

 ジョージ・フリードマン、分析・情報機関STRATFORの代表、元CIA職員。2015年2月5日、シカゴ世界問題評議会にて、彼は世界支配を確立するための英語圏諸国の政策目標とその達成手段について述べている。

 彼は100年以上もの間、アメリカはドイツとロシアが一緒になるのを防ぐのに忙しかったと言う。英米の世界支配に対抗できる唯一の国だからだ。ロシアには無限の資源があり、ドイツにはテクノロジーがある。

 この同盟は世界の地政学的な主要勢力となり、英語圏の政府はそれを許すことはできない。・・・

 世界支配を確立するためのこのアプローチの本質は、アメリカが世界中に軍隊を展開する必要はないということだ。なぜなら、そのような地点はたくさんあり、軍隊だけでは足りないからである。私たちは、ある国や地域の人々のグループを互いに敵対させることで、違ったやり方をする必要がある、

 異なる国籍や宗教を持つ者同士を戦わせ、互いを破壊し合うことで、その地域の生活を破壊するのだ。

 そして、この対立の結果、国が経済的にも軍事的にも弱体化すると、アメリカは戦争当事者の「和解者」としてやってきて、経済や社会生活の回復を「友好的に」手助けし始めるが、すでにアメリカの財政的・政治的保護下にあり、次のようなことを組織する。

 この国は決してそこから抜け出すことはできず、永遠に独立を失い、アメリカの付属物となる。

 マイダンは、ウクライナ国民の自由な意思の表明ではなく、ウクライナの権力を変えるために計画され、長い間準備された行動である。

 

ウクライナはヨーロッパ国家である

 ウクライナにおけるこの作戦は、どのような目的のために準備されたのか。

 それは、政権奪取直後にウクライナで展開され始めた出来事によって、すでに示されている。

 「ウクライナはヨーロッパの国である」という発言に基づいて、たとえば、言論の自由、信教の自由、あるいは「先進国」にあるはずの法の支配に基づく国家建設の始まりがそこにあると考えるのは論理的だろう。

 権力掌握の直後、こうしたヨーロッパの文明や文化はすべて消え去り、ウクライナ化のプロセスが始まった。

 ウクライナ化の過程で、ロシア語を話す人々は一夜にして「劣等市民」となった。

 「劣等市民」は、「偉大なるウクライナに栄光あれ」と叫ぶことを望まない場合、2014年5月2日に労働組合会館で焼かれた人々の運命をたどることになった。オデッサでのこの行動は、このプロジェクトが何のために構想されたのか、この国に将来何が待っているのかを示すものだった:

ロシア人によるロシア人の破壊

 起こっていることの本質をより深く理解するためには、ナショナリズムという現象そのもの、この技術の目的、起源、そして人間の意識に作用するメカニズムについて、より深く考察する必要がある。この問題のいくつかの側面について述べる。

 

地政学的手段としてのナショナリズム

 いかなる国家や民族が独自の国家を形成する可能性という問題は、比較的最近になって生じた。地球の半分を支配していたのが大英帝国であった時代には、なぜかこの問題は議題に上らなかった。

 しかし、この問題には何の関心もなかった。20世紀初頭には、この問題は公的・政治的な場で議論されるようになり、最終的には、戦後の新しい世界秩序の14のポイントとして正式に規定されるに至った、

 1918年1月8日、アメリカのウッドロー・ウィルソン大統領がアメリカ議会で発表した「戦後の世界秩序」である。

【引用者注】ウィルソン大統領の「民族自決」の主張を含む十四か条の平和原則は一般的に肯定的に評価されているが、シュタイナーは、これに批判的であった。そこには敵対勢力の隠された意図があったと言うことである。

 

 独立のための闘争が、国際法の臣民であった国家によって戦われたのだとすれば、その目的は、失われた主権を取り戻し、植民地支配から解放されることであった。国際法の臣民となる機会は、以前は国家の構成部分であった領土的存在に与えられている、

 ロシアのように。

 ひとたびこの法律が国際関係の規範となれば、ユーゴスラビアのような大きな国家体を崩壊させるための道具として、この法律を利用することは非常に簡単である。

 ユーゴスラビアソ連のように。

 しかし、これは重要なことではなく、歴史的に見れば、どのような国家の領土にも常に多くの民族が住んでおり、ある民族の代表者だけが住んでいる国を見つけるのは難しいという事実である。そして、これらの平和的に共存している民族のうちの1つが最も真実であり、「メイン」であり、他の民族はそれに従わなければ領土から出ていかなければならないと突然判明したとき、人々は当然、自分たちの民族的アイデンティティを守り、民族的アイデンティティを守ろうとし始める。

