k-lazaro’s note

人と世界の真の姿を探求するブログです。 基盤は人智学です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

ウクライナ紛争をエスカレーションさせているのは誰か

前回に続き、「ヨーロッパ人」から、ウクライナ問題に関する記事を紹介する。 今回の紛争の経過と背景に触れ、早期の脱エスカレーション(停止)を呼びかける文章である。なお、補足として、ドイツの政治状況に関する他の記事を後に付けた。 ーーーーーーー …

ロシアとドイツ 造り出された対立ーウクライナ危機の深層

以前その論稿を紹介したトーマス・マイヤー Thomas Meyer氏は、『ヨーロッパ人 Der Europäer』という雑誌を主宰している。その2022年の4/5月号にウクライナ問題についての記事がいくつか掲載されていたので、今回はこれを2回に分けて紹介したい。 シ…

21世紀の道徳的霊的なエネルギー

ジョン・ウォーレル・キーリー 「エーテル界を巡る戦い」で、物質的世界に最も近い超感覚的世界であるエーテル界を巡り、人類の霊的進化を進める勢力とこれに対抗する勢力の戦いがあることに触れた。エーテルは、生命の源で、人と植物・動物の体はそれにより…

プーチンとは何者か? ②

アレクサンドル・ドゥーギン アメリカのバイデン大統領は、今回来日するにあたり、東京の米軍横田基地から日本に入ってきた。首都にアメリカの基地があり、首都の航空管制権を握られている日本。そうした現状を象徴している。つまり、日本は未だに実質的に占…

エーテル界を巡る戦い

感覚によって捉えられる物質的世界だけが世界ではない。物質的世界の他に目に見えない世界が存在しており、真実の世界は、それら多重の世界が入り交じっている。目に見えない世界とは、大きく言えば、物質界の「上に」エーテル界、アストラル界、霊界が存在…

プーチンとは何者か? ①

現在、世界で最も悪魔化された人物と言えば、それはロシアのプーチン大統領だろう。ただし、「世界」と言っても、それは主に欧米と日本の意味である。これまで欧米特にアメリカにより虐げられてきたそれ以外の諸国においては、プーチン氏は欧米の横暴と戦う…

青酸カリによる死とその自我への影響

グロッセ氏の本(英語版) 「太陽黒点と人間」で青酸カリによる人の死の問題に少し触れた。今回は、この問題をもっと詳しく見ることとする。 「太陽黒点と人間」の文中に「チクロン B」というものが出てくるが、これはナチスがアウシュビッツで使用したとさ…

太陽黒点と人間

17世紀に活躍したジョン・ミルトンは、イギリスを代表する詩人(デイヴィッド・オーヴァソンによれば秘教に通じていたという)で、その代表昨は『失楽園』であるが、それは、当時の天文学の発見を数多く取り入れているとされる。その中に、魔王(サタン)…

監視社会と人間性の破壊、アーリマンの受肉

シュタイナーの指示に基づくアーリマン像 アメリカのバイデン政権が、「誤報(ディスインフォメーション)管理委員会」を創設すると報道されている。政府が誤情報を認定し、情報を規制するというのである。これには、ジョージ・オーエルの『​​1984』(全体主義…

自我と霊的経済

以前「自我の秘密」で紹介した、人智学者のエルトムート・ヨハネス・グロッセ氏の『自我のない人々は存在するか?』から、今度は別の文章を紹介したい。 人は、肉体のみをもっているのではなく、他の構成要素(あるいは体:この場合、体とは肉体ではない非物質…

2022年 - ウクライナでの戦争

ウクライナのヒマワリ畑 ウクライナ問題についてのテリー・ボードマン氏の論考が氏のホームページにアップされていたので紹介したい。内容は、これまで紹介してきた記事と重複するものもあるが、マスコミでは知ることのできない、大きな世界史的視点、人智学…

「二人の子どもイエス」とは ㉔

タイナッハの教示画の全景 秘教的キリスト教に伝えられてきた「二人の子どもイエス」の教えを公に説いたり、表現することは異端とされ、それは死をも意味した。しかし、それを密かに描く絵画や彫刻等の美術作品も存在した。これまで、これを研究したヘラ・ク…

「二人の子どもイエス」とは ㉓

システィーナ礼拝堂天井画 久しぶりに「二人の子どもイエス」(ルカ福音書の伝えるイエスとマタイ福音書の伝えるイエス)のテーマに戻る。本ブログの目的の1つは、このテーマを多くの人に知ってもらうことであった。このテーマは、キリスト教の核心に関わり…

職業のカルマと未来

クラニド図形 先に掲載した「古代メキシコの秘密とアメリカ」の記事を拝借した、カール・シュテッグマン Carl Stegmann氏の本、『もうひとつのアメリカDas Andere Amerika』から、別の章を紹介する。 それは、やはりアメリカに関わることであるが、人間の職…

恐怖とその影響

大天使ミカエル 今、コロナとウクライナ危機が世界中の人々の恐怖と不安をかき立てている。恐怖と不安は、人々の冷静な判断力を鈍らせており、人によっては、そうしたストレスが、心身の健康をも蝕んでいるだろう。嘘(非真実)が利己的な同胞団により利用さ…

