「カルト」というと、特に今の日本ではマイナスの反応が返ってくるばかりだが、もともとはラテン語のカルトゥス(崇拝)から来ており、「儀式」「祭儀」などの意味があり、崇高な言葉である。これが「米国で伝統的に異端的なキリスト教や新宗教に対して使わ…
英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)に1月23日、掲載された論文によれば「地球の中心部に存在する高温の鉄などでできた“内核”の回転が止まり、逆回転している可能性がある」という。 「地下約5000キロに存在する内核は、液体金属層の“外…
シュタイナーによる社会三層化講演会のポスター 1919年 今回は、このブログで初めて取り上げるテーマになると思うが、シュタイナーの社会論を紹介したい。 シュタイナーは、今後の人間社会のあるべき姿として「三層化」された社会を提唱した。このためこの思…
これまで何度か、キリストと仏陀、キリスト教と仏教の関係について論じてきた。両者には、底流において深い結び付きがあるということが理解されたと思う。 仏教の関係で菩薩にも話が及んだが、シュタイナーの立場では、菩薩とは、神霊達の導きあるいはキリス…
以前、ネットによく映画「タイタニック」の広告が出てくるなと思っていた時期があった。別に関心も無かったのでよく見もしなかったのだが、「タイタニック」の3Dリマスター版が2月から劇場公開されていたことがその原因であったようだ。これを知ったのは、…
ヤドリギ 前回に続く「癌とは何か」の後半である。 先ず、「ヤドリギ療法」について語られるのだが、これは、人智学系の医療における癌治療法として有名なものである。これは、コクラン(世界的な医療情報提供組織)によると「ヨーロッパの一部の国で癌患者…
コロナワクチン接種後に癌となった、あるいは急に癌が進行したという話をよくネットに見る。ワクチンの害として免疫の低下があるようなので、納得はできることである。私も、このワクチンについては、接種が始まる前からその危険性について情報を得ていたの…
昨日、アメリカは、自国の無人飛行機が黒海でロシアの戦闘機により「接触」されて墜落したと発表した。一方で、そもそもなぜアメリカは自国から遠く離れたロシアに近接するこうした場所で活動しているのか?(勿論、ウクライナに情報を提供するためであり、…
最近「In deep」さんのブログに興味深い記事が載っていたので、これについて少し考察したい。 これは、「In deep」さんの読者が見つけて寄せた文章ということだが、コロナワクチンで一度亡くなった方と思われる方の「体験記」のようなのである。その出所につ…
人類の代表(キリスト・ルチファー・アーリマン)像 昨年11月に開催されたアメリカ・ニューハンプシャー州の美人コンテストで、トランスジェンダーの男性が優勝したという記事を最近になって知った。まあ今はそういう時代なのだとは思うのだが、その写真を…
細胞の構造 コロナを巡る状況はかなり混沌としてきたように見える。そもそものその原因であるウイルスが人工物であるとする説がアメリカで急に台頭してきており(それは当初から指摘されていたことではあるが)、世界的にコロナへのこれまでの対策の無意味さ…
おなじみのT.Hメイヤー氏の論考を紹介したい。『The Present Age』誌 Vol. 6/No. 11/12 December/January 2022/23号の巻頭言である。 短文の中に、人智学派による大きな視点から見た現在の世界情勢が凝縮して語られている。これまでも取り上げられてきた記…
最近、「Walk in the Spirit」さんのブログに興味深い記事が載っていた。イエス・キリストが夢や幻に現われ、それがきっかけで大勢のイスラム教徒がキリスト教に改宗しているという報道があるというのである。 以下は、その2021年の報道記事である。 ―――――――…
ロシアのウクライナ侵攻が始まってからまる一年経過する。日本のマスコミは、相変わらずロシア・プーチン悪の論調で、戦況は、ロシアが「負けている」とするものが主流のようだ。しかし、ロシアと敵対している欧米でも、反戦、NATO脱退、ロシア支持の声が人…
このブログもすっかり「陰謀論」系の記事が多くなってしまった。しかし、さすがにこれまでコロナやウクライナの問題、そしてそれに関連してグレート・リセット周辺を客観的に観察してきた者なら、従来言われていた陰謀論を全く否定することができなくなって…