 自分たちの民族的アイデンティティ、文化、言語、権利を守ろうとし始め、闘争が始まる。

 そして突然、新しい主人がやってくるずっと前から、別の民族の祖先がこの土地に住んでいたことが判明し、この土地はその人のものであるべきだと主張し、また闘争が始まる。

 こうして、国家の権利という言葉の下で、あたかも人々の面倒を見るかのように、終わりのない戦争が始まり、人々の死と文化の破壊につながる。

 R.シュタイナーはこのように語っている:

 

「......最近、そして今も世界中で、国民国家を形成すべきだという声が響いている。

国民国家を樹立すべきだという声だ。「個々の民族の自由 "が盛んに語られている。しかし、国家が血と民族の絆に基づくべき時代は、人類の発展の過程ですでに過ぎ去った。

 今日、国家や部族やそれに類するしがらみに訴えるとすれば、それは精神からではなく知性からくるものであり、不調和を助長するものである。

 そして人類の不調和を助長する。そして、この人類の不調和は、とりわけ、アーリマンの力によって利用されることになる。

 民族排外主義、ありとあらゆる方法で曲解された愛国心--それらは、アーリマンが必要なものを華麗に作り出す材料となる。」

【引用者注】シュタイナーの立場は、民族や血族などは古い時代にこそ意味のあったもので、人類がこれから目指すべき社会では、その桎梏を克服すべきとするものである。集団ではなく、あくまで個人こそが尊重されるということでもある。

 

国籍は道徳と知性の基準なのか?

・・・ここでいう国家の「成功」の基準とは、権力体制に属する人々が国籍を問わず、可能な限り効果的に、彼らに託された国民の利益の面倒を見ると信じられていることである。

 しかし、普通の観察と常識、歴史そのものが示しているのは、資本と権力に結びついた人々、いわゆるエリートたちが、何度も自国民の利益を裏切ってきたということである。・・・個人的な利益と利潤のために征服者と手を結んだのである。

 人の心、道徳的・倫理的資質、ひいては国家の有効性は、その人の社会的地位、国籍、宗教、性別とは一切関係がない。・・・

偉大な使命か、それとも蒙昧主義か?

・・・

 ウクライナの人々は、新しい「偉大な」ウクライナを作ると確信しているが、実際には、この「新しい」は、原則として、忘れ去られた古いものであることが判明した。

・・・

祖国愛 - ナショナリズム愛国主義か?

 祖国愛そのものは美しい感情であり、その背後には、民族霊、民族のグループソウル、すなわち国家とつながり、その発展を霊界から指示する階層世界の大天使的存在と人とのつながりがある。

 しかし、自分の祖国を愛する者は、他の民族の代表者、その文化、伝統、言語にも関心と敬意をもって接する。なぜなら、自分が祖国を愛するのと同様に、彼らも祖国を愛していることを理解しているからである。

 自らを愛国者と考え、祖国を憂うあまり、他文化の代表者に憎しみを抱くならば、それは祖国への愛とは無縁のものであり、ナショナリズムと呼ばれるもので、その最終段階はナチズムへと変貌する。ここには、人民の精神ではなく、その反対、あるいは二重の精神が関係しており、その背後にはアーリマン的な力がある。

・・・

 ナショナリストとは、単に意識が低下し、病的な欲望にとらわれた不健康な人々であり、悪魔的な存在に取り憑かれている。・・・誰が何のためにこのようなことをしているのか?

・・・

世界発展の文脈における対立勢力の目標

 マイダンやナショナリズムの背後には、かなり具体的で明確な目標を持つ特定の勢力や組織が存在することを示すいくつかの事実を考察してきた。

 歴史全体が領土、権力、金銭をめぐる闘争として表現されるとき、彼らは人類の発展の通常のマトリックスで見ることができる。

 これらの勢力は、世界征服のための闘争でライバルを弱体化させる方法として、経済的・政治的支配を達成するために、これまでもさまざまなクーデターやナショナリズムが利用されてきた。

 しかし、今日、ウクライナやヨーロッパで繰り広げられていることは、政治的・経済的利益をめぐる闘争という通常の論理ではもはや説明できない。

・・・これらの出来事の背後にはどのようなスピリチュアルな力があり、その目標は何なのかを考えてみたい。これらの力は、今日、人々の内面生活、行動、そして社会生活で起こるすべてのことを決定している。

 

  1. 世界人口の減少

 ここで何が起きているのかを理解するためには、人類が現在置かれている進化の段階を考える必要がある。

・・・今、肉体としての地球はすでに発展のピークを過ぎ、破壊、老化、死滅のプロセスにつながる下降線をたどっている。この間、魂は自分自身の中の「私」を開発する時間を持つはずである。その第一段階は、人間が物質面で開発した肉体と知性に結びついた「私」の意識であり、次に、人間が神聖な階層の領域に滞在したことに結びついた自己意識である。

 人類はその発達の中で、考える力を習得し、肉体と結びついた自己意識を発達させたことで、徐々に霊的な世界でも意識的な生活を送れるようになる、そのような瞬間に来ている。

