k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

影のブラザーフッド

オカルト・ロッジと儀式魔術、その背後にいる者

シュタイナーの歴史観は、表で起きていることは、その背後の霊的事象の徴候にすぎず、その霊的事象を認識することが重要であるということである。人類の歴史の基本的な流れとは、人類は霊的に進化していくということであり、これを推進するのが、霊的ヒエラ…

光は東方より

アレクサンドル・ドゥーギン 先日テレビで、あまりにもばからしくて冒頭を見ただけなのだが、プーチンのウクライナ侵攻に、ドストエフスキーやトルストイの影響があるとする「専門家」の分析を放送していた。ロシア人がこの二人の文学者から影響を受けている…

コロナ危機における権威主義

政府のコロナ規制に反対するデモ 以前、人類の霊的進化に対抗する勢力として、シュタイナーがフリーメーソンとイエズス会を挙げていることに触れた。今回は、この関連で、現在のコロナ危機とイエズス会の関係について論じている『ヨーロッパ人』Jg.26/ Nr.8 …

NATOは侵略の同盟

先日開催された首脳会議において、NATO(北大西洋条約機構)は、2022戦略概念で「ロシアを最も大きく直接的な脅威」とし、また「中国の安保挑戦」を明示したという。 ウクライナ問題でロシアに厳しい対応をするのは「理解」できるが、大西洋を挟む地域の安全…

EUの背後にあるもの

EU旗 ウクライナがEUの加盟候補国になったという。一方で、ジョージアは、今回は落選した。報道では、「政治的二極化の緩和、司法の独立性の強化、自由なメディアの保護」などが進んでいないのがジョージア落選の理由ということであるが、ウクライナがこれら…

予告された「食糧危機」

『エコノミストThe Economist』2022年5月19日号表紙 イギリスに、1843年にスコットランドの経済学者であるジェイムズ・ウィルソン (経済学者)によって創刊されたという週刊誌(新聞)がある。主に国際政治と経済を中心に扱っており、日本では、読売新聞社が…

世界にはびこり続ける「ナイラ証言(嘘)」

『ヨーロッパ人』(2022年2月号)からトーマス・マイヤー氏のコロナに関する記事を紹介する。 これはコロナについて嘘の言説が公的にまかり通っている現状を指摘するものだが、その意味では、ウクライナ問題についても当てはまるだろう。また、実は、ヴァチ…

ウクライナ紛争をエスカレーションさせているのは誰か

前回に続き、「ヨーロッパ人」から、ウクライナ問題に関する記事を紹介する。 今回の紛争の経過と背景に触れ、早期の脱エスカレーション(停止)を呼びかける文章である。なお、補足として、ドイツの政治状況に関する他の記事を後に付けた。 ーーーーーーー …

ロシアとドイツ 造り出された対立ーウクライナ危機の深層

以前その論稿を紹介したトーマス・マイヤー Thomas Meyer氏は、『ヨーロッパ人 Der Europäer』という雑誌を主宰している。その2022年の4/5月号にウクライナ問題についての記事がいくつか掲載されていたので、今回はこれを2回に分けて紹介したい。 シ…

プーチンとは何者か? ②

アレクサンドル・ドゥーギン アメリカのバイデン大統領は、今回来日するにあたり、東京の米軍横田基地から日本に入ってきた。首都にアメリカの基地があり、首都の航空管制権を握られている日本。そうした現状を象徴している。つまり、日本は未だに実質的に占…

プーチンとは何者か? ①

現在、世界で最も悪魔化された人物と言えば、それはロシアのプーチン大統領だろう。ただし、「世界」と言っても、それは主に欧米と日本の意味である。これまで欧米特にアメリカにより虐げられてきたそれ以外の諸国においては、プーチン氏は欧米の横暴と戦う…

2022年 - ウクライナでの戦争

ウクライナのヒマワリ畑 ウクライナ問題についてのテリー・ボードマン氏の論考が氏のホームページにアップされていたので紹介したい。内容は、これまで紹介してきた記事と重複するものもあるが、マスコミでは知ることのできない、大きな世界史的視点、人智学…

