k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

人智学雑学

コロナ・プランデッミクとアーリマン(そしてロシア)②

ラファエロ 「キリストの変容」 前回に続き、トーマス・マイヤー氏のインタビューの後半を紹介する。 ーーーーーーー CAF(オースティン・フィッツ):ここで話を膨らませます。その直後、ある人が私にリップルという暗号通貨に参加するように説得してきまし…

第6文化時代を巡る戦い-ロシアとウクライナの運命-②

スタラヤ・ラドガ(ノース人のサガで「アルデイギュボルグ」(Aldeigjuborg)と呼ばれているロシア北西部の古代の街) 最近、ロシア国営通信がロシアの「勝利記事」の予定稿を誤送信したとする情報がながれている。一旦流れたものが後で削除されたということ…

月の分離

左:月の表側 右:月の裏側 「月は誰が造ったか」で、月が地球から分離して地球の衛星になったというシュタイナーの説を紹介したが、今回は、それに関連する記事である。 この論稿の著者はDankmar Bosse氏で、彼は、ドイツの人智学派の地質学者である。2002…

アトランティスの大異変とその後の時代 ②

W・スコット・エリオットの著作『アトランティスの歴史』1910年)より Martha Keltz氏の、アトランティスの滅亡とその後の人類の歩みに関する論稿の後半である。アトランティスは、人類と秘儀参入者達の堕落のために、沈没を始めていた。それを逃れ、一部の…

アトランティスの大異変とその後の時代 ①

これまでの記事にアトランティス期、ポスト(後)・アトランティス期等の時代名称が出てきていたが、アトランティスとは、勿論あの洪水で没したというアトランティス大陸に由来する名称である。シュタイナーは、アトランティス文明の時代を一つの時代区分と…

月は誰が創ったか?

天体は、霊的ヒエラルキー(天使群)達の住むところとされる(実は悪魔もすんでいるようであるが)。月をすみかとするのは、旧約聖書に出てくるヤハウェ(またはエホバ、あるいはエロヒム)とされる。イスラム教の神アラーはヤハウェのことであるが、イスラ…

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ③

左手のブラザーフッドとダブルに関するシュタイナーの講演の最後である。 ーーーーーーーーーー 個々の霊的存在と世界の不分離の基礎 その3 人類が今日までたどり着いてきた古い知恵によって、何千もの会議-世界会議や国民会議など-を開催し、何千もの学会を…

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ②

前回に続き、シュタイナーの、左腕の兄弟団(利己的ブラザーフッド)とダブル(ドッベルゲンガー)に触れた講義シリーズの第2講義を以下に紹介する。 社会の様々な動きの背後には、霊的な力が働いている。一方は、人類の霊的進化を進めようとする力、もう一…

ブラザーフッドとダブル(ドッペルゲンガー) ①

これまで新型コロナやグレート・レセットの霊的背景に関する、何人かの人智学派の分析を紹介してきた。今回は、それと関わるルドルフ・シュタイナー自身の考えを見ていきたい。 それは、第一次世界大戦のさなか、1917年11月に行われた講演にみることができる…

意識には脳が必要か? ①

一般常識(科学的にも)では、意識は肉体(特に脳)と結びつけられている。臓器移植では、「脳死」が、人の死とされている。脳が機能しなくなれば、意識も失われるからである。 しかし、秘教の教えでは、人間の意識(魂・霊)は、肉体を離れても存在している…

影のブラザーフッドーロシア問題の背景ー ②

スカル・アンド・ボーンズのメンバー ○で囲んでいるのがパパ・ブッシュ 前回に続き、セヴァク・ガルベキアン氏の論考「影の兄弟達」の後半を紹介する。前半では、歴史の影でうごめく影のブラザーフッドについてのシュタイナーの考えが示された。後半では、世…

影のブラザーフッドーロシア問題の背景ー ①

現在、ロシアの「ウクライナ侵攻」問題がマスコミを賑わしている。ロシアが、ウクライナへの侵攻を準備しているとアメリカが主張しているのだ。一方で、当のロシアのが否定しているのみならず、西側の専門家にもそれを否定する者がいる。実際、ウクライナの…

岩石と鉱物は生あるものから生まれてきた ②

引き続き、シュタイナーの教えに基づき、岩石の起源を原初の生命に求めるヴァルター・クルース氏の『生きている地球』を紹介する。以下は、この本の第2章の部分である。 ーーーーーーーーーーーーーー 2 生きている世界の以前の諸段階 シュタイナーに従い、…

岩石と鉱物は生あるものから生まれてきた ①

シュタイナーの教えは地質学にも及ぶ。しかし、それは、精神界の存在を前提とした超感覚的能力による認識であるので、当然、現代の常識とは異なる。「宇宙と人類の歩み」で紹介したように、地球自体も、転生を繰り返してきたのであり、地球はかつて現在とは…

宇宙と人類の歩み

ルドルフ・シュタイナーの黒板絵「土星、太陽、月、地球」 最近ストックがなくなってきており、次のと定めたテーマに関してネットで情報収集していたところ、思いがけない出会いがあった。 西川隆範氏のブログにたどり着いたのである。西川氏は、私も大変お世…