 さらに、正しい発展の過程は、肉体の次元に生き、発展している人々が、同時に、よりいっそうそこから、自分自身への意識的な働きかけと、周囲の世界、自然、社会生活、文化の霊性化のための刺激を受けるのである。

 地球はすでに発展の後半にあり、今後ますます破壊されていくだろう。地球の発展の終わりにある魂は、物質から解放され、霊的存在としてさらに発展する必要がある。

【引用者注】地球自体も進化しており、生成・崩壊を繰り返している。現在の地球は、生成のピークを過ぎ、崩壊プロセスに入っており、その先に新たな地球(木星期)が生まれる。物質的な破壊は他方では霊化のプロセスであ.り、人類は、このプロセスに意識的・無意識的に関わっているのである。人類が霊に対して無自覚のまま唯物主義に落ち込んでいけば、地球の霊化も成し遂げられない。

 

・・・人間は地上に住み、文明の恩恵を享受し、霊界で学んだことを生活に取り入れ、霊界で受け取った衝動から自分自身とその周囲を変容させる、つまり霊化された文化を築くのである。

 私たちは、世界の導きに従って展開されるべき出来事の正当な経過を述べてきた。

 この正常な発展の過程は、別の方向に発展を導こうとする2種類の力によって妨げられている・・・

a) ルシファー的存在:

 この場合、地球が破壊され消滅した後、魂は霊界で意識的な生活を送るための支えを得られなくなる。彼らはルシファーたちのなすがままとなり、夢の中のように無意識のうちにそこに存在することになる。人間は、霊的な自意識を持つ存在としてさらに発展することはできない。・・・

b) アーリマン的存在:

 物質が彼らの領域であるため、地球の鉱物状態ができるだけ長く続くこと、理想的には終わらないことを望んでいる。

 彼らにとって問題なのは、人類がその破壊的な活動によって、土壌、水、空気を汚染し、下層土、森林などを破壊していることである。この破滅的なプロセスを止めるために、彼らは地球の人口を減らそうとしている。

 その方法はたくさんあるが、生命はもろいものなのだ:

- 軍事衝突

- 医学的手段 - 生物兵器

- 中絶の合法化

- さまざまな性的関係の強制

- 同性婚の合法化

- 性転換の合法化

 原則的に、地球の人々と戦うこれらの手段は誰もが知っており、このシリーズは誰もが簡単に続けることができる。

 時折、このような目標が公然と宣言されるのは、人々をこの運命と発展の仕方に慣れさせるためである。ビル・ゲイツの人口削減宣言のように。

 この考え方は、いわゆる「黄金の10億人」、すなわち科学技術の進歩の成果をすべて享受する「黄金の」エリートと、それに仕える奴隷カーストという考え方の中で形式化されてきた。

【引用者注】「黄金の10億人」というのは、先進国の国民の人数のことを指すようである。ソ連時代末期のジャーナリスト、アナトリー・K・チクノフが使った言葉で、「人口過密、環境破壊、食糧難、資源争奪のための戦争へ向かう世界情勢において、自らの特権的地位を保持しながら人口を調整し、その栄華を極める人々、それがゴールデンビリオンである」という。ロシアはこれをウクライナ「侵略」の理由としているともされる。

 

 この文化の中で、人々は自分自身を肉体としか認識しなくなり、肉体はますます人工的な物質や感覚と融合していくだろう。

 物質や人工的な物質から派生する感覚、バーチャルリアリティ、電気や磁気に関連する感覚以下の現実。

 

- ルシファー的なもの - 魂を地上から引き離し、霊界での無意識の存在だけに導こうとする。

- アーリマン:霊界から魂を切り離そうとし、人間を物質、地球上の生活、鉱物や肉体的感覚的世界に縛り付けようとする。ここでは人間は自意識を持つが、それは物質、電気、磁気、人工器官、チップ、仮想現実から得られる感覚だけに縛られている。

 

Ⅱ     第6文化エポックのインパルス・キャリアの破壊

 地球の人口を減らす活動として上に述べたことはすべて、これらのアーリマン的存在の活動の結果であるが、全人類を減らすとなると、これは彼らの活動の一面にすぎない。

 そして、この縮小された人類がどのような方向に発展していくのかという疑問が生じる。ここで我々は、人類全体ではなく、ヨーロッパの文化的発展、つまりアトランティス時代後の第5、第6文化エポックの衝動の担い手であるゲルマン民族スラブ民族に直接関係する、第2の、より局所的な側面に行き着くのである。

 ヨーロッパとウクライナで現在起きているプロセスの背後にあるものを理解するためには、人類全体の発展においてこれらの民族が担っている課題に目を向ける必要がある。

 精神科学のデータによれば、このプロセスは文化的エポック(時代)によって行われる。

 それぞれの時代において、人々は特定の能力を発達させる。

 例えば、第4文化期にはギリシャ人、第3文化期にはエジプト人バビロニア人、アッシリア人がそうである。

 私たちの第5時代に発達する「意識魂」の能力の担い手は英語圏の人々であり、彼らが今日世界をリードしているのはそのためである。唯一の問題は、これらの国の政府が、英語圏の人々が人類の発展をリードするというこの地位を、将来のすべての時代にわたって維持したいと考えていることだ。