着物を返す聖フランチェスコ 2月15日は、釈迦の命日(入滅の日)である。 表題のフランチェスコとは、カトリックの聖者フランチェスコのことであるが、実は、今回の記事は仏陀に関連するものでもあり、書いている途中でいろいろ調べていたら、この日が仏陀の…
まもなくロシアのウクライナ侵攻開始から1年が経過する。日本のマスコミは、相変わらず、ロシアは劣勢、よくて両者は拮抗しているという誤った分析を垂れ流し、ロシア・プーチン悪玉論一色の報道に変化はない。マスコミに登場している常連の「専門家」とさ…
このブログでは時に「神々」という言葉が出てくる。 人智学は、特定の宗教宗派に属してはいないが、シュタイナーの思想の中心には「宇宙的キリスト」論があり、キリスト教にシンパシーがあるのは確かである。そのキリスト教は一神教といわれるので、「神々」…
2020年3月11日のWHOによる新型コロナ・パンデミック宣言後、世界は明らかに変わった。それも劇的に。 コロナは世界的に終息に向かいつつあるように見えるが、一方で、「原因不明」の超過死亡が続いており、その影響は今後も続くものと思われる。ワクチンは、…
クレタのセオファニス「キリストの磔刑」 これまで人類の霊的進化に対抗する勢力として、アーリマン、ルチファー、ソラトという「悪魔」に触れてきた。今回は「悪魔」の問題についてもう少し詳しく考えたい。 先ず、そもそも悪とは何かという問題から始めよ…
前回「グレート・リセットとオカルト・コントロール」で、WEF会長のクラウス・マーティン・シュワブ氏の素性に疑問があることに触れた。今回は、これの続きである。 シュワブ氏の経歴につては、ウィキペディア等で知ることができる。その英語版や日本語版を…
イングランド、ブリストルのセントジョンズゲートウェイに描かれたチャールズ2世の紋章 WEF(世界経済フォーラム)の年次総会(ダボス会議)が、今月スイス東部のダボスで開催された。それに関するニュースが、今年はいつにも増して駆け巡っているように見え…
今回紹介するのは人智学派の医師によるコロナとそのワクチンに関する論稿である。 新型コロナは、依然として終息の気配を見せていない。日本では、重症化率、死亡率が過去最高レベルになっているが、その原因については明確な説明がなされていない。一方で、…
以前、「獣の世界的イデオローグ」で、世界的ベストセラー『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』、『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の仏教に由来するヴィパッサナー瞑想の実践や二元論的世界観に…
以下の記事は、ずっと以前にできていたのだが、彗星がテーマなので、今度、彗星が話題になった時に合わせて掲載しようかと思っていて、そのままずるずると未掲載できたものである。 最近、In deep さんの姉妹ブログ「地球の記憶」で「2月上旬に”地上から肉…
ユヴァル・ノア・ハラリ シュタイナーは、現代の危機の根源は、人類が唯物主義的思考に染められていることにあると見ていた。唯物主義的傾向は、人類の進化の上で必要であったのだが、その進化を阻止しようとする霊的勢力の働きもあって、人類は、唯物主義の…
本年もよろしくお願いします。 さて、今年はうさぎ年ということですが、うさぎは洋の東西を問わず縁起の良い動物とされており、飛躍や災害回避などの意味があるようです。その通りの年になれば良いのですが、どうも混迷が更に深まりそうな気配があり、不安も…
実は、前回の記事で今年は最後とすることにしていたのだが、脱稿後、今年の大晦日にふさわしい論稿を見つけたので、これを紹介したい。 掲載誌は、いつもの『ヨーロッパ人』誌である。 スイスのバーゼル近郊、ドルナッハに、シュタイナーが創始した人智学の…
まもなくクリスマスがくるので、今回は、これまで触れてきた「二人子どもイエス」のテーマとの関連でクリスマスについて述べてみたい。 「クリスマス」というのは、英語の「キリスト(Christ)」の「ミサ(Mass)」という意味に由来する。つまりキリストの降…
これまでキリストと仏陀、キリスト教と仏教の関係について述べてきた。キリスト教と仏教の教えや図像イメージに類似するものがあるが、これらは、外的事象として現われたものであり、それらが類似しているのは、同じ源泉に根ざしているからに他ならない。こ…