k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

デジタル通貨は破綻寸前の経済システムを救うか?

封建制度のかつてと今 シュタイナーの人智学は、人間活動の全分野を視野に置いている。社会生活においても、来るべき世界のための革新を求めており、その中心思想は「社会三層化」と呼ばれる。今回は、これに関する記事を紹介したい。 人間の経済生活には「…

万人の万人に対する戦い

戦火は中東に飛び火した。イスラエルのガザである。 世界有数の諜報機関をもつ、IT先進国、監視の徹底したイスラエルで、なぜハマスの奇襲が防げなかったのか?しかも事前にイスラエルには他国から警告があったとされるのに。 その理由は色々説明されている…

輪廻転生をふまえた人体解剖学

ヨハネス・W・ローエン氏 人間が輪廻転生するというのは、人智学における基本的認識の一つである。しかし、キリスト教において(ということはそれを信仰している人々においては)、それは一般的に認められていない。シュタイナーは、この失われていた認識を…

キリスト体験はどのように改ざんされるのか?

このブログでは、時々、欧米の政治情勢に触れる記事を載せてきた。その中に、ドイツの緑の党の名も出てきているが、それが取り上げられている記事において、この党に対する評価は芳しいものではない。人智学的には、どうも「敵対勢力」側に位置しているよう…

黙示録の光に照らされたウクライナで起きていること

ペルセウスの頭を持つメドゥーサ像(ペルセウスとメドゥーサの立場が逆転している) 日本では、ウクライナの情勢について、ウクライナが猛攻を続け、領土奪還が間近なような報道が続いているが、欧米の報道の基調は既に変化しているようだ。ウクライナでは兵…

地下から発見されたイエスの家と墓?

「イエスが育ったとされる家」 「南側からの1号墳」 入り口と「転がる石」、入り口の高さは約1m 聖なる人物のゆかりのある場所は人々の信仰・崇敬の対象となる。 キリスト教においては、イエス・キリストが埋葬された後に復活したと信じられている墳墓が、エ…

キリスト教は普遍的か?

シュタイナーの思想の中心にはキリストがいる。従って、人智学はキリスト教とは異なるものの、キリスト教的色彩が強くなる。場合によっては、これは、別の宗教的バックボーンをもつ人には、シュタイナーを受け入れるときに障害となるだろう。それは、無宗教…

生理学的観点から見た輪廻転生

シュタイナーは、輪廻転生についての講義で、例えば歴史上の人物の前世について具体的に語ったが、シュタイナーの「輪廻転生論」は更に幅広い。 転生する主体は人間の霊的部分である自我(個性、自己)であるが、それを受け入れる肉体もその前世と無関係では…

レンブラントの「神殿の12歳のイエス」

レンブラント「神殿の12歳のイエス」(アム・レマーホルツ美術館) 前々回、レンブラントは、その光と影の技法を、薔薇十字団の創立者とされるクリスチャン・ローゼンクロイツから教えられたという説をブログに書いた。その時に、レンブラントには、「二人…

地政学の秘教的背景

アルブレヒト・デューラー「黙示録」 現在「BRICs(ブリックス)」の会議が南アフリカで行なわれている。この会議は、今後の世界情勢にとって大変大きな意味を持っているが、西側ではそれがあまり一般国民には伝えられていないようである。この組織は、従来…

フェルメールとレンブラントと・・

フェルメール「地理学者」 彫刻、絵画等、諸芸術の起源は宗教、あるいは宗教的心性にあると言えるだろう。その起源は、決して現代人においてそうであるような「芸術鑑賞」のためではない。 しかし、宗教的背景をもった芸術であれ、個人の芸術体験のための芸…

三人の王と太陽の悪魔

ディーガル(あるいはディーゲル)の世界人口予測というものがある。ディーガルというのはアメリカの軍事関連のシンクタンクのようなのだが、この組織が、2020年に、2025年の世界各国の人口(とGNP)の予測をだしたのた(今は削除されている)。ところが…

人工知能の脅威に効果的に対抗する方法

「コンピュータの父」と呼ばれるジョン・フォン・ノイマンは、コンピュータを開発するにあたり、人間の脳の働きを模倣するという発想を得て、神経学を研究したという。コンピュータは外部化した人工的な『能」として生まれてきたのだ。その能力は、初期にお…

電子的ドッペルゲンガー②

①の部分でナイダー氏は、電子的ドッペルゲンガーの生まれた背景やその具体的な事象、問題点等について説明した。②は、更にこれを補足する説明で、本の後書きとして書かれたものである。①同様に、要点のみを抜き出し、途中に訳者の補足を加えていく。 *** …

電子的ドッペルゲンガー①

「人間をめぐる闘争 - 人間の自我に対する科学技術の全能幻想の攻撃」で紹介したように、アンドレアス・ナイダー氏は、コンピュータにより電子的ドッペルゲンガーが創り出されていると語っている。 今回はこの問題について更に詳しく見ていきたい。 ナイダー…