 そして、次の第6の文化的時代はゲルマン・スラブ時代であるため、これらの衝動の担い手であるドイツ人とスラブ人は、現在だけでなく将来的にも、英米による世界支配の確立の障害となる。

 第一次世界大戦、ロシア内戦、第二次世界大戦と、20世紀前半の戦争をこれらの立場から見てみると、次のことがわかる。

 第一次世界大戦、ロシア内戦、第二次世界大戦は、それぞれの精神的課題に従って、未来の第6の文化的エポックの空間を共に準備すべき国々、すなわちドイツ人とロシア人の間で戦われたものであるが、現実には、未来を共に築くべき民族が互いに破壊し合っている。

 

今のウクライナに何があるのか。

 ヨーロッパとアメリカがウクライナ武装させ、ロシア人同士が殺し合うように仕向けているのだ。

 このように、地球の人口削減の背後にあるアーリア人勢力と、英語圏の世界支配を確立しようとする政治勢力の目的は一致している:

人類が意識的に精神科学で生きることを妨げることである。

 

  1. アーリマン文化の創造 - 新世界秩序

世界の発展を自分たちの望む方向に導こうとする勢力が設定した目標を簡単に説明した:

a) 地球全体の人口の減少、

b) 第5、第6文化エポックのインパルスの担い手であるドイツ人とロシア人の破壊。

 しかしこれだけでなく、生き残った人類はあるマトリックスに従って生きなければならない。

 精神科学の示唆から、19世紀後半から人類は霊的世界の境域を越えつつあり、その先にはさまざまなスピリチュアルな力(生の力と死の力)が存在することがわかっている。すべての人は、それに気づいているかどうかにかかわらず、潜在意識の中でこれらの生と死の力のどちらかとつながっている。それに応じて、それらは彼の中で動き始める。

【引用者注】シュタイナーは、20世紀前半からキリストがエーテル界に再出現するが、人類は、自然に獲得するようなった霊視能力によりそれを認識するようになると予言している。この背景として、人類が全体として、物質世界と霊界の境界を越えて、霊界に参入するようになる(境域を越える)とされる。

 

 したがって、2つの文化が形成される。一方は生の力に浸透し、もう一方は死の力の作用と結びついた潜在意識と悪魔的なものである。

 これは人類の分裂の始まりであり、将来的には善と悪の2つの民族の出現につながり、そこでは人間の外的外観がその内的本質を表すようになり、さらに遠い将来には、ヨハネの黙示録に示されているように、天の都エルサレムの創造と、発展が遅れている人類が奈落の底に落ちることになる。

・・・

 彼らが今地球全体に植え付けようとしている「新世界秩序」は、人類を奈落の底へと誘う文化、アーリマン文明である。

 英語圏の政府には、人類が霊界の入り口を越えつつあり、その先にはさまざまな霊的存在がいるという知識がある。

 

 正しい発展とは、肉体の次元に生き、成長する人間が、同時に霊界で意識的な生活を送り始め、その経験を地上の霊性化された文化の創造に貢献することである。

 第5文化期と第6文化期は、霊界の閾値を意識的に越え、その中で意識的な生活を送るための時期であり、ヨーロッパに住むスラブ民族ゲルマン民族はこれらの課題に関係している:

- 第5文化エポックの間、人々は意識的に悪の力に働きかけ、精神世界での意識的な生活に必要な力を開発することを学ばなければならない。

- 第6の文化エポック、それはすでにスピリチュアルな世界での直接的な生活です。

 このヨーロッパの空間は、対立する勢力を破壊しようとしており、彼らの発展の図式では、ゲルマン民族スラブ民族は、第5と第6の文化エポックのインパルスの担い手であり、破壊の対象となっている。

 

ヨーロッパ - 文明化された人類の発展の道?

 自由、民主主義、平等、 競争、市場。この文化は、キリスト教的価値観、人間理解、法の勝利に基づいていると信じられている。

 しかし、今そこで生み出されているものは、これらの概念とは何の関係もない。金融、民主主義、市場、法の支配など、いわゆる「自由」な生活の道具である制度はすべて、今日では逆の方向に働いている。権力、金融、精神的価値の独占を確立し、R.シュタイナーはそれを「プルトクラシー」と定義している。

 国家機構は、同性婚の合法化、ジェンダーアイデンティティ、子どもの性転換の権利、人工授精、臓器売買など、反キリスト教的な法律に取り組んでいる。

 ヨーロッパは精神的なアイデンティティと精神的な課題に対する理解を失い、反キリスト教的な価値観に導かれて、アーリマン的なトランスヒューマニズム文明を創造する道を歩み始めた。その深層には、イタリア人彫刻家ルチアーノ・ガルバティの彫像に象徴される「新しい」文化がある。