心臓はポンプではない ⑧

トマス・コーワン博士の『人間の心臓、宇宙の心臓』を紹介する最後の回である。哲学的な話しとなっているが、人と心臓の本質に関わる内容と言える。 愛と心臓 Paul Pearsall 博士は、神経心理学で、心臓移植患者のカウンセルを行っていた。1999年の本『心臓…

心臓はポンプではない ⑦

「心臓はポンプではない」という説を巡り、トマス・コーワン博士の『人間の心臓、宇宙の心臓』を紹介してきたが、今回は、その続きである。この本で言えば第11章にあたる。内容は本題からはずれるが、興味深い論説なのでここに紹介したい。 黄金の心臓 不健康…

第8の球

神秘学の教えのなかに、「第8球(あるいは第8圏、第8領域)」というものがある。 その意味は、多少複雑で多義的な内容を持っているようである。フレッド・ゲッティングズは、「たいへん誤解されているオカルト用語」で、「通俗的なオカルティズムでは、この…

地球は球体ではない ②

地球と月の大きさの比較 「心臓はポンプではない」で紹介したフランク・チェスター氏は、シュタイナーから着想を得て、全く同じ表面積を持つ7つの面を持っている、 4つの正三角形と、凧のような3つの四辺形から構成されている「チェスタヘドロン」という立方…

地球は球体ではない ①

ルドルフ・シュタイナー 「地球と月についての黒板絵」 これまでシュタイナーの心臓や太陽に関する考えを述べてきた。それらは、現代の一般常識と異なるものであった。しかし、それを傍証する研究や発見も出てきており、何より心臓や太陽の実際の姿に常識との…

心臓はポンプではない ⑤

レオナルド・ダ・ビンチ 「ウィンザー解剖素描集」 これまで「心臓はポンプではない」とするシュタイナーの考えについて、トマス・コーワン博士の本をもとに解説してきた。その中で、心臓の中で血液が渦を形成しているという記述がでてきた。これは、現代にな…

太陽は空洞 ①

「心臓はポンプではない」というシュタイナーの考えは、現代人には非常識なものであるが、最近の多くの研究は、むしろ現代の常識の方が誤っていることを強く示唆している。同じく、現代人の常識を破るシュタイナーの発言に、「太陽は空洞である」という主張…

クリスマスはいつか?

コレッジョ「キリストの誕生」 クリスマスとは「キリストのミサ」という意味である。イエス・キリストの誕生を祝う降誕祭ということである。多くのキリスト教宗派では、12月25日がイエス・キリストの誕生日とされ、この日に行われる。ただ、教会暦の上では…

心臓はポンプではない ③

チェスタヘドロン 心臓の幾何学 心臓がポンプではないなら、それは何なのだろうか? 何をしているのだろうか? コーワン博士は、「それを知るには先ずその形から探ってみる必要がある」として、心臓の形について解説していく。 心臓は、「ハート型」ではない…

ヨハネとは誰か

レオナルド・ダ・ビンチ「最後の晩餐」 ベストセラーとなったダン・ブラウンの小説『ダヴィンチ・コード』で、一つの鍵となるのはレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」の絵であった。この絵は、聖書に書かれたイエスが弟子達と行った最後の晩餐を描いてい…

地球の進化

シュタイナーのデザインによる「惑星印章」※ すべてのものは進化する。 かつて、キリスト教世界では、地上の生き物は、聖書の記述に基づき、神により最初から現在の姿で作られたとする「創造説」が一般的であったが、ダーウィンの進化論により、人間を含む生物…

シュタイナーの「ウイルス」観 ③

霊的なものへの傾向が、ワクチン接種によって子ども達から奪われる 「唯物主義的時代には、ある集団により、人類のあらゆる霊的発展を麻痺させ、不可能にしようとする動きが強まる。・・・霊的なもの、精神的なものを愚かなこと、精神異常と考えることが一般…

シュタイナーの「ウイルス」観 ②

トーマス・メイヤー著『霊的観点からのコロナ・ワクチン』 引き続き、シュタイナーの言葉を『霊的観点からのコロナ・ワクチン』から引用する。 人々が、中世の迷信の幽霊について嘲笑するなら、次のように言うこともできる。それについて、何が変わったと言える…

シュタイナーの「ウイルス」観 ①

シュタイナーの時代には、ウイルスという概念は確立されていなかったが、彼は、ウイルス性の病気などにからみ、いくつかの考えを語っている。トーマス・メイヤー氏の『霊的観点からのコロナ・ワクチン』に収録されている文章からいくつか紹介する。 インフルエ…

死後の生 ①

ヒエロニムス・ボッシュ 『快楽の園』の「地獄」 「死後の生」とは一見矛盾した言葉に思われるが、人の心魂(霊的個我)は死後も言わば生きているので、何らここに矛盾はない。今回は、人が死後、どのような体験をするのかを、シュタイナーによって少し詳し…