聖書に見る輪廻転生

アントニオのコイン(秘教によれば人の魂は巨蟹宮を通って地上に降るという) 輪廻転生とカルマについて以前触れた(「人間は一度しか生まれないのか?」)が、今回はその続きと言える。 前回の記事で聖書にも輪廻転生の記述があると述べた。いくつかあるよ…

人間をめぐる闘争 - 人間の自我に対する科学技術全能幻想の攻撃

ウクライナ問題でエネルギー事情が逼迫し、先行きが怪しくなっているようだが、世界的に脱炭素化が進められてきている。その一環でガソリン車の廃止、電気自動車導入の動きが世界中で強まっている(実際には、電気を作る過程で二酸化炭素が生み出されるのだ…

9.11と真珠湾の嘘

*絵の説明は下記の文章を参照 最近、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアはザポリージャ原発へのテロ攻撃を準備していると主張している。だが、今この原発を管理しているのは当のロシアである。またその被害は当然ロシア領にも及ぶ。通常の思考ではあ…

人間は一度しか生まれないのか?

輪廻の象徴としてのウロボロスの蛇 シュタイナーの主な業績の一つとして、西洋において、生まれ変わり(輪廻転生)の思想の復活に貢献したことがあげられる。彼は、いくつかの講演において、歴史的な人物を例にその真実を明らかにしている。実は、この転生と…

第10のヒエラルキーとは?

このブログでは、天使達をよくヒエラルキー存在と呼んでいる。これは、人智学派がよく使う表現に倣ったものなのだが、ヒエラルキーとは、日本語にすれば「階層」などの意味である。 霊的存在達も進化していくのだが、天使にも色々種類があるのは、これまで辿…

儀式と天使の働き

ー予告通り本日からブログを再開します。毎週更新の予定ですが、ただやはり更新が遅れる場合があるかと思いますので、ご了承ください。 以前、宗教的儀式の意味について考察した。 k-lazaro.hatenablog.com 真の宗教的儀式においては、霊が現存するという話…

アーリマンの道(タオ)

アーリマン 「ルシファーの受肉」に続き、エリック・カニングハム氏の『ルシフェリック・ヴァース 老子道徳経と秘教的歴史における中国のルーツ』から、今度はアーリマンに関わる部分を紹介する。 前回は、ルシファーの転生を主題としていたので古代中国が主…

人類を覆う影 

今回は、「フリーメイソンとは何か?」で紹介した書籍『影のブラザーフッド 隠れた敵対勢力の働き』からの2回目の記事となる。 この本では、秘密結社をはじめとして、まさに「陰謀論」で語られているような項目が網羅的に取り上げられている。 実は、私は、…

【速報】トマス・コーワン氏の『人間の心臓、宇宙の心臓』が出版される!

このブログで紹介したトマス・コーワン氏の本『人間の心臓、宇宙の心臓』が出版されるようです。リーシャという方が翻訳し、『ヒューマンハート•コズミックハート』という題名でヒカルランドからの刊行です。5月の発売予定で、現在予約受付中とのことです。…

ワクチンの嘘とスイス連邦大統領の告訴

パスカル・ナジャディ氏 世界的にコロナワクチンの嘘が明らかになってきている。有効性はなく、死亡を含めその被害が尋常でないことが分かってきているのだ。 それを示す一つの例が、タイにおける動きである。タイの王女がワクチン接種後に心臓疾患で昏睡状…

ルシファーの受肉

シュタイナーによるルシファー像 これまで何度か、アーリマンの紀元3000年紀における受肉について触れてきた。アーリマンとは、シュタイナーの説く、いわゆる悪魔の一種である。 悪魔には種類があり、アーリマンと並び、あるいはその対極にいるのがルシファ…

バルブロ・カルレンとアンネ・フランク

バディ・エリアス(左)とバルブロ・カルレン(右) 今回も、T.H.メイヤー氏の『ヨーロッパ人』の記事を紹介しよう。前置きなしで、先ず次の文章を読んでみてほしい。 --------- 「一時的な死」カルレンの死去によせて [Der Europäer Jg. 27 / Nr.…

ダイナミックな心臓と循環系

図1 :心室の心筋線維。a)正面(腹側)から見たもの、b)下から見たもの。線維が形成する渦に注目。c)後ろから見たもの。表層線維を一部切除して深層筋を見せる このブログでは、シュタイナーの示唆に基づく人智学派の医学や生理学的研究についても触れてきた…

フリーメイソンとは何か?

このブログでは、何度か「影のブラザーフッド」という言葉が出てきた。本来進むべき道から人類を遠ざけるために、隠れて活動しているオカルト的集団である。 この集団を指導しているのは、人類の霊的進化を導く霊的ヒエラルキー(天使群)やマスター達に対抗…

ミサにおける物質の霊化

「カルト」というと、特に今の日本ではマイナスの反応が返ってくるばかりだが、もともとはラテン語のカルトゥス(崇拝)から来ており、「儀式」「祭儀」などの意味があり、崇高な言葉である。これが「米国で伝統的に異端的なキリスト教や新宗教に対して使わ…