 イタリアの彫刻家ルチアーノ・ガルバティがペルセウスの頭を持つメドゥーサ像を制作した。・・・

 自然界、社会、人間の魂など、この世に存在するすべてのものが、影のイメージという形で鏡に映し出される。ペルセウスは、潜在意識に対する人間の意識の勝利を表現するイメージであり、合理的な思考で構築され、人文主義的な理想とキリスト教的な価値観に基づいた文化を擬人化したものである。

 メドゥーサ・ゴルゴンは、人間の潜在意識に宿り、制御できない欲望、衝動、情熱の形で姿を現す深い力のイメージである。彼女は「ソドムとゴモラ」の文化を擬人化したもので、「新しい」世界秩序を装って、世界中に植え付けようとしている:

- 同性婚

- 同性婚、早期性教育児童虐待

- 性転換

- 芸術における血と糞便。

 これらは、人間の潜在意識から飛び出して社会的現実に入り込む底辺の力であり、これらはすべて、独立、自由、斬新さを装って自然に提示される。

ウクライナ人は、自分たちがどのようなヨーロッパに溶け込みたいのか自覚しているのだろうか。

 

「文明国」共同体におけるウクライナの地位

 ウクライナの人々は、自分たちが新しいウクライナを建設し、「文明国」共同体に歓迎されていると考えている。ウクライナが「先進国」の「文明」共同体に統合される真の目的を示すいくつかの過程を考えてみよう。

a) 「安価な労働力」という経済的側面について語るのはやめよう。このプロセスは明白であり、ウクライナだけに関係するものではない。

 「第三」世界の国々から何百万人もの人々がヨーロッパに出稼ぎに行っている。しかし、ヨーロッパがウクライナから必要としているのは、安価で権利を奪われた労働力だけではない。

 

 R.シュタイナーは、将来、ヨーロッパの人々は本質的に異なる新しい能力を開発するだろうと言う。

 シュタイナーは、英語圏の人々の素質を次のように定義している。

 機械的オカルティズム、つまり意志によって機械に影響を与える能力である。機械の活動の背後にはアーリマンの力があるため、これは人間を物質や死の力と非常に強く結びつける。

 英語圏の政府関係者たちは、もし国民が遺伝的な力の範囲内でしか発展し続けなければならないなら、未来に進むことができず、エーテル体が枯渇してしまうことを知っている。彼らはまた、将来自分たちを維持するためには、東欧の人々の肉体の中に生きているエーテルの力が必要であることも知っている。

 このことについて、R.シュタイナーは次のように述べている:

「...非常に特別な進化の過程によって、これらのことを知っているのは、オカルトセンターを持っている英語圏の人々であり、英語圏の人々に属しているおかげで、将来どのような能力を持つことになるのか、そしてどのような能力は与えられないのかを知っている。

 そのために、どのような社会構造を導入しなければならないかも知っている。

「......これらの能力は西洋で活用されるが、そこでは東の国々に対する支配と東と西の人々の間の婚姻を通じて活用される。"......活用されるのは、東の人々だけが経験できることである。」

 この観点から、ウクライナで展開されているあるプロセスを見ると、非常に興味深い。代理出産クリニックのネットワークがあり、女性はヨーロッパから来た「両親」によって人工授精され、子供を身ごもり、出産後すぐに海外に送られる。

 ウクライナは体供給のための領土なのだ。

【引用者注】ウクライナは、人身売買、臓器売買の拠点として有名となっている。

 

b) これは女性と子供の場合だが、男性の場合は違う。

 2014年、ドンバスでは軍事作戦中に臓器を失った兵士の集団墓地が発見され、戦場近くでは救急車が目撃されたウクライナ軍は戦場で負傷者を見捨て、死者を回収して埋葬することもせず、多くの兵士が行方不明になっている。この「行方不明」は、戒厳令が敷かれた状況、つまり「戦線を離脱したまま戻らない」、「戦線から離脱した」、「国外に離脱した」という状況によって非常に簡単に説明できる。彼らはどこへ消えたのか?ドイツ語の出版物『Neues aus Russland』は、ウクライナにおけるEUへの大量の臓器売買を隠すのに役立っている移動火葬場の活動に関する情報を掲載した

c) ウクライナで政権が交代したとき、土地は国有であり、売却されて私有になるという話はなかった。今、土地はすでに売りに出されており、ゼレンスキーは実際に土地売買に関する法律を成立させるために大統領に就任した。

 そして、ソ連崩壊後のロシアで起こったのと同じことが起こる。かつての公有財産は、私有財産として売却され始めた。私有財産は、当然、金や手段を持っている者が買うことができ、誰でも手に入れることができたが、E・ガイダルの通貨改革によってすべての手段が奪われ、生産手段を売買するプロセスから排除された人民にとってはそうではなかった。