トランスヒューマニズムとダブルと人類の分化

アルブレヒト・デューラー 「奈落への鍵を持つ天使」 以前「The Present Age」誌に掲載されたドイツ在住のChristel Trautという方の、嘘がブラザーフッドにとっては武器になっているというような記事を紹介したが、同誌(2021年1月号)にまたTraut氏の興味深…

嘘(不真実)を武器にするブラザーフッド

ゲーテアーヌム(人智協会の本部:スイスのバーゼル近郊、ドルナッハにある) 新型コロナについては、そもそものパンデミックからワクチンまで嘘まみれであったが、現在のウクライナ危機おいても嘘が堂々とまかり通っている。真実の声は元々少数派であるが、…

なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか? ②

雲の上に現れたイエス・キリストに似た形(アルゼンチン、2019年5月) ウクライナ危機については依然として一方的な報道が続いている。報道機関、マスコミはまるで憑かれているかのようである。コロナ・ワクチンの問題を発信している多くの方が、こうした状…

なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか? ①

ウクライナ危機を巡る日本の報道は、「プーチン・ロシア=悪」一色となっている。勿論、軍事侵攻は批判されるべきである。一方、世界では、ロシアへの非難の声は多いが、実質的にロシアへの制裁に加わっているのは、米英中心の世界の一部にすぎない。 今、ロ…

コロナ・プランデッミクとアーリマン(そしてロシア)②

ラファエロ 「キリストの変容」 前回に続き、トーマス・マイヤー氏のインタビューの後半を紹介する。 ーーーーーーー CAF(オースティン・フィッツ):ここで話を膨らませます。その直後、ある人が私にリップルという暗号通貨に参加するように説得してきまし…

第6文化時代を巡る戦い-ロシアとウクライナの運命-②

スタラヤ・ラドガ(ノース人のサガで「アルデイギュボルグ」(Aldeigjuborg)と呼ばれているロシア北西部の古代の街) 最近、ロシア国営通信がロシアの「勝利記事」の予定稿を誤送信したとする情報がながれている。一旦流れたものが後で削除されたということ…

第6文化時代を巡る戦い-ロシアとウクライナの運命- ①

これまで、欧米のブラザーフッドの中には、現在の第5文化時代(欧米、アングロサクソンが主導する文化期)の次に予定されている第6文化時代(ロシアが主導する)にもその力を保持しようとしている者達がいるというシュタイナーの認識を紹介してきた。第1次世…

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ③

左手のブラザーフッドとダブルに関するシュタイナーの講演の最後である。 ーーーーーーーーーー 個々の霊的存在と世界の不分離の基礎 その3 人類が今日までたどり着いてきた古い知恵によって、何千もの会議-世界会議や国民会議など-を開催し、何千もの学会を…

ウクライナ危機の深層

ノルドストリーム2 ウクライナ情勢は、一旦、緊張緩和に向かったかのように見えたが、いよいよ緊迫してきたようである。英米の支配層は、あくまで戦争を望んでいるかのようだ。 勿論、それは、ロシアがウクライナを「侵略」しようとしているからではない。 …

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ②

前回に続き、シュタイナーの、左腕の兄弟団(利己的ブラザーフッド)とダブル(ドッベルゲンガー)に触れた講義シリーズの第2講義を以下に紹介する。 社会の様々な動きの背後には、霊的な力が働いている。一方は、人類の霊的進化を進めようとする力、もう一…

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ①

これまで新型コロナやグレート・レセットの霊的背景に関する、何人かの人智学派の分析を紹介してきた。今回は、それと関わるルドルフ・シュタイナー自身の考えを見ていきたい。 それは、第一次世界大戦のさなか、1917年11月に行われた講演にみることができる…

影のブラザーフッドーロシア問題の背景ー ②

スカル・アンド・ボーンズのメンバー ○で囲んでいるのがパパ・ブッシュ 前回に続き、セヴァク・ガルベキアン氏の論考「影の兄弟達」の後半を紹介する。前半では、歴史の影でうごめく影のブラザーフッドについてのシュタイナーの考えが示された。後半では、世…

影のブラザーフッドーロシア問題の背景ー ①

現在、ロシアの「ウクライナ侵攻」問題がマスコミを賑わしている。ロシアが、ウクライナへの侵攻を準備しているとアメリカが主張しているのだ。一方で、当のロシアのが否定しているのみならず、西側の専門家にもそれを否定する者がいる。実際、ウクライナの…