古代メキシコの秘密とアメリカ②

シュタイナーによる「ゴルゴタの丘」の絵 「古代メキシコの秘密とアメリカ 」の後半である。 キリストが地上に出現しゴルゴタの出来事が起きた頃、遠く離れたアメリカ大陸では、黒魔術師と太陽(キリスト)の秘儀参入者の霊的な戦いが起きていた。 ーーーー…

古代メキシコの秘密とアメリカ ①

シュタイナーや人智学の思想の中心にある霊的存在は、キリストであると言っていいだろう。勿論、キリストはキリスト教の神であるが、シュタイナーの立場では、一つの宗教にのみ関わる存在ではない。万教帰一という言葉があるが、すべての宗教の根っこが同じ…

自我の秘密

シュタイナーの指示に基づくファウストの絵(ゲーテアヌム) 人智学では、人は肉体の他に、エーテル体、アストラル体そして自我よりなると言われる。肉体以外は超感覚的な実質で、肉眼では見えないものである。肉体は鉱物と共通してもつものであり、更にエー…

トランスヒューマニズムとダブルと人類の分化

アルブレヒト・デューラー 「奈落への鍵を持つ天使」 以前「The Present Age」誌に掲載されたドイツ在住のChristel Trautという方の、嘘がブラザーフッドにとっては武器になっているというような記事を紹介したが、同誌(2021年1月号)にまたTraut氏の興味深…

星座の秘教的起源 ②

前回に続きローランド・シュラップ氏の『獣帯の力の人類の文化史への影響』から紹介する。 地球には、宇宙から12の形成力が送られてくる。宇宙を古代の人々が見たとき、天界にはその力を表すイメージが浮かんだのである。しかし、それらを見ることができる霊…

星座の秘教的起源

子どもの頃から星空を見るのは好きだった。といって星座の名前はあまり知らないのだが、昔から不思議に思っていたことがある。星と星を線でつなげて星座ができており、それに対して、その形を表す名前がそれぞれ付いている。星座はどうやって成立したのだろ…

シュタイナーの学際的天文学 ②

「シュタイナーの学際的天文学」の2回目である。 シュタイナーは、天文学では、観測に基づき仮説が造られるが、「この仮説の作成、つまり、ある明確な宇宙論の設定に至る過程では、理論を提唱する人々の心の中にある先入観が強く反映されるため、多くの恣意…

シュタイナーの学際的天文学 ①

シュタイナーは、もともと現在のウィーン工科大学で学んだこともあり、当時の自然科学に関する豊富な知識を有しており、この分野についての講演もいくつか行っている。それは、もちろん宇宙と人間に関する霊的認識をもとにしたものである。しかし、当時の自…

嘘(不真実)を武器にするブラザーフッド

ゲーテアーヌム(人智協会の本部:スイスのバーゼル近郊、ドルナッハにある) 新型コロナについては、そもそものパンデミックからワクチンまで嘘まみれであったが、現在のウクライナ危機おいても嘘が堂々とまかり通っている。真実の声は元々少数派であるが、…

なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか? ②

雲の上に現れたイエス・キリストに似た形(アルゼンチン、2019年5月) ウクライナ危機については依然として一方的な報道が続いている。報道機関、マスコミはまるで憑かれているかのようである。コロナ・ワクチンの問題を発信している多くの方が、こうした状…

なぜ、集団白痴化なのか?なぜ大量殺戮をするのか? ①

ウクライナ危機を巡る日本の報道は、「プーチン・ロシア=悪」一色となっている。勿論、軍事侵攻は批判されるべきである。一方、世界では、ロシアへの非難の声は多いが、実質的にロシアへの制裁に加わっているのは、米英中心の世界の一部にすぎない。 今、ロ…

アトランティス大陸

スコット・エリオットの著作『アトランティスの歴史』(1910年)掲載のアトランティスの地図 Dankmar Bosse氏の『地球の歴史に関するエッセイ』(英語版)から、レムリア大陸に続き、今度はアトランティス大陸についてのエッセイを紹介する。レムリア文明が…

コロナ・プランデッミクとアーリマン(そしてロシア)②

ラファエロ 「キリストの変容」 前回に続き、トーマス・マイヤー氏のインタビューの後半を紹介する。 ーーーーーーー CAF(オースティン・フィッツ):ここで話を膨らませます。その直後、ある人が私にリップルという暗号通貨に参加するように説得してきまし…

コロナ・プランデッミクとアーリマン(そしてロシア)①

今回紹介するのは、2020年の記事なので多少古いのだが、現在の状況(ウクライナ危機も含む)にも十分に示唆的であると思われる、Thomas Meyerトーマス・マイヤー氏(上の写真右)のインタビューである。マイヤー氏は、「第6文化時代を巡る戦い-ロシアとウク…

レムリア大陸

現代の古地質学に基づくレムリア大陸の位置 以前「月の分離」で紹介したDankmar Bosse氏の『地球の歴史に関するエッセイ』(英語版)から、今度は、レムリア大陸についてのエッセイを紹介する。レムリア大陸は存在していたようである。 レムリア大陸とは、シ…