 ウクライナでも同じことが起こり、お金を持っている人たちに買われる。

 

 [以上のことは]ウクライナだけに当てはまることではなく、「新」世界秩序において「黄金」の10億人の生活を保障することを運命づけられたすべての国の宿命である。この10億人は、身体、土地、臓器、一言で言えば、人間の魂の生命の基盤となる生命力を運ぶものすべてを必要としている。

 ウクライナは「文明」諸国にとって、上記のすべての供給者であり、その役割において、「真の」民主主義国家の共同体から必要とされている。

そして国民や国から奪った生命は、我々が悪の勢力と呼んでいる存在によって必要とされ、彼らはこの生命を使って悪魔のような反文化を創造する。

 これは、他の社会的生命体を栄養源とする癌のような存在である。

 

ウクライナの軍隊とは

 ウクライナ軍(AFU)として位置づけられる軍隊で起きているプロセスにも、同じような姿を見ることができる。彼らの行動を、外部と内部の2つの側面から見てみよう。

 

a)対外的行動-住民に対して

 軍隊の目的は、国の安全を確保し、市民を破壊から守ることであることは、誰の目にも明らかである。ウクライナでは、住民との関係でどのような姿が見られるのだろうか。

 2014年以来、ドンバスとルハンスク共和国の都市は毎日定期的に砲撃を受け、平和な人々、子供、女性、高齢者が毎日殺されている。

 AFUが駐留している地域では:

- 住宅、学校、幼稚園の中庭には、ロシア軍の反撃を誘発するために、銃、ミサイル、対空システムが設置されている。

- 民間人は盾として利用され、戦闘が行われている場所からの外出は禁止されている。

- 広大な土地には、使用が禁止されている「レペストク」地雷が敷設されている。

- 戦闘作戦を実施するために、住宅地や社会基盤施設にユニットが配置されている。

- ザポリツィヤ原子力発電所は毎日のように砲撃されている。

- 「焦土」戦術が使用されている

 これらすべては祖国や住民の防衛とは何の関係もない。これらの「防衛者」たちは破壊を続け、都市や集落は破壊されている。一言で言えば、シリアで「政権との戦い」という名目で行われたのと同じことが行われているのだ。この技術は「焦土戦術」と呼ばれている。ウクライナ軍は、シリアや他の国々でテロリストを訓練したのと同じNATOの教官によって訓練されているのだから、驚くにはあたらない。

彼らは自国民を破壊しているのだ。

【以下においては、ウクライナ人がロシアの大砲の餌として大量に戦場に送りだされていることなどが語られている。内容は、既にネット上で散見される情報なので、全文省略】

 

 人間を人間でなくし、破壊の道具に変える技術について簡単に説明しよう。

第一段階 - 「ウォーミングアップ」
- これは、全人口がナショナリストプロパガンダで扱われることであり、最終的には、隠れた、潜在的な憎悪、恨み、ある種の行動に噴出する絶え間ない準備、つまり、くすぶっている火の状態から破壊的な活動に移行するという事実につながる。

第二段階 - "過激派の学校"
-憎悪から行動へと移行するためにようやく成熟したとき、その人は次の段階の "イニシエーション"-"過激派の学校"-に入る。

街頭行動、デモ、行進、文献の朗読、「悪の根源」を破壊し「世界正義」を回復する意思を公然と表明することなどである。

いよいよ第3段階。"偉大なる "ウクライナの国軍兵士
ーここではすでに、要塞を出る前にウクライナの「英雄」たちが大量に残した強力な物質や、奉納の儀式などの薬物が使用されている。

 ここでナチズムはオカルティズムと結びつき、人は意識を低下させられ、最後にはゾンビへと変貌する。

 ナズバット[?]は仮面をかぶった愛国者であり、ソラトの "精鋭 "部隊、あるいは黙示録の反キリストである。

 

 私たちは、人が大量に酒を飲むと、意志が抑制され、人格が消去され、意識を失った意志のない生き物に変わることを知っている。この瞬間、何らかの霊的存在が彼の中に入り込むことができる。この存在が何であるかは、捕らえられたウクライナ兵の体に彫られた刺青を見ればわかる。

【引用者注】ウクライナ軍の兵士が、戦場において麻薬性の薬を使っているとの情報は、既にネット上で散見される。

 ここで、この写真の元となったビデオを見ることができる。彼は背中の生き物を「自分の種族のシンボル」と呼んでいる。

 これは二本角の獣の顔であり、オカルト文献ではさまざまに呼ばれている。アントロポゾフィーでは、太陽の悪魔ソラトとされ、黙示録では奈落から出てくる二本角の獣とされている。

 サン・ゴッタルド・トンネルの開通式で表現されたのと同じ存在、つまり人類が礼拝に向かう深淵から現れた二本角の獣をここで扱っていることは重要である。

【引用者注】スイスの、2016年に開通した世界最長のゴッタルド・トンネルの開通式は、悪魔崇拝の儀式ではないかと一部で指摘されてきた。

 

 ウクライナでは、このプロセスの継続が見られ、この生き物はすでに社会の現実の中に入り込んでいる。・・・

VII

 ヨーロッパは末期的な病にかかっている。精神的に敗北しており、どう見ても、経済制裁と軍事行動によるこの道徳的・道義的崩壊は、まもなく物理的破壊に変わり始めるだろう。

 彼らは、ウクライナでの戦争によって引き起こされたヨーロッパの経済危機の組織化を通じて、このプロセスを開始したいと考えている。これらは、第5および第6文化エポックの衝動が育まれるべき空間としてのヨーロッパを破壊する1つの鎖の2つのリンクである。

 ロシアに対して組織されている制裁措置は、経済的観点からは無意味であるだけでなく、エネルギー価格の高騰、食料、石油、原油価格の高騰を招くため、破壊的である。 

 エネルギー、食糧、石油、ガス危機。何かを生産することも、普通に生活することも不可能な状況が作り出される。Brexitは、EUを離脱したイギリスにおいて、破壊の対象となるため、摂理的に実行された。

 経済制裁に続いて、他のヨーロッパ諸国をロシアとの「聖なる」戦争に引きずり込み、最終的には核兵器の使用に至る。これは、AFUによるザポロージェ原子力発電所の砲撃で証明されているように、作戦の最終目標である。ヨーロッパを破壊し、ウクライナとロシアも破壊する。

 ウクライナで起きていることは、勢力圏をめぐる2国間の争いではない。ロシアはここで、西側諸国が地球全体に植え付けようとしている「新しい」世界秩序、死の勢力の文化に反対しているのである。このような文明発展モデルや生活様式は、ロシア人の精神的・霊的才能、その目的、ロシアの発展の課題と矛盾するため、受け入れることはできない。

 

人類の発展におけるロシアの運命と課題

 ロシアはキリスト教文明を守るために戦っているのだと理解している。

ロロシアは、統一ロシア民族の一部として認識されているウクライナ民族を滅ぼすという目標を持っていないが、新世界秩序の背後にいる勢力はそうしている。ロシアは戦争をしているのではなく、全人類のさらなる発展の可能性のために戦っているのだ。

 ヨーロッパはすでに破壊され、そこの国家機構はすでに反キリスト教法に取り組んでいる。ウクライナの「文明」共同体への加盟を通じて、この破壊をさらに東に広げようと試みられており、ウクライナで成功したようだ。

 ロシアはキリスト教的な人類のあり方の最後の防波堤であり、この癌のような存在の広がりを止めなければ、戦うべき者は誰もいなくなるだろう。

 ウクライナで起きている出来事は、ヨーロッパとウクライナが,

 人類の発展における自分たちの任務を理解していないこと、私たちが生きている時代の衝動を知らないことを示している。

 悪の力との意識的な遭遇、肉体の背後にあるスピリチュアルなものの認識、それを基盤とした生命力のスピリチュアル化された文化の創造といった自らの課題に取り組む代わりに、トランスヒューマニズム文明の建設という道を歩んでいるのだ。

- 反キリスト教的価値観に基づくトランスヒューマニズム文明、

- ナショナリズムに基づくトランスヒューマニズム文明。

 これらは精神化された文化とは正反対であり、対立する勢力の道具である。

 R.シュタイナーは、ロシアの文化的初歩について、東ヨーロッパと中ヨーロッパが共に育むべき苗木であり、西ヨーロッパと中ヨーロッパの間で争っているものだと語っている。

 

「彼らは資本主義の経済的衝動の機動性を利用することによって、地球を支配しようとしている。」

 

 本質的な要因は、このグループが、ロシア領土の地域には、将来に関してまだ形成されていない、あるいは『組織化』されていない人々が存在することを知っていることである。

 明確に定義された目標は、この未熟な社会主義的衝動を反社会的集団の支配下に置くことである。中欧がこの希望に満ちた東方の衝動に理解と共感を見いだし、それと融合しようとするならば、この目標には手が届かない。

 

「......特に隠されているのは、この萌芽的なロシアの文化的衝動を誰が指導するかをめぐって、英米の“富豪”と中欧の人々の間に闘争があるという真実の事実である......」。

 

 この闘争こそ、シカゴ評議会でD.フリードマンが語っていることであり、私たちが20世紀に目撃しているプロセスである。

 当初、ドイツとロシアは第一次世界大戦で一緒にされ、ボリシェヴィキ革命の組織化によって、「資本主義」国と「社会主義」国という異なる陣営に分離される。その後、第二次世界大戦で対立し、鉄のカーテンが即座に設置され、ソ連とヨーロッパはバリケードの異なる側に分離される。

 

R.シュタイナーはこう続ける:

「二つの可能性しかない。西側が成功するためには、西側が行動せざるを得ない嘘が暴かれなければならない。

......さもなくば、人間は英米世界のオカルト集団に世界の支配権を譲り渡すことになるでしょう。」(17)

ゲルマン民族スラブ民族が、西洋のくびきから人類を解放するという共通の目的のために団結するまで、戦争は何らかの形で続くだろう。」

 

 そして100年前、中欧と東欧は団結に失敗し、ロシアの文化的素養は掌握され、ボルシェビキ社会主義的実験に注ぎ込まれ、世界はD・フリードマンが語る世界支配という形で、このオカルト的なアングロサクソン集団に支配され始めた。

 100年後の今日、その目的はもはや単にドイツとロシアを分離することではなく、現在の衝動が発展し、未来の文化的エポックの基礎が築かれつつある空間を破壊することにある。

 

 ウクライナでは今、血が流れ、生命が破壊され、人々が死んでいる。中欧と東欧の人びとが精神的、歴史的な課題を実現するためには、互いに争うのではなく、英米の支配に対抗するために共に闘わなければならない。

 今日、時代の要請である社会生活に意識的に参加したいのであれば、精神科学が教えてくれること、すなわち、時間の特殊性、エポックの課題、スピリチュアルな世界からやってくる衝動について、出来事や行動を理解する必要がある。これこそが、今日、英語圏の国々の政策に対抗できる唯一のものなのです。彼らは長い間、自分たちの目標を達成するために、ただ利己的に、霊界の閾値を超えたこの知識を利用してきたのです。

 彼らは毎日ザポロージェ原子力発電所を砲撃し、ゼレンスキーはすでにロシアへの予防的核攻撃のアイデアを口にした:

 第5、第6の文化的エポック、人類の現在と未来の発展の衝動が育まれるべき空間を破壊することだ。

 ボリス・ジョンソン英首相の言葉「ウクライナ人は最後の血の一滴まで戦う」(19)が比喩ではなく、「ウクライナ人は最後の血の一滴まで戦う」(19)のだと人々が気づくためには、他に何が必要だろうか。

 (19)は比喩でも比喩的表現でもなく、人類の正当な発展を止めさせ、官能的で悪魔的な方向に向かわせようとする勢力の真の目標なのだ。

【以下、ロシアの露現敵叙事詩の一節が引かれて文章は終わる。】

 

- 兄弟たちよ、ロシアの騎士たちよ!

湿った大地から軽快な足で立ち上がり、背筋を伸ばせ!

偉大な戦いが始まる。獰猛で、横柄で、下劣な反キリストがやってきた。

・・・

邪悪な鴉が聖ロシアに戻ることはないこと、聖ロシアの地に大きな喜びが訪れることを、忠実かつ不可侵な言葉として伝えた、

そしてロシアの人々に、正統派の慈悲と慰めを。

―――――――――

 以上の文章では、これまで「陰謀論界隈」で述べられてきたことの多くが登場していた。欧米の人智学者にも同様の主張があるが、「陰謀論」的事象がこれほど具体的、直接的に語られることはあまりないように思える。そこには、そうした「陰謀」の背後にひそむ霊的敵対勢力を見る冷徹な目と、それらに対する断固とした態度が垣間見られるようにも感じる。

 冒頭に紹介したボンダレフ氏の文章も同じような印象を受けるのだが、ロシアの人智学者達が、ソ連時代に弾圧を受け、またロシア自体が西側の餌食にされてきたという苦難の歴史があること、また来るロシア文化期を担う民族としての自負と責任感があるからだろうか。

 

 さて、文中で「人口削減」について語られていた。これは、コロナが始まって以来、「陰謀論界隈」でずっと語られてきた事でもある。私も、例のワクチンの目的は何かと考えた場合、他にも説はあるが、現に多くの人が亡くなっていることをふまえれば、人口削減自体が一つの目的であることは間違いないと思っている。ただ、では何のために削減なのかというと、その納得できる説明にはまだ出会っていない。

 この文章にそれが提起されているが、思えば、これは、表だって人口削減の必要性を主張している人々の理由と同じように見える(霊的背景は語られていないが)。「地球を破壊から守るには現在の人口は多すぎる」ということである。アーリマンが「健全な地球」を守ることを目的としているということには、何か違和感を覚えるが、しかしまあ、人類による地球破壊がこのまま進めば、自分の僕となる人間自身が生存できないということだろうか。

 

 この記事が描くウクライナの「真実の姿」については戦慄を覚えるが、確かに、漏れ伝わるネット情報にはその片鱗が見えるようにも思える。ただ、このいわば「闇」は、ウクライナのみではないだろう。それを支援している欧米(あるいは日本も含まれるかもしれない)の支配層に何か得体の知れない影が感じられ、それが次第に国全体をおおってきているように感じるからである。

 この文章の表題にあるように、今人類全体が、黙示録的危機のまっただ中にいるのではなかろうか?
 しかし、日本のマスコミは相変わらず、問題の本質を伝えず(そらし)、テレビは芸人で溢れ